
皆さんは、1日にどのくらいのごみが家庭から出ていると思いますか?
環境省の調査によると、令和6年度のごみ総排出量は3811万トンで、そのうち家庭ごみは2117万トン、1人あたりの1日の家庭ごみ排出量は466gという結果が出ました。
年々減少傾向にあるものの、未だごみ総排出量の半分以上を占める家庭ごみは多く、減らすための努力が必要となっています。
今回は1人1人が考えるべき、“家庭ごみ”についてのお話です。
【日本のごみの現状】
日本は、経済成長とともにごみ排出量が増加しました。
その後、リサイクル推進や廃棄物処理法の強化により、ごみ排出量は減少傾向にあります。
しかし、プラスチックごみや食品ロス、高度経済成長期に整備されたごみ処理施設の老朽化など、新たな課題も浮上しています。
リサイクル率や焼却率は世界的に見ても高い水準にありますが、リデュース(排出抑制)やリユース(再利用)は依然として課題が残ります。
また、都市部と地方では、ごみ処理体制や市民意識に格差があると言われています。
【家庭ごみが増えるとどうなる?】
●処理コストがかかる
ごみ処理には、収集運搬、焼却、埋め立てなどに莫大な税金(費用)がかかります。
●埋立地が不足する
燃やしたあとの灰や不燃ごみを埋める場所がすでに限界に近づいており、新たな場所を確保するのは困難となっています。
●地球温暖化が進行する
ごみは、焼却処分するときに一定量の二酸化炭素が排出されます。
二酸化炭素は地球温暖化の原因のひとつで、環境や生態系に大きな影響を与えるものです。
そのため、ごみの量を減らせば二酸化炭素排出量が抑えられ、地球温暖化対策にもつながります。
【家庭ごみを減らすには?】
●野菜の皮や茎、芯などを調理しておいしく食べる
普段捨てられがちな野菜の皮や茎、芯などの部分は、調理法次第でおいしく食べられます。
栄養を無駄なく摂ることができ、捨てる部分が少なくなる分、食品ロス削減にもつながります。
●マイバッグ、マイボトルを使う
買い物へ行くときは、マイバッグを使うようにしましょう。
レジ袋を断ることで、家庭ごみの量を増やさずに済みます。
外出時は、好きな飲み物をマイボトルに入れて持ち歩けば、ペットボトルのような使い捨て容器のごみを減らせます。
特に夏場は水分補給が欠かせないため、マイボトルを持っていないとごみの排出量が増えてしまいます。
また、一部のコーヒーショップでは、マイタンブラーを持参すると割引を受けられるサービスもあります。
●詰め替えできるものを使う
シャンプー・リンスや化粧水など、同じ商品を使い続ける場合は詰め替え用を選びましょう。
ボトル本体を再利用すれば、プラスチックごみを減らせます。
大容量の詰め替えパックであれば2回以上詰め替えができるため、ごみをより少なくできます。
【生ごみの水分、気にしていますか?】
一般的に、家庭ごみのうち約4割は「生ごみ」であると言われています。
生ごみは水分を多く含んでおり、そのまま捨てると燃やす時に多くのエネルギーが必要となります。
生ごみの水分を適切に管理することは、悪臭や虫の発生を予防したり、ごみの量を減らすだけでなく、環境への負荷を軽くすることにもつながります。
- 捨てる前に生ごみをギュッとしぼる
- 新聞紙に生ごみを乗せ、水分を吸わせる
- 生ごみ処理機を使う
これらの方法で水分を減らすことができます。
生ごみ処理機はそのまま捨てるよりもごみの質量が減るのはもちろん、肥料としても活用できるので家庭菜園をしている方にもおすすめです。
自治体によっては、生ごみ処理機の購入費用の一部を補助してもらえるので、ご興味のある方はぜひ調べてみてくださいね。
いかがでしたか?
家庭ごみは、日常のひと工夫で減らすことができます。
皆さんも環境に配慮した生活やごみ捨てを、今日から少しずつ始めてみませんか?
Text by ろい/食育インストラクター




