マリトッツォの次はこれ!?イタリアのスイーツ「ボンボローニ」とは?

毎年、海外からさまざまな料理が日本にやって来てブームになっていますね。
特にイタリアスイーツは昔から人気で、最近ではマリトッツォが話題になりました。
今回はその次に流行る?とも言われている、イタリアのスイーツ「ボンボローニ」のレシピをご紹介します。

【日本で流行した、イタリアスイーツ】

■ティラミス
イタリア料理のブームと一緒に1990年~1991年に話題になったスイーツです。
マスカルポーネチーズを使ったコクのあるクリームとコーヒーを染みこませたほろ苦い生地のバランスが絶妙で、雑誌で特集を組まれたことから人気に火がつきました。
最近では、抹茶ティラミスなど日本独自のものも登場しています。

■パンナコッタ
ティラミスのあと、1993年~1994年に話題になったスイーツです。
パンナは「生クリーム」、コッタは「煮た」という意味をもち、その名の通り生クリームにゼラチンを溶かし、カラメルソースを入れた型に流して冷やしかためたものです。
もともとは濃厚なスイーツでしたが、現代ではあっさりとしたものが好まれるため、生クリームに牛乳を合わせ、フルーツソースと合わせたパンナコッタが多くなってきています。

■マリトッツォ
2021年とつい最近話題になったスイーツなので、覚えている人も多いのではないでしょうか。
ブリオッシュのようなパンにたっぷりのクリームを詰めたスイーツです。
もともとはカーニバルと復活祭(イースター)の間の四句節(しじゅんせつ)に食べられていたそうです。


【最近話題の「ボンボローニ」を作ってみよう!】

ボンボローニはふわふわの揚げパンに濃厚なクリームを詰め、砂糖をまぶしたトスカーナ州生まれのスイーツです。

<材料> 調理時間:2時間
強力粉・・150g
薄力粉・・100g
インスタントドライイースト・・3g
砂糖・・30g
塩・・2g
溶き卵・・50g
牛乳・・110g
レモンの皮(あれば)・・適量
バター(無塩)・・30g

グラニュー糖・・適量
カスタードクリーム・・適量

<作り方>

  1. ボウルにふるった強力粉と薄力粉・ドライイースト・砂糖・塩を入れて軽くひと混ぜする。
    溶き卵・人肌に温めた牛乳を入れて練り混ぜ、ひとかたまりになったら常温で戻したバターを入れてさらに練る。
  2. (1)を台に取り出してよく捏ね、薄く油(分量外)を塗ったボウルの中に入れてラップをし、発酵させる。(オーブンの発酵機能使用の場合、30℃で約60分)
  3. 生地が2倍程度になったらガス抜きをする。
    ※指に粉をつけ、生地に差し込んだときに穴がもとに戻らなければ発酵終了です。
  4. (3)の生地を8等分にして丸め、バットなどに並べて発酵させる。(オーブンの発酵機能使用の場合、35℃で約30~40分)
  5. 160~170℃の揚げ油で(4)の生地を両面きつね色になるまで揚げる。(約2~3分)
  6. (5)にグラニュー糖をまぶし、側面に菜箸を刺して穴をあけてカスタードクリームをしぼる。

カスタードクリームは最近市販でも売られていますが、手作りは格別!
発酵を待つ間に作れるので、ぜひ、挑戦していただきたいです。

【カスタードクリーム】

<材料> 調理時間:20分
卵黄・・2個
グラニュー糖・・40g
薄力粉・・20g
牛乳・・200g
チョコレート・・お好みで

<作り方>

  1. ボウルに卵黄・グラニュー糖を入れ、白っぽくなるまで泡立て器で混ぜる。
    ふるった薄力粉を加え、さらに混ぜ合わせる。
  2. 牛乳を火にかけ、人肌程度に温める。
    (1)のボウルに加えてよく混ぜ、ザルでこして鍋に戻す。
  3. (2)を泡立て器で混ぜながら中火にかけ、全体が沸々とし、ツヤが出てきたら火を止める。
  4. バットなどに移し、氷水にあててしっかりと冷ます。

チョコレートを加える場合は、火を止めたあとに刻んだものを入れ、余熱で溶かしてください。(全量にチョコ80gくらいを目安に)
また、リキュールなどを少し入れると大人な味が楽しめますよ。

発酵したり、揚げたりと少し手間はかかりますが、揚げたてを楽しめるのは手作りならでは。
時間に余裕のある休日にぜひ、作ってみてください。

Text byまち/食育インストラクター