パプリカから作る万能調味料「マッサ」とは?

 パプリカから作る万能調味料「マッサ」とは?

塩レモンの次はこれ!と最近メディアで取り上げられている「マッサ」ですが、皆さんはご存知でしょうか?
日本では聞きなれないものですが、ポルトガルでは日本でいう醤油のような、どこの家庭でにもあるポピュラーな調味料なのです。
今回はこの「マッサ」の魅力をご紹介したいと思います。

【「マッサ」って何??】

マッサはパプリカから作られる、ポルトガル生まれの調味料で、正式名称は“Massa di Pimentao(マッサ・デ・ピメンタオ)”といいます。
材料はとてもシンプルで、赤パプリカと塩さえあれば出来て、しかも材料をみじん切りにしたりと手間のかかる作業がないので、忙しい方にはお勧めの調味料なのです。
しかもパプリカの旨みがギュッと詰まっていて、そのままディップしたり、炒めたり、煮たりと様々な調理法に対応できるので大変便利です。

【「マッサ」の効能】

マッサに使われるパプリカには、細胞の老化を防ぐビタミンC・A・Eが多く含まれています。
しかもビタミンCに関しては、レモンや普通のピーマンに比べると約2倍も多く含んでいるそうです。
美容や健康に気を使っている方には特におすすめです。
通常パプリカと塩のみで作りますが、今回私は、ビタミンA・Eを吸収しやすくするためにオリーブオイル、野菜に含まれるビタミンCを破壊する酵素の働きを止めるために、酢を加えてより効果的な調味料にしてみました。


【「マッサ」を作ろう!!】

早速マッサを作ってみましょう!
用意するものは、粗塩・パプリカ・酢・オリーブ油・ ピッチリフタのできる保存容器(タッパーや瓶)です。

☆分量☆
パプリカ(赤)・・1個
粗塩・・大さじ2
酢・・小さじ1
オリーブ油・・大さじ2

☆作り方☆

  1. パプリカは種を取り除き、縦に8等分にする。
  2. 保存容器に(1)・粗塩を入れてよく混ぜ、2~3日程冷蔵庫におく。
  3. パプリカから出た水分をペーパータオルでよくふき取り、酢・オリーブ油と一緒に ミキサーでなめらかになるまで撹拌する。

【「マッサ」を使った料理例】

コンソメや鶏がらスープにマッサを溶かしてスープにしたり、豚や鶏肉とも相性が良いので下味に使ったり、オムライスのごはんに入れたり、炒め物にしたり、何にでも合うので、自分なりの使い方を開発してみてはいかがでしょう?

パプリカを漬ける時間は少しかかりますが、これだけで万能調味料ができてしまうのです。
今回はペーパータオルで水気を拭いてすぐ撹拌しましたが、半日ほど天日干しするとパプリカの水分が飛び、さらに旨味の凝縮したマッサになりますので、試してみてください!!
ただし、出来上がってから時間を置きすぎてしまうと、ビタミンが徐々に減ってしまいますので、なるべくお早目にお召し上がりください。

Text by りな/食育インストラクター