甘さの違いを知ろう!砂糖とはちみつの使い分け

砂糖は私たちにとって、最も身近な甘味料のひとつです。
スーパーはもちろん、コンビニに行けば必ず安価で手に入ります。
しかし、そんな砂糖よりも昔から、歴史に名前を残していた甘味料があるのです。
それが、今回のテーマのはちみつです。

今回は、はちみつと人類の深い関係や、砂糖との違いについて迫ります!

【(少なくとも)数千年のお付き合い】

はちみつについて記録されたものは、古いものでは古代エジプトやメソポタミア文明の壁画などがあります。
つまり…数千年規模の単位で、人類の生活とともにあったのですね。
もちろん、これはあくまでも発掘された資料の記録(このときにはすでに養蜂の技術があったとされます)なので、実際にはミツバチという昆虫と人類が出会ったときから、その付き合いは始まったと考えられます。
文明が発生する前の狩猟・採集生活をしていたときに、人類がはちみつを食べていた可能性は十分にあるのです。
なお、砂糖は最も古い記録が紀元前4世紀ころで(※2022年の時点で)、原産は南太平洋、もしくはインドなど、諸説あります。


【はちみつは体によい?】

古い歴史を持つはちみつ。
現代ではそれほど高価なものではありませんが、流通が安定しない時代では貴重な甘味料でした。
そのため、し好品としてだけではなく、薬として使用されていた歴史があります。
確かに民間療法では、今でもはちみつが喉によいと言われています。

では、健康のために砂糖をはちみつに変えて使った方が良いのでしょうか?
砂糖とはちみつを比較してみると、はちみつは精製された糖である砂糖(上白糖)と違い、蜜の元になった花の成分が混じっているので、含んでいる栄養素の数は砂糖よりも多い場合があると言えそうです。
ただし、だからといってはちみつの方が体によいものだと考えてしまうのはNGです。
はちみつの主成分も、砂糖と同じく糖です。
つまり、砂糖と比べて低カロリーな食品だといえるほど違いはありません。
また、はちみつの方が含まれている栄養素が多いとはいえ、数値は微量程度の違いです。
つまり、砂糖の代わりに使ってダイエットする、足りない微量栄養素を補給する、などの用途には向かないのですね。

また、1歳未満の乳幼児には、はちみつを食べさせないように注意喚起がされています。
はちみつにはまれにボツリヌス菌の芽胞が含まれていることがあり、これは加熱しても取り除くことができません。
1歳未満の子どもは消化器官が未発達で、腸管内でボツリヌス菌が発芽・増殖し、毒素をつくる可能性があります。
そのため、食べさせないように注意が必要です。

これらのことから、健康のために砂糖の代替として使うのではなく、甘味や風味のバリエーションを増やすための調味料として使っていくのが、はちみつとの上手な付き合い方といえるでしょう。

【砂糖とはちみつを使い分ける】

調味料として砂糖とはちみつを使い分けるときにおすすめなのが、冷たい料理やお菓子に甘みをつけるときです。
どちらも主な成分は糖ですが、含まれている糖の量や形が違います。
ショ糖が主成分の砂糖に対し、果糖とブドウ糖などがばらばらの状態になっているはちみつでは、甘さの性質に違いがあります。
とくに、果糖は冷たいときにより甘さを感じやすくなり、すっきりとしたあと味なので、夏場のデザートにおすすめです。
冷たいアイスクリームやゼリーなどを作るときに、はちみつを使ってみてはいかがでしょう。
一方、温かい料理にした場合は甘さが弱く感じられるので、砂糖で作るときより使用量が多くなりがちです。
はちみつは砂糖と比べると、温度で味わいが変わる調味料だと覚えておくとよいですね。

古くから人類とともにあった、はちみつ。
砂糖と使いわけることで、より料理の腕前が上がりますよ☆
ぜひこれからもお役立てくださいね!

Text byはむこ/食育インストラクター