花粉症対策は早ければ早いほど良いの謎に迫る

暑さ寒さも彼岸まで、と言われるように、今の季節は過ごしやすく快適な気候になっている…はずなのですが。
辛く苦しい思いをされている方も少なくないようです。
その原因は「花粉症」
今や春だけの話ではなく、秋の花粉に悩まされる方も大勢いらっしゃるため、通年病と言われることもある病気です。
今回は(他人事とは言えない)花粉症と食べ物のお話です。

【早ければ早いほど、というその理由は?】

ピークの季節が近づくにつれて「花粉症対策にはこれが効く!」といった効果を謳われる飲料や対処法をあちこちで見聞きします。
私も花粉症に苦しむ1人、そんな情報に一喜一憂することもしばしば、なのですが…いつのころからか目にするようになった言葉に「対策は早いほど良い!」というものがあります。
このように言われるようになった理由は、花粉症の治療薬は早めに飲むと効果が高いという点にあるようです。
確かに、花粉症の初期療法では早めに薬を飲み始めるケースが多いのですが、だからといって自己判断で薬を飲むのは考え物です。
花粉症治療に使用される薬にはいくつか種類があるため、やみくもに早く飲んだからといって効果があるとは限らないのです。
通院されているならば医師の指示に従うのはもちろんですが、市販薬でも薬剤師によくご相談の上で服用タイミングを決めて頂くのが一番でしょう。
その他、「早いほど良い!」と言われるのは、花粉の飛散が始まるのはピーク時よりずっと前だからという理由も挙げられています。
例えば、関東では3月あたりにピークを迎えるスギ花粉ですが、実際には1月の末頃から少しずつ飛散が始まっています。
花粉症の方は微量な花粉でも過敏に反応してしまうことがあるため、早めにマスクなどで対策をするのは理にかなっていると言えますね。


【食べ物が原因で悪化することも!?】

花粉症対策は様々なものがあり、マスクや眼鏡の着用はもちろん、最近では甜茶やしそジュース、ヨーグルトなどが花粉症対策に効果的なので飲むようにしている方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、これ以外の食事についてはいつも通り、という場合は、注意が必要かもしれません。
花粉症はアレルギー反応のため、体調に応じて症状が重くなることは珍しいことではありません。
睡眠不足や暴飲暴食などで知らず知らずの内に疲労が蓄積していると、花粉症がさらに重くなってしまうかも…!?
そのため、花粉症の自覚症状がある場合は、食事内容を少し見直して胃腸の負担を減らしてあげるといいでしょう。
とはいえ、あまり難しく考えずに「ランチにから揚げを食べちゃったから、夜は少し抑えて焼き魚と野菜の煮物にしよう」とか「氷入りの冷たい飲み物を一気飲みするのはやめよう」ぐらいの簡単なことで大丈夫です。
花粉症は長いと数ヵ月に渡って続くものなので、その期間に継続できることが大事です。

花粉症になると毎日がとても憂鬱ですが、早めの通院と体調管理で比較的に楽に過ごすことも可能です。
この期間は特に体を労わってあげてくださいね。

Text by はむこ/食育インストラクター