つら~い鼻づまり、自分でできる対策は?

つら~い鼻づまり、自分でできる対策は?

「3月前後から猛威を振るった花粉症も、4月に入ればさすがに落ち着く…わけない!ずっとつらいままだ!」と嘆く方もまだまだ大勢いらっしゃるかと思います。
その症状の中でも一番つらいのが「鼻づまり」、という方も、これまた大勢いらっしゃるのではないでしょうか。
なんだかいつも頭がぼんやりして集中できないし、口で呼吸するしかないから喉まで痛くなる、といった具合に。
今回はそんな辛い症状、鼻づまりについてのお話です。

【そもそもなぜ詰まるのか?】

鼻づまりの症状が出るのは風邪や花粉症、鼻炎など様々な原因があります。
ただ、共通しているのはいずれも鼻の粘膜が炎症して腫れてしまっていることです。
腫れた粘膜で気道が狭まり、鼻水も出ているので気道がほとんど塞がれてしまっているんです。
根本的な解決を望むなら、まず粘膜の炎症をなんとかする必要があります。
こういう場合は何より先に耳鼻咽喉科への早期通院が望ましいのですが…例えばちょっと風邪気味、ぐらいでわざわざ病院まで通うほどでもない時などは、自力でなんとかできないかと考えてしまいますよね?
そんな時に役立つ食材をいくつかご紹介します。


【粘膜の炎症を抑える食べ物あれこれ】

よく挙げられる食べ物にミントがあります。
含まれている香気成分のメントールによって、食べるとスーッとした冷涼感を感じるのが特徴です。
これはただ冷たい感じがするというだけではなく、炎症を抑える効果もあるんです!
のど飴にメントールが配合されているものが多いのは、ちゃんとした理由あってのことなんですね。

同じく炎症を抑える効果がある、という成分ではしょうがに含まれるショウガオールが挙げられます。
ショウガオールには体を温める作用もあるので、風邪の引き始めに生姜湯を飲むのは理にかなっていると言えます。

それから、炎症を起こした粘膜の補修を行うためには、粘膜の維持を助けるビタミンAの存在も重要です。
ビタミンAは緑黄色野菜に豊富に含まれていますが、油脂と一緒に摂った方が吸収率が高まります
サラダやスティック野菜で食べる場合はオイル入りのドレッシングやディップを使用すると効率的です。

これらの食材はどれも手に入れやすいものなので、季節を選ばないのもメリットです。
鼻づまりには野菜たっぷりのしょうがのスープなどはいかがでしょう?
温かいスープを飲むと蒸気で鼻が温まって通りやすくなるので、つらい時には特にオススメです。

今回ご紹介したのはあくまでも鼻づまりを緩和する効果が期待できる食材です。
ただの風邪ならともかく、長引くようなら副鼻腔炎などの病気の可能性もあるのが鼻づまりという症状です。
おかしいなと思ったら自己判断は控え、必ず医師の診察を受けるようにして頂きたいです。

Text by はむこ/食育インストラクター