世界の料理を学ぼう~メキシコ料理~

私たちが住む日本には長い歴史のなかで培われてきた「和食」があり、2013年に「ユネスコ無形文化遺産」として登録されました。
和食と同様に、世界にも長い歴史を経て出来上がった料理がたくさんあります。
「世界の料理を学ぼう」では、さまざまな国や地域の料理などをご紹介!
この機会に子どもと一緒に世界の料理を学んじゃおう!
今回は日本と同じくユネスコ無形文化遺産(2010年に登録)の「メキシコ料理」から、ファストフード的なお手軽レシピです。

【メキシコ料理とは】

メキシコは正式名称を「メキシコ合衆国」といいます。
北アメリカ大陸の南部に位置し、日本とは長い間友好関係を築いている国で、多くの日本人も移住しています。
メキシコ料理といえば、「トウモロコシ」・「豆」・「チレ(チリ・唐辛子)」が欠かせません。
特にチレは、たくさんの種類が作られていて、辛みとしてだけでなく、さまざまな料理の味つけに使われています。
トマトベースの爽やかな「サルサ」は知っている方も多いのでは?
そしてメキシコの人々の主食は主にトウモロコシの粉で作る「トルティーヤ」
具を挟んで食べる料理「タコス」が有名ですね。
※トウモロコシが採れない地域では小麦粉で作る場合もあります。
豆も豊富に採れるため、煮込みやスープもよくいただきます。
また日本ではお菓子の材料として認識されている「カカオ(チョコレートの原料)」も、メキシコでは料理にかけるソースとなります。
「モレ(モーレ)」というソースの材料として使われ、カカオやチレ、そのほか、さまざまな香辛料をすりつぶし、何時間もかけて煮込んで作られます。
現在有名なのはカカオ入りのモレですが、カカオが入らないものが原型とされ、緑や赤など数多くのモレがあります。
手間のかかるソースなので、昔は冠婚葬祭などの特別なときにのみ、食べられていました。
メキシコ料理は奥が深いので、気になる方は調べてみて下さいね。

それではレシピのご紹介です。
今回はメキシコの人々の主食トルティーヤを使って作る「ケサディーヤ」です。


【ケサディーヤ

トルティーヤでチーズとお好みの具材を挟んで焼くだけ!
簡単ですぐ出来るから子どもたちも大喜びです☆

<材料(4人分)> 調理時間:10分
トルティーヤ(ソフト・市販)・・4枚
シュレットチーズ・・100g
サラダチキン・・100g
ピーマン(1cm角)・・2個分
トマト(ざく切り)・・1個分

<作り方>

  1. ほぐしたサラダチキン・ピーマン・トマトをよく混ぜ、4等分にする
  2. フライパンにトルティーヤを1枚乗せ、1/8量のチーズを生地の半面にのせ、その上に(1)をのせて、さらに1/8量のチーズをかけて生地を半分に折る
  3. フライパンの空いている部分にもう一枚の生地をのせ、(2)と同様に具をのせて折りたたむ
  4. フライパンの火をつけ、蓋をして弱火でじっくりチーズを溶かす(5分くらい)
    チーズが溶けたら上から軽く押さえてひっくり返し、もう片面も同様に焼く
  5. チーズがすべて溶けたら食べやすい大きさに切り、器に盛る
    残りも同様に作る

<ポイント>
・チーズを生地の両面にのせることでくっつきやすくなります。
・今回は1人分ずつ作りましたが、2枚のトルティーヤで具をはさんで作っても構いません。

いかがでしたか。
「外国の料理を家庭で作るのは難しそう」と感じる方も多いかもしれませんが、日本の家庭料理と同様に、簡単でおいしいレシピがたくさんありますので、ぜひ挑戦してみて下さいね☆

Text byさゆり/食育インストラクター