さやいんげんの栄養と効能

〈食育まめ知識〉さやいんげん

さやいんげんは成長が早いので年に3回も収穫でき、「三度豆」とも呼ばれます。
さやいんげんはいんげん豆の若いさやつきのもので、さやと豆を丸ごと食べられるため、豆と野菜の長所を合わせ持っています。

【さやいんげんの栄養と効能】
必須アミノ酸であるリジンが含まれ、カルシウムの吸収を高めたり、新陳代謝を良くして肌を綺麗にしてくれます。
さらに免疫機能高めたり、ホルモンを産出して受精率を高める働きや肝臓に活力を与え、脂肪の燃焼を高めてくれる働きもあります。
そのほかビタミンB2、アスパラギン酸など疲労回復効果の高い栄養素がたっぷり含まれ、疲れた時や夏バテ防止に有効です。
また、抗酸化作用の強いβ-カロテンも豊富に含まれ、細胞の酸化を抑制してがん予防や動脈硬化の予防に役立ちます。
ビタミンEを多く含む胡麻などの種実類との組み合わせはより抗酸化作用を強化します。

【選び方のポイント】
さやの緑色は濃く鮮やかで、色つやのあるものが新鮮です。細くて張りがあり、先端がピンと伸びているものを選びましょう。
豆の形がさやに出ているものは育ちすぎて固いので注意しましょう。

【保存の仕方】
乾燥するとしなびてしまうのでポリ袋に入れて野菜室で保存します。収穫後時間が経つと風味が落ちやすいので早めにいただきましょう。

【調理のポイント】
最近はスジのないものが多いですが、基本的にはスジを取ってから茹でます。
さやに爪を立てて跡が残ったら茹で上がった証拠です。
好みの加減でザルに上げてください。
塩茹でしてから一度冷水にさらすと鮮やかな緑色が保てます。
茹ですぎると風味も色も悪くなり、水っぽくなるので注意しましょう。
和え物や、炒め物、天ぷら等様々な料理に向いているさやいんげん。選ぶポイントを覚えてより美味しくお召し上がりください☆

Text by まち/食育インストラクター