冷えから体を守る食事のとり方

冷えから体を守る食事のとり方

できるだけ冷えないように心がけているのに、まったく改善される気配がない冷え性。
手足が冷えてなかなか寝付けないし、朝早くに寒くて目が覚めてしまう。せめて普通に生活できるくらいまでは温まってほしい。
そう思う方は多いと思います。
しかし、どんなに体を外から温めても、体の中が冷たくては効果がありません。
そこで食生活を改善して体を温めるポイントをまとめてみました。

【血行を良くする食事】
ごまやナッツ、納豆、かぼちゃなどに多く含まれているビタミンEは、血行を良くする働きがあります。
血行が良くなると部分的な冷え性が改善される場合があります。
肉・魚・豆類などに多く含まれているたんぱく質は、エネルギー源となる栄養素でカラダを温めてくれます。
また、レバーや貝類、大豆、ヒジキ等に多く含まれている鉄分は、不足すると貧血になり酸素が不足して抵抗力がなくなったり、体温のコントロールができなくなったりしてしまいます。

【血液をサラサラにする食事】
私たちの体は、血流によって体中に熱を運んでいます。
髪の毛の1/14ほどしかない毛細血管を使って手足の先まで血液を運び、体を温めているのです。
しかし、この血液がドロドロになっていると細い毛細血管の中で熱を運ぶことができず、自分で自分を温めることができなくなるのです。
つまり体が冷えていきます。
体は食べたものを使って血を作っているので、食べ物の内容によって、サラサラ血液になるか、ドロドロ血液になるかが決るのです。
いくら温かい食事で体を温めても、血液がドロドロだと手足まで血は通いませんよね。
冷え性を改善するために、温かい食事を摂ることも重要ですが、どうやったら血液をキレイにできるかを考えれば、冷え性を改善する近道になるかもしれません。

【生野菜を食べる】
生野菜は体を冷やすイメージがありますが、野菜を常温に戻して食べたり、冬は体を温める作用のある冬野菜を食べることで、体を冷やすことなく、野菜を食べることができます。
さらに、生野菜は消化に悪いと言われていますが、よく噛んで食べることで解決する事ができます。
もちろん加熱調理によっておいしく、温かい食事を摂ることはできますが、デメリットは野菜が本来もっていた豊富な水分が蒸発し、栄養も壊れてしまうことです。
血液はただの真水ではないように、野菜の水分も、水道水とは違う、栄養たっぷりなクリーンな水分が含まれています。
食事の野菜をすべて生野菜にすることは不可能です。
血行を良くする食事、血液をサラサラにする食事に生野菜を使ったサラダなどを合わせて摂ることを心がけ、体の芯から温める食生活にしてみませんか?
冬は特に冷えが辛い季節ですが、1年を通して冷え知らずの体を目指しましょう。

Text by ざわちゃん/食育インストラクター

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