深刻ではないから見逃しがち?シニア期に潜む貧血リスク①

貧血というと、若い女性や妊娠中の女性に特に多いイメージがあるかもしれません。
しかし、実はシニア期の方にも貧血のリスクはあるのです。
今回はシニア期の貧血リスクについてのお話です。

【貧血は女性特有というわけではない】

貧血は月経のある女性の方がなりやすく、特に鉄不足による貧血には注意が必要です。
この数字を見ると、貧血は若い女性ならではの症状だと思ってしまうのも無理はありません。
しかし、貧血はあらゆる年齢・性別で起こる可能性があります。
若い女性だけのものだと考えていると、実は自分の足元に迫っているリスクを見落としてしまいがちです。
特に注意しておきたいのが、シニア期に入ってからの貧血です。
シニア期は活動量が落ちたり、食事の量も減りがちなことから、鉄不足による貧血が起こりやすいのです。
また、腎臓病や糖尿病、悪性腫瘍などの疾患のリスクも高まりやすく、これらの疾患に伴って、貧血が起こる場合があります。
貧血の原因として、思わぬ疾患が隠れている場合もあるため、注意が必要です。
そのほかの原因では、服用している薬の副作用によって、貧血が起こることもあります。
貧血で想像されるめまい・息切れなどのほか、なんとなく元気が出ない・疲れやすいといった症状も貧血の疑いがあるので、シニア期に入って貧血症状を自覚したときには、かかりつけの内科医に相談し、必要であれば検査してもらいましょう!


【シニア期の貧血を予防する食事とは?】

シニア期の貧血の原因はさまざまなものがあり、疾患が原因の場合は食事だけで予防・改善することはできません。
だからといって、好きなものだけ食べてよいというわけではないので、いくつか覚えておくべきポイントを押さえておきましょう。

●バランスのよい食事を心がける
最も重要で基本的なポイントが、バランスのよい食事を1日3回摂ることです。
バランスのよい食事とは、主食・主菜・副菜という形を基本に、五大栄養素(炭水化物・脂質・たんぱく質・ビタミン・ミネラル)を必要量摂ることのできる食事のことです。
シニア期は食欲が落ちやすく、1日2食になっていたり、毎日同じものを食べていたりしがちなので、栄養のバランスが崩れやすいことが指摘されています。
まずは欠食をしないこと・肉・魚・野菜・果物などをうまく組み合わせ、主食・主菜・副菜を取り入れるようにしましょう。
バランスのよい食事は生活習慣病のリスクを下げることにも繋がるので、身体へのメリットがたくさんありますよ!

●鉄分を含む食品を摂る
鉄は肉・魚の中でも、特に赤身に多く含まれています
。また、レバーやアサリなどは特に鉄が多い食品です。
そのほか、ほうれん草や小松菜などの葉物野菜・海苔やひじきなどの海藻類も鉄を含んでいます。

●葉酸・ビタミンB12を含む食品を摂る
鉄は新しい血液をつくるもとになる栄養素ですが、血をつくるときに使われるビタミンも不足なく摂りたい栄養素です。
葉酸は緑黄色野菜やいちごなどの果物・大豆・大豆製品などに多く含まれます。
ビタミンB12は動物性食品に含まれ、マグロやカツオなどの魚の血合いの部分や、カキなどの魚介類に多いほか、牛肉の赤身の部分などに含まれています。

シニア期の貧血は栄養不足だけではなく、さまざまな原因が潜みがちです。
だからこそ、普段の食事から不足なく栄養を摂って、体調の変化に早期に気づけるようにしましょう!

Text by はむこ/食育インストラクター