知りたい!!幼児食の栄養バランス

子どもたちの健やかな成長のために、毎日の食事はとっても大切!
でも、「何を」「どのくらい」食べさせたらよいのだろう?
とお悩みのママさんもいるはず!
そこで、今回は幼児の栄養バランスについてご紹介します。

【東京都幼児向け食事バランスガイドって知っていますか?

一度は目にしたことがあるかもしれません。
東京都幼児向け食事バランスガイドとは、東京都で、幼児の適切な食事内容や量をわかりやすくコマの形と料理の写真で示したものです。

これは、食事のバランスが悪くなると、コマが倒れてしまい、回転(運動)することで安定するということを意味し、また1日の食事に欠かせない水・お茶をコマの軸で、お菓子・ジュースをコマのひもで表現しています。
お菓子やジュースなどの嗜好品は、食事全体の中で量的なバランスを考え、「楽しく、ちょうどよい量」をとることが大切!

【3~5歳児の1日分の料理・食品の例】

●主食
1つ分
=子ども用茶碗1杯=おにぎり1個=食パン1枚=ロールパン2個
2つ分=スパゲッティ=かけうどん

●副菜
1つ分=冷やしトマト=ほうれん草のお浸し=小松菜の炒め煮=かぼちゃの煮物=根菜の汁(具だくさん汁)=レタスときゅうりのサラダ=枝豆=ゆでとうもろこし=きんぴらごぼう=切干大根の煮=ふかし芋=ひじきの煮物=うどのおかか和え
2つ分=コロッケ

●主菜
1つ分=ウィンナー=目玉焼き=冷奴 =納豆
2つ分=さしみ=焼き魚=煮魚=魚のフライ
3つ分=鶏肉の唐揚げ=豚肉の生姜焼き=ハンバーグ

●牛乳・乳製品
1つ分=ヨーグルト1パック=スライスチーズ1枚=牛乳コップ半分

 ●果物
1つ分=もも1個=みかん1個=りんご半分=なし半分=ぶどう半ふさ=かき1個=いちご6個=バナナ1本

3~5歳を対象に、「主食」、「副菜」、「主菜」、「牛乳・乳製品」、「果物」の5つのグループに区分しています。
料理の分量は「つ(SV)」という統一した単位で数え、区分ごとに一日にとりたい数を示しています。

【ポイント

①適量でバランスのよい食事
②十分な水分摂取
③菓子・嗜好飲料は楽しく適度に
④コマが適切で安定した回転をしている=良好な栄養摂取状態であること
※東京都幼児向け食事バランスガイド指導マニュアルより一部抜粋

コマの中の写真はあくまで一例ですので、これでなくてはダメ!!というわけではありません。

例えば、
●朝食
主食:食パン(6枚切り)1枚〈1つ(SV)〉
副菜:きゅうりと大根のサラダ〈1つ(SV))〉
主菜:スクランブルエッグ〈1つ(SV))〉
牛乳・乳製品:1/2本〈1つ(SV))〉
果物:無し

●昼食
主食:スパゲッティ(大人の半分)〈1つ(SV))〉
副菜:ほうれん草のソテー〈1つ(SV)〉
主菜:ウィンナー〈1つ(SV))〉
牛乳・乳製品:無し
果物:無し

●間食
牛乳・乳製品:ヨーグルト〈1つ(SV)〉
果物:みかん〈1つ(SV)〉

●夕食
主食:ごはん(子ども用茶碗1杯)〈1つ(SV)〉
副菜:ひじきの煮物、けんちん汁〈1つ(SV)+1つ(SV)=2つ(SV)〉
主菜:さんまの塩焼き(1/2本)〈1つ(SV)〉
牛乳・乳製品:無し
果物:りんご半分〈1つ(SV)〉

と、いった具合で、
主食:〈1つ(SV)〉+〈1つ(SV)〉+〈1つ(SV)〉=3つ(SV)
副菜:〈1つ(SV)〉+〈1つ(SV)〉+〈2つ(SV)〉=4つ(SV)
主菜:〈1つ(SV)〉+〈1つ(SV)〉+〈1つ(SV)〉=3つ(SV)
牛乳・乳製品:〈1つ(SV)〉+〈1つ(SV)〉=2つ(SV)
果物:〈1つ(SV)〉+〈1つ(SV)〉=2つ(SV)

ご家庭で召し上がっている料理に似たものをあてはめて参考にしてみてください♪


【「まごわやさしい」食材に注目!!

「まごわやさしい」をきいたことはありますか?
食品研究家で医学博士の吉村裕之先生が提唱されている、バランスのよい食事の覚え方で、食材の最初の文字を覚えやすく言い換えたものです。

(ま)め=豆類(大豆・小豆・みそ・豆腐・納豆など)
(ご)ま=種実類(ごま・アーモンド・ナッツなど)
(わ)かめ=海藻類(わかめ・ひじき・海苔など)
(や)さい=緑黄色野菜、淡色野菜、根菜
(さ)かな=魚介類
(さかな、えび、貝類など)
(し)いたけ=きのこ類(しいたけ・えのきたけ・マッシュルームなど)
(い)も=いも類(じゃが芋・里芋・さつま芋など)

これらの食材を意識して、献立作りに役立ててみてください♪

実際、子どもの食べる量は、昨日はたくさん食べたけど、今日はあまり食べないということがよくありますよね。
でも、3~4日くらい様子を見て、ある程度食べられていれば大丈夫です。
今は小食なお子さんでも、成長や運動量が増えることで、食べる量は少しずつ増えていきます。
子どもは食べる環境にも影響を受けるので、何かのきっかけで食べるようになることがありますよ♪
あまり神経質にならないで、楽しい食卓を囲みましょう♪

Text by くまこ/食育インストラクター