おうち時間で気をつけたい、食事のポイント②

おうち時間と食事に関するお話。
前回は活動量の低下と、食事内容についての簡単な概要についてご説明しました。
後編となる今回は、その内容より深め、具体的な対策についてお話します!

【コロナメタボにならないために】

結論から申し上げると、まずは体重計に乗る・鏡で自分の体型を確認する習慣をつけるとよいですね。
昨年は医療機関も多忙を極め、混乱していたことから、なかなか健康診断を受けられずにいる方も多かったのではないでしょうか?
これまでは、健康診断が近づいてくると「ちょっと食べる量を少なくしようかな」、「お酒は控えておこうかな」と、体調について意識する機会になっていたのですが、それが無い場合は、自堕落になってしまいがちです。(※余談ですが、細胞の生まれ変わりの速度を考慮すると、健康診断の一週間前ぐらいから改善に努めても、期待する数値にはならない可能性が高いです)
特に冬はイベントが多く、おいしい食べ物を食べる機会が増えるので、自分を甘やかしやすい時期です。
クリスマスやお正月に、食事量をきちんとキープできたか振り返ってみましょう!
「なんとなくお腹まわりがふっくらしてきた気がするけど、寒くて重ね着してるせい」と言い訳してしまわないようにご注意ください!
寒いことでおうち時間がますます増え、運動量が低下すると、筋肉不足で基礎代謝量も落ちていきます
こうなるとメタボどころか、ダイエットしてもなかなか痩せない体になります。
この現象の恐ろしいところは、筋肉が減った分を脂肪で埋め合わせするので、体重測定だけでは変化に気づきにくいことです。
鏡で体型を確認するのをお勧めしているのは、それを防ぐ目的があります。


【とりあえず食事で気を付けることが知りたい!

前回の記事では、自炊、中食、外食の三つの食事について概要をお話ししました。
コロナメタボを防ぐためには、糖質や脂質が多くなりがちな中食、外食を避け、なるべく自炊する方が体によい、という結論になるのですが…。
実際に、一日三食を全て自炊するのは難しいでしょう。
中食や外食は、自炊の手間を省くために選択しているケースが少なくありません。
時間が無くて自炊ができないときは、食事を選ぶときにチェックをしてみましょう。

①食べたいものを食べたいだけ食べる、は基本的にNG!
人間の味覚は基本的に甘いもの(糖質)、こってりしたもの(脂質)、塩辛いもの(ナトリウム)をおいしく感じるようになっています。
そのため、おいしい外食や中食を何も考えずに好きなだけ食べるのは、避けた方がよいですね。
幸いにも、近年は飲食店でもおおよそのカロリーや栄養価を記載してくれるお店が増えています。
中食の場合はパッケージの食品表示欄に書かれているので、これらを参照しながら選ぶようにしてみましょう。

②カロリーよりも先に見るべきは…?
食べる量に気を付けようと思った場合、最初にカロリーの項目をチェックしがちです。
でも、本当に気をつけたいのは、糖質と脂質、たんぱく質の項目です。
どれも体の主要な栄養源なので、とらなければいけない栄養素なのですが、外食や中食では脂質過多になりがちなのです。
日本人の食事摂取基準によると、総摂取エネルギーの半分(50~65%)は糖質でとることがおすすめとされています。
店内で計算するのはなかなか難しいと思いますので、脂質が糖質やたんぱく質を大幅に上回っているおかずばかり選択していないか?(揚げ物などが該当します)をチェックしてみるとよいですね。

③夕食は少なめに
ダイエットの考え方では、夜は少なくした方がよいといわれます。
これは普段でも同じことがいえます。
夕食くらい好きなものをたくさん食べたい!という気持ちはわかりますが、身体活動レベルが下がっている場合、この考え方は封印した方がよいですね。
しっかり運動した日などは、たくさん食べてもよいとルールを定めるのもよい方法です。

「痩せる」ではなく、キープするだけでも、これまでと同じようにいかないのがおうち時間です。
情勢が落ち着いて、次の健康診断結果で泣かないためにも、日ごろからのチェックを忘れないようにしてみてくださいね!

Text byはむこ/食育インストラクター