子どもとおやつ~かりんとうを作ろう!~

「子どもとおやつシリーズ」ではおやつについてや、簡単レシピなどをご紹介していきます!
今回はかりんとうを作ります!

【子どもにとってのおやつ

乳幼児期の子どもは胃が小さく、消化機能も未熟です。
そのため三度の食事に加え、おやつでエネルギーや栄養を補う必要があります。
大人が考えるおやつは「お菓子」のイメージが強いですが、子どもにとっては「おやつ=第四の食事」と捉えるといいでしょう。

【かりんとうとは?

小麦粉に砂糖、塩、重曹などを加え、ぬるま湯でこねてまとめたものを棒状に切り、油で揚げ、煮溶かした黒糖や白砂糖で衣かけしたもの
油脂を多く含みますが、砂糖の衣に包まれているため、酸化による劣化は比較的少ないです。

【かりんとうを作ろう!

<材料(作りやすい分量)> 調理時間:30分(冷蔵庫で休ませる時間を除く)
薄力粉・・100g
砂糖・・大さじ1
ベーキングパウダー・・小さじ1
牛乳・・45g
A黒糖(粉末)・・30g
A水・・大さじ2
揚げ油・・適量

<作り方>

  1. ボウルに薄力粉・砂糖・ベーキングパウダーを合わせ、牛乳を少しずつ加えながら練る
  2. (1)をラップで包み、冷蔵庫で30分休ませる
  3. (2)を直径5~7mmくらいの棒状に伸ばし、5cm長さに切る
  4. (3)を170℃で5分ほどじっくりと揚げる
  5. フライパンにAを合わせて加熱し、黒糖が溶けてトロミが出てきたら(4)を加えて一気に絡める
  6. (5)をオーブンペーパーに広げて冷ます
    ※なるべく重ならないように広げてください

生地は扱いやすいので、小さなお子さんと一緒でも作りやすいですよ♪
じっくり揚げることで、カリッとした仕上がりになります。


【かりんとうに欠かせない砂糖!起源は?

諸説ありますが、紀元前4世紀にインド遠征をしていたアレキサンダー大王が砂糖の原料である「さとうきび」を発見し、それをかじって糖分を摂ったという説が有力です。
6~7世紀ごろにはインドでつくられたといわれており、製造方法はインドから西や東へと広まっていったようです。そして日本に伝わったのは奈良時代で、そのころはまだ今のように食用としては多用されておらず、主に薬として扱われていました。
やがて茶の文化が広がり、和菓子に使うため、使用量が伸びていきました。
国内での製造は江戸時代にはじまり、明治時代には一般の人にも手に入る調味料となっていきました。

【砂糖の種類

砂糖は、ブドウ糖と果糖が結合してできたショ糖が主成分の甘味料で、代表的な種類はさとうきびを使った「甘蔗糖(かんしょとう)」とてんさい(砂糖大根、ビートともいう)を使った「甜菜糖」です。
また製法の違いによって「含蜜糖」と「分蜜糖」に分けられます。

●含蜜糖
さとうきびのしぼり汁をそのままかためたもの。
微量のカルシウムや鉄などのミネラル、ビタミン類を含み、豊かな風味とまろやかなコクが特徴です。
沖縄や鹿児島で作られる黒糖や、カエデ樹液をかためてつくるメープルシュガーはちみつきび砂糖てんさい糖などは含蜜糖に分類されます。

●分蜜糖
ミネラルなどを含む糖蜜を分離させ、結晶だけを取り出して乾燥させたもの。
純度が高く、クセのない味わいが特徴です。
日本で、最も多く生産・消費されている砂糖で、上白糖グラニュー糖三温糖などは分蜜糖に分類されます。
茶色く色づいている三温糖やザラメ糖は含蜜糖に間違えられやすいですが、生産工程で何度も加熱されることにより、砂糖がカラメル化して茶色く着色しているだけです。
また、グラニュー糖を加工した氷砂糖角砂糖粉砂糖なども分蜜糖に分類されます。

いかがでしたか?
今回は黒糖で作りましたが、上白糖で作ってきな粉やごまをまぶすなどして、アレンジしてもgood!
ただし、食べ過ぎには注意してくださいね。
砂糖は、疲労回復に即効性のある優れたエネルギー源であり、適量なら身体にも脳にもよいのですが、あまり多く摂りすぎると血糖値が急激に上がり、余分な糖が脂肪として蓄えられてしまうので、太る原因にもなります。

甘いものはおいしくて、ついつい食べ過ぎてしまいがちですが、量をしっかり決めてお子さんに与えましょう♪

Text by くまこ/食育インストラクター