
プルーンといえば、ドライフルーツというイメージをもつ方も多いですが、日本では生食にむいたプルーンも作られています。
今回は生でもドライでもおいしい、「プルーン」のお話です。
【プルーンの歴史】
プルーンは、古代ローマ時代にはすでに食べられていたと言われるほど、古くからある果物です。
西アジア~東ヨーロッパが原産と言われ、その後、人の移住とともに西へと伝わり、ヨーロッパに普及していきました。アメリカ大陸発見後にアメリカへ伝来し、日本には明治時代に伝わりました。
しかし、プルーンは雨に弱く、成熟期に雨にあたると実が裂果したり、病気になりやすい性質から、栽培が難しく定着しませんでした。
現在では品種改良が進み、長野県をはじめ、北海道や青森県などで栽培されています。
【プルーンの種類】
プルーンはバラ科サクラ属の「西洋すもも」の一種で、世界中には1000以上もの品種があると言われています。
日本で栽培されているものは、生食にむいているものが多く、今回はそのなかの代表的な2品種をご紹介します。
■サンプルーン
長野県で誕生したプルーンで、国産プルーンの代表品種です。
果皮は濃い紫色で、果実は小さめです。甘みが強く、ほどよい酸味とたっぷりの果汁が特徴です。
皮が薄いので、皮ごとおいしくいただけます。9月中旬ころから収穫がはじまります。
■スタンレー(スタンレイ)
アメリカ生まれのプルーンで、果皮は熟すと黒みがかった紫色になります。
サンプルーンより果実が大きく、楕円の形をしています。
甘みと酸味のバランスがよく、生食のほか、ドライフルーツやジャムなどの加工品にも使われています。
8月下旬ころから収穫がはじまります。
【プルーンの選び方と保存方法】
果皮全体が濃い紫色で、ふっくらとしていてハリとツヤがあるものを選びましょう。
新鮮なものには表面に白い粉(ブルーム)のようなものがついています。
かたいプルーンは冷蔵庫に入れず、常温で追熟させます。
やわらかくなったらビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存してください。
また、すぐに食べきれない場合には、冷凍保存も可能です。
水で洗って汚れを落とし、ペーパータオルで水気をしっかりと拭き取ります。
そのままでも冷凍できますが、半割にして種を取り除いてからジッパー付き袋に入れて冷凍すると、そのまま食べたり、調理しやすくなるのでおすすめです。
【プルーンの嬉しい効果】
プルーンは、水溶性と不溶性の食物繊維がバランスよく含まれているのが特徴です。
腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整えるほか、血糖値やコレステロール値の上昇を抑え、糖尿病予防に役立ちます。
さらに、整腸作用のある「ソルビトール」も含まれるため、便秘の解消にも一役かってくれます。
そのほか、むくみ解消に働く「カリウム」、強い抗酸化作用を持ち、肌を若々しく保つ「ビタミンE」、貧血予防に役立つ「葉酸」も多く含まれています。
【バターの代わりにプルーン!?「プルーンブラウニー」】
お菓子作りに欠かせないバターや油ですが、値段やカロリーが高く、できることなら使う量を減らしたいですよね。
今回はドライプルーンをペースト状にし、バターの一部に置き換えてブラウニーを作りました。

<材料(15cm角型1台分)> 調理時間: 30分(焼成時間は除く)
【プルーンペースト】
ドライプルーン・・50g
ぬるま湯・・30g
スイートチョコレート・・150g
無塩バター・・40g
グラニュー糖・・40g
プルーンペースト・・全量
卵(M玉)・・2個
米粉(薄力粉でも)・・40g
クルミ(ロースト)・・40g
<作り方>
- ドライプルーンとぬるま湯を合わせ、ハンドブレンダーなどにかけてペースト状にする。
- クルミは粗めに刻んでおく。
- ボウルにチョコ・バターを入れ、湯せんにかけて溶かす。
チョコレートが溶けたら湯せんから外し、グラニュー糖・プルーンペーストを入れて泡立て器で混ぜる。 - 溶きほぐした卵を少しずつ加え、都度泡立て器で混ぜ合わせる。
- 米粉を入れて粉っぽさが無くなるまでよく混ぜ、クルミを加え、ゴムベラで混ぜ合わせる。
- 15cmの角型(もしくは同じくらいの耐熱容器)にオーブンシートを敷き、(5)を流す。
平らになるよう広げ、160~170℃のオーブンで25~30分焼く。 - 冷めたら食べやすいサイズに切る。
プルーンに含まれるペクチンやソルビトールという成分が高い保水力を持つため、油脂を減らしてもしっとりと仕上がります。
この時期にしか手に入らない生のプルーン。
見かけたらぜひ、お試しください。
Text by まち/食育インストラクター




