あまりがちな調味料活用術① スイートチリソース編

今回はエスニック料理でおなじみ、スイートチリソースを普段使いレシピにアレンジしてみます。
興味はあっても、普段の調理で登場しない調味料だともったいなくて買えない。
そんなお悩みも解決するかも!?

【辛くて甘い、エスニックのソース】

エスニック料理によく登場するスイートチリソース。
日本でもエスニック料理が何度かブームになり、今では普通のスーパーで販売されることも珍しくなくなりました。
しかし、日常的にスイートチリソースを使った料理を作る機会は、まだそこまで多くないと思います。
また、辛い調味料なら唐辛子やこしょうなどのスパイスがありますし、甘い調味料は砂糖やはちみつを常備している率が高く、スイートチリソースを買う理由は、エスニック料理を作るためだけ、となりやすいのです。
結果、そのとき限りの登場になり、冷蔵庫で眠ってしまう…。
それなら、普段の調理で登場するなら問題ナシ!ではないでしょうか?

今回はスイートチリソースを使って、酸味のまろやかなエスニック漬けレシピをご紹介します!
日本では生春巻きやサラダのドレッシングに使用されるイメージが強いですが、東南アジア圏では揚げ物にかけて食べる使い方もポピュラーです。
「甘みの強いソースと揚げ物の組み合わせはご飯に合わない!」という方も、酢と合わせて南蛮漬けに近い形で調理すれば、おいしく召し上がれるのではないでしょうか。
たくさん作って保存もできるので、スイートチリソースを持てあましているときにはうってつけのレシピですよ☆。


【鶏のから揚げ、スイートチリのエスニック漬け】

<材料> 調理時間:30分
鶏もも肉・・1枚
A酒・・大さじ1
Aしょうゆ・・小さじ2
A砂糖・・小さじ1/2
Aこしょう・・少々
片栗粉・・大さじ2
玉ねぎ・・1/2個
にんじん・・1/3本
ピーマン・・1個
B酢・・70ml
Bスイートチリソース・・大さじ3~4
Bしょうゆ・・小さじ1
B塩・・小さじ1/2
揚げ油・・適量

<作り方>

  1. 鶏肉は食べやすい大きさに切り、Aを絡めておく。
  2. 玉ねぎは薄くスライスし、にんじん・ピーマンは細めの千切りにする。
    塩(分量外)を入れた熱湯でさっとゆで、ザルに上げて粗熱をとる。
  3. 鍋にBを入れてひと煮たちさせ、水気を拭きとった(2)を入れて火を止める。
  4. (1)の鶏肉の水気を拭き、片栗粉をまぶし、170℃の揚げ油で中に火が通るまで揚げる。
  5. (4)が熱いうちにボウルに入れて(3)と合わせ、全体をなじませる。

<ポイント>
・酸味が弱いときは、酢を増やすか、レモンの薄切りなどを加えるとおいしく召し上がれます。
スイートチリソースは甘さや唐辛子の量が異なるので、お手持ちのソースの味に合わせて入れる量を加減してください。
・作り置きも可能で、冷蔵庫で3~4日程度保存可能です。
必ず清潔な保存容器を使用し、粗熱が取れたものを入れてください。

エスニック料理を作る機会があまりなくても、砂糖や唐辛子を使った料理を作る機会はたくさんあると思います。
そのときにスイートチリソース使うと、また違った味が楽しめますよ。
スイートチリソースは唐辛子のほかに、にんにくなどの香味野菜も入っているので、肉料理の下味に使うと、肉の臭みを抑える効果が期待できます。
鶏肉と非常に相性がよいので、唐揚げの隠し味に利用するのもおすすめです。
唐辛子とにんにくが肉にピリッとパンチを効かせて、食べ飽きない味になりますよ。
また、肉だけではなく、大豆製品とも相性がよいので、しょうゆと合わせるだけでコク深い自家製ドレッシングに早変わりします。
冷やっこのタレにアレンジしたり、焼いた油揚げにねぎと一緒にのせる、といった、おつまみ風の食べ方も可能です。

ぜひいろいろな食べ方に挑戦してみてくださいませ☆

Text byはむこ/食育インストラクター