子どもとおやつ~パリパリッ!米粉のお煎餅☆~

パリッとしておいしいお煎餅・・・買うのがあたり前と思っていませんか。
実は、米粉で簡単にお煎餅を作ることが出来ますよ。
今回はかわいらしく型抜き出来るタイプのお煎餅に挑戦です!

【子どもにとってのおやつ】

乳幼児期の子どもは胃が小さく、消化機能も未熟です。
一度にたくさんは食べられないので、食事に加えおやつでエネルギーや栄養を補ってあげるとよいでしょう。
子どものおやつは「おやつ=お菓子」ではなく、「おやつ=第四の食事」と捉え、おにぎりやサンドイッチなどの軽食やフルーツがおススメです。
一緒に与える水分は、ジュースなどの甘い飲み物ではなく、お茶や牛乳がよいですね。
食事に影響が出ないように量や時間を考慮して組み込みましょう。

それではレシピのご紹介です。
今回は、オーソドックスなしょうゆ味とみんな大好きえび塩味を作りました。

【米粉のお煎餅】

しょうゆにみりんを加えて少し甘じょっぱい味つけにしました。

<材料(直径4cmの型・約40枚分)> 調理時間: 50分
A米粉・・75g
A塩・・1g
B水・・55g
Bサラダ油・・5g
Cしょうゆ・・10g
Cみりん・・10g
C水・・・5~10g

<下準備>
オーブンを200℃に予熱する

<作り方>

  1. ボウルにAを合わせ、Bを注いでよくこねる
  2. オーブンシートで(1)をはさみ、めん棒で厚さ2~3mmくらいに伸ばす
  3. 好きな型などで抜く(適量を取って手で丸め、2~3mm厚につぶしてもよい
  4. 伸ばすのに使ったオーブンシートごと天板にのせ、予熱したオーブンで10分焼き、150℃に下げて15分焼く
  5. (4)が熱いうちに合わせたCにくぐらせて(またはハケなどで両面にCを塗ってもOK)天板に戻し、オーブンで100~110℃のオーブンで10~15分乾燥させる

<ポイント>
・しょうゆがつき過ぎると乾燥しにくくなり、味も濃くなるので、Cをつける作業は手早く行いましょう。
・Cの水は多く入れた方が薄味になるので、加減して下さい。

【米粉のえび塩煎餅】

えびの風味と表面の塩気がたまらない塩煎餅です!

<材料(7cm×2.5cm・約40枚分)> 調理時間:50分
A米粉・・75g
A桜えび(乾燥・刻んだもの)・・5g
B水・・55g
Bサラダ油・・5g
C水・・30g
C塩・・3g

<下準備>
オーブンを180℃に予熱する

<作り方>

  1. 1.ボウルにAを合わせ、Bを少しずつ注いでよくこねる
  2. オーブンシートで(1)をはさみ、めん棒で厚さ2~3mmくらいに伸ばし、7cm×2.5cmくらいの棒状に切る
  3.  伸ばすのに使ったオーブンシートごと天板にのせ、予熱したオーブンで10分焼き、150℃に下げて15分焼く
  4. (3)が熱いうちに合わせたCにくぐらせて(またはハケなどで両面にCを塗ってもOK)天板に戻し、オーブンで100~110℃のオーブンで10~15分乾燥させる

<ポイント>
・Cの塩はミネラル分の高いものにするとただ塩辛いだけではない、まろやかな塩味になります。

それぞれの煎餅に青のりやチーズ、大人向けに七味唐辛子やブラックペッパーを加えるなど、アレンジも出来ますよ!


【日本の米と米粉の種類】

私たちが普段食べている米には「うるち米」と「もち米」があり、うるち米は一般的に白米として日常の主食となっています。
一方もち米は、おこわなどを炊いたり、もちをつくときに使われます。
うるち米ともち米の栄養価はほとんど変わらず、体内で素早くエネルギーに変わる炭水化物を中心に、たんぱく質カリウムなどを含みます。
大きな違いは、米が持つ2種類のデンプン「アミロース」と「アミロペクチン」の含有量にあります。
アミロースが多いと米がかたくパサパサとした食感になり、アミロペクチンが多いと歯ごたえがよくなります
うるち米はアミロース20%・アミロペクチン80%位の比率で入っているので、ほどよいかたさと粘り気のある米になります。
もち米はアミロペクチン100%で、粘り気が強い米なのです。
ちなみに、細長い形のタイ米はアミロース100%の一切粘り気のない米なので、日本人はパラパラとして食べにくいと感じてしまう方が多いのです。

米粉はうるち米やもち米を挽いて粉にした製品で、小麦アレルギーの方の代用食材として注目を集め、最近ではパン専用や製菓専用の米粉(ともにグルテンは含まないものやグルテンを添加したものなどがあります。)も出回っています。
米粉にはさまざまな種類があり、うるち米を使用した上新粉のほか、もち米から作られる白玉粉・道明寺粉・もち粉などが有名です。
また、うるち米・もち米のどちらか(または両方)を原料として作られるものに、みじん粉・上南粉などがあります。
それぞれ特性があるため、用途によって使い分けるとよいでしょう。

いかがでしたか。
オーブン作業以外は子どもでも手伝える簡単レシピなので、一緒に作ってみてください。
毎日手作りのおやつだと用意が大変ですので、市販品を織り交ぜて楽しいおやつタイムにして下さいね。

Text byさゆり/食育インストラクター