食材を賢く保存&上手に活用しよう!~きのこ編~

きのこは低エネルギーなうえ食物繊維が豊富という点から、世界中からヘルシー食材として注目されています。
今回は、店頭でよく見かける6種類のきのこにスポットをあて、おいしくかつ長持ちさせる保存法をご紹介します☆

【そもそも・・・きのこって洗う?洗わない?

きのこは洗うと食感が悪くなり、風味や香りが損なわれてしまいます。
そのため、汚れがある場合は清潔な濡れ布巾やペーパータオルで優しく拭き取るようにしましょう。
また、水分量が多く傷みやすいので、購入後1~2日で使い切れない場合は“冷凍保存”するのがおすすめ!
使用する際は解凍せず、そのまま炒め物や汁物などに使いましょう☆

【おすすめの賢い保存法をご紹介!

●しいたけ
冷蔵・冷凍ともに、『ヒダを上に向けて保存』がポイントです!

ヒダを下に向けると、胞子が落ちてカサが黒ずんでしまいます。

冷蔵なら・・・(保存目安:冷蔵室→約1週間)
1.ひとつずつペーパータオルで包む。
2.ヒダを上にしてポリ袋に入れ、口を軽く閉じて冷蔵室で保存する。

冷凍なら・・・(保存目安:冷凍室→約1カ月)
1.石づきを切り落として熱湯でサッとゆでる。
2.ペーパータオルで水気を拭き取り、冷めたら冷凍用保存袋に入れて冷凍する。

 ●えのきたけ
水分をよく拭き取るのが、長持ちの秘訣です☆

冷蔵なら・・・(保存目安:冷蔵室→約1週間)
丸ごと>
買ってきた袋のまま、冷蔵庫に立てて保存しましょう。

使いかけや結露が出ているもの>
1.ペーパータオルで全体の水分をよく拭き取る。
2.乾いたペーパータオルで包み、ポリ袋に入れて口を軽く閉じて冷蔵室で立てて保存する。

冷凍なら・・・(保存目安:冷凍室→約1カ月)
炒める・ゆでるなど、加熱してから冷凍すると長持ちします☆
小分けにしてラップで包み、急冷して冷凍用保存袋に入れて冷凍しましょう。

●しめじ
湿気がたまらないよう、通気をよくしましょう。

冷蔵なら・・・(保存目安:冷蔵室→約1週間)
<丸ごと①>
表面の水分を拭き取り、密閉容器やポリ袋に入れて保存しましょう。
石づきはつけたままでOKです。

丸ごと②>
買ってきたパックのまま保存するときは、湿気がたまらないように1か所あけましょう。

冷凍なら・・・(保存目安:冷凍室→約1カ月)
1.石づきを切り落として小房に分ける。
2.600wの電子レンジで1分ほど加熱し、冷めたら冷凍用保存袋に入れて冷凍する。

●エリンギ・まいたけ
しめじ同様、買ってきたパックにひと手間加えて保存しましょう。

冷蔵なら・・・(保存目安:冷蔵室→約1週間)
丸ごと>
通気性をよくするために、パックに穴を開けて冷蔵室で保存しましょう。

使いかけのもの>
ペーパータオルに包んで、ポリ袋に入れ冷蔵室で保存しましょう。

冷凍なら・・・(保存目安:冷凍室→約1カ月)
1.調理に合わせて切り、ゆでる・炒めるなどの加熱をして冷ます。
2.冷凍用保存袋に入れて冷凍する。

●なめこ
ほかのきのこに比べ、扱いが難しそうななめこの保存法は覚えておくと便利ですよ♪

冷蔵なら・・・(保存目安:冷蔵室→約1週間)
袋のまま保存しましょう。
未開封なら約1週間持ちしますが、開けたらその日中に食べ切るようにしましょう。

冷凍なら・・・(保存目安:冷凍室→約1カ月)
袋のまま冷凍も可能です。
そのほか、小分けにしてラップに包み冷凍するのもおすすめです。

今回はそれぞれのきのこに合った保存法をご紹介しましたが、石づきや根元を切り落とし、薄切りや小房に分けるなどした数種類のきのこを冷凍用保存袋にまとめて入れて冷凍する「きのこミックス」にしてもOK!
使い勝手がよく重宝しますよ☆


【きのこは、冷凍するだけでうま味が倍増!!

きのこにはうま味成分の「グアニル酸」が含まれ、細胞の中で「核酸」が分解されることで生成されます。
核酸からグアニル酸に変化するためには細胞を破壊する必要があり、“冷凍”は効果的な方法と言えます。
調理する際には解凍せず、凍ったまま使うことでうま味成分を逃さずとることができます☆

ヘルシーで食べごたえのあるきのこは、これからの時期どんどんおいしくなります!
“秋の味覚の代表格”と言っても過言ではないきのこ。
賢く保存し、いろいろな料理にたっぷりお使いください♪

Text by ろい/食育インストラクター