世界の料理を学ぼう~ギリシャ料理~

私たちが住む日本には長い歴史の中で培われてきた「和食」があり、2013年に「ユネスコ無形文化遺産」として登録されました。
和食と同様に、世界にも長い歴史を経て出来上がった料理がたくさんあります。
「世界の料理を学ぼう」では、さまざまな国や地域の料理などをご紹介!
この機会に子どもと一緒に世界の料理を学んじゃおう!
今回はオリンピック発祥の国、「ギリシャ」です。

【ギリシャ料理とは】

ギリシャは正式名称を「ギリシャ共和国」といい、地中海に面した国土は日本の約1/3くらいの大きさです。
オリーブの育成に適した風土で、その実から採れるオイルをふんだんに使った料理が特徴的なギリシャは昔から食文化も豊かでした。
また、ギリシャでは古くからヨーグルトやチーズが作られており、濃厚なギリシャヨーグルトや、羊や山羊のミルクで作るフェタチーズが有名です。
そのまま食べたり、お菓子として利用するだけでなく、料理のソースなどにも使われてきました。
ヨーグルトやチーズ、オリーブオイル、魚介類、野菜、穀類などをバランスよく食べることで、とても健康的な食事スタイルと言われています。
ギリシャには「タベルナ(タヴェルナ)」と呼ばれる食堂があり、庶民的で気軽に食事を楽しめるのが特徴的です。
このタベルナでは「メゼ」という小皿理料理が食事の前菜として出されます。
数種の小皿料理が食卓に並び、にぎやかな雰囲気を彩ります。
ギリシャ料理は、イタリアやモロッコ・スペインなどの料理とともに「地中海料理」と呼ばれています。
そして、これらの国の料理や食事スタイルが評価され、「地中海の食事(地中海食)」として2010年にユネスコの無形文化遺産に登録されました。
シンプルで食材の味をいかした料理が多いギリシャ料理をぜひ堪能してみて下さいね☆

それではレシピのご紹介です。
今回は、ギリシャでよく食べられる料理のひとつ「ザジギ」です。
ヨーグルトときゅうりに、オリーブオイルをたっぷりと使ったザジギは肉や魚に合わせたり、パンに塗ってもおいしいです。


【ザジギ

にんにく香るヨーグルトときゅうりのディップソース。
今回はきゅうりの食感がいかせるようなレシピにしました。

<材料(作りやすい量)> 調理時間:10分(ヨーグルトの水切り時間は除く)
きゅうり・・1本
Aプレーンヨーグルト・・250g
A塩・・少々
Bにんにく(おろし)・・小さじ1/4~
B塩・・小さじ1/4~
B酢・・小さじ1/4
オリーブオイル・・30g
ディル(刻んだもの)・・適量

<作り方>

  1. ボウルにザル・ペーパータオルをのせ、合わせたAを入れる
    冷蔵庫で1~2時間おき、重さが半分位なるまで水分をぬく
  2. きゅうりは皮をむいて縦半分に切り、種を取って半量をおろしてペーパータオルで水分を取る
    残りは叩いて繊維を壊してから刻む
  3. ボウルにBを合わせ、(1)を少し入れてよく混ぜ、残りも合わせる
  4. (3)にオリーブオイルを数回に分けて入れ、そのつどよく混ぜる
  5. (4)に(2)を入れてよく混ぜ、ディルを加える

    パンにつけたり、フライのソースにするなどしてお楽しみください。

<ポイント>
・オリーブオイルは香り高いエキストラバージンオリーブオイルがおススメです。
・きゅうりは青臭さを軽減するために皮をむいていますが、気にならない場合はそのままご使用ください。
また、種も水っぽくならないように取っていますが、そのままでも構いません。

【栄養】

〇きゅうり
きゅうりの成分はそのほとんどが水分ですが、高血圧やむくみ予防に効果的なカリウムが豊富です。
また、水分がたっぷり含まれているので体の熱を冷ますのにも有効です。
これから夏に向かって暑くなっていくので、おすすめの食材のひとつです。

 〇ヨーグルト
牛乳に乳酸菌を加えて作ったヨーグルトは、その働きによってたんぱく質やカルシウム・脂質が体内に摂り込まれやすい状態になった食材です。
腸内の善玉菌を増やして腸の調子を整えるので、お通じの改善に役立ちます。

いかがでしたか。
「外国の料理を家庭で作るのは難しそう」と感じる方も多いかもしれません。
でも日本の家庭料理と同様に、簡単でおいしいレシピがたくさんありますので、ぜひ挑戦してみて下さいね☆

Text byさゆり/食育インストラクター