好き嫌いをなくそう!!苦手な野菜克服術!!~しいたけ編~

子どもにとって、野菜は食べたくない物の代表選手。
味の個性が強いものは特に嫌われてしまいます。
シリーズでお届けしている「好き嫌いをなくそう!!苦手な野菜克服術」。
今回は「しいたけ」です。

まずは、嫌い要素別の解決ポイントをご紹介します。

【嫌いな食材!解決ポイント

〇味(味覚)による嫌い
嫌いな味と認識されやすい、「酸味」・「苦味」は、「加熱」や「水にさらす」・「つけ込む」などの下処理や調理で緩和!
また、うま味の強い食材を合わせたり、油や調味料でコーティングしてあげるとgood!
マスキング効果で食べやすくなります。

〇かたさ(食感)や大きさ・形状による嫌い
形が残らないように、刻む・すりおろすが鉄板!
細かくして、混ぜ込んでしまいましょう。

〇変化による嫌い
初めましての食材や料理は敬遠されがち!
そんなときは、まず大人が食べてみせましょう。
大人がおいしそうに食べる姿を見せれば、子どもは食べてくれるかも!?

それではさっそく、「克服簡単レシピ」をご紹介します!

【クリーミーキノコロッケ】

<材料(12個分)> 調理時間: 40分
しいたけ(みじん切り)・・50g
子どもが好きなきのこ(みじん切り)・・50g
※今回はまいたけを使用、しいたけのみでも大丈夫です。
オリーブオイル(またはサラダ油)・・小さじ2
にんにく(みじん切り)・・1/2かけ分(2.5g)
じゃが芋(加熱して裏ごししたもの)・・100g
バター・・35g
小麦粉・・35g
A牛乳・・300g
A塩・・2~3g
Aこしょう・・少々
小麦粉(下粉用)・・適量
B卵・・1個
B牛乳・・20g ※なければ水でも
B小麦粉・・20g
パン粉・・適量 ※今回は生パン粉を使用
揚げ油・・適量

<作り方>

  1. フライパンにオリーブオイルを熱してきのこを入れ、強火で水分を飛ばすように炒める
    きのこに火が通ったらバター・にんにくを加え、中火で炒める
  2. (1)に小麦粉を振り入れてダマにならないように炒め、小麦粉が泡立つようになってきたらAを半量ほど入れて手早く混ぜる
  3. 全体がよく混ざったら、残りのAも加えてよく混ぜ、フツフツなるくらいの火加減でときどき混ぜながら4~5分ほど煮る
  4. 火を止めてじゃが芋を加え、全体をよく混ぜてバットに入れて氷水にあて、冷ます
  5. (4)を12等分に分け、俵型に成形して小麦粉・合わせたB・パン粉の順につける
  6. 180℃に温めた油に入れ、転がしなら色よく揚げる

<ポイント>
・長時間加熱すると、中からクリームが出やすいので、手早く揚げましょう。
・小麦粉・B・小麦粉・Bと2度づけすると中身がより出にくくなります。
2度づけする場合はBを倍量で用意して下さい。


【嫌い克服ポイント】

今回の嫌い克服ポイントは「嫌い食材のみじん切り」・「香味野菜(今回はにんにく)で香りつけ」です。
嫌い克服の定番みじん切りでなるべく目立たないようにするだけでなく、にんにくの香りをプラスすることで、しいたけの味を感じにくくしました。

【しいたけの栄養】

しいたけはビタミンDに変化するエルゴステロールという栄養素をたっぷり含みます。
ビタミンDは子どもの成長に欠かせないカルシウムと一緒に摂ることで、骨の形成を助けてくれます
しいたけに含まれるエルゴステロールは日光にあたることでビタミンDに変化しますので、使う前に少し天日にあててから使うとより効果的です。
しいたけなどのきのこ類は食物繊維もたっぷり含まれるので、便秘がちな方にも積極的に摂っていただきたい食材のひとつです。

いかがでしたか。
必ずと言ってもよいくらい、誰にでも嫌いな食べ物はあります。
栄養があるからと、子どもの気持ちを考えずに食べることを強要してしまうと、かえって逆効果になるので、じっくりと向き合っていきましょう。
同じような栄養素を持つ食材はいろいろとあるので、ひとつの食材にこだわらず、バランスよく摂れるようにするとよいですね。

Text byさゆり/食育インストラクター