捨ててしまうその前に!エコクッキング~“きんぴらごぼう”が別の料理に大変身!~

甘辛い味つけがご飯と相性抜群な、和食の定番副菜と言えば…そう!”きんぴらごぼう”です!
コンビニやスーパーのお惣菜売り場だけでなく、冷凍食品としても売られていて、お弁当のおかずとしても大活躍の料理です☆
今回は、あまってしまった‟きんぴらごぼう”をアレンジして、別の料理に大変身させちゃいます!

【きんぴらごぼうをおいしくリメイクしよう☆

きんぴらごぼうは、食材がごぼうや人参といったシンプルなものだけにリメイクしやすいのが魅力です☆
今回は2品ご紹介します。

【きんぴらチヂミ】

<材料(作りやすい分量)> 調理時間:20分
きんぴらごぼう・・100g
玉ねぎ・・1/2個
にら・・1/2束
桜えび・・大さじ2
A溶き卵・・1個分
A小麦粉・・60g
A片栗粉・・40g
A塩・・少々
A水・.・1/2カップ
ごま油・・小さじ2

<作り方>

  1. 玉ねぎは薄切りに、にらは4~5cm長さに切る。 桜えびはフライパンで乾煎りする。
  2. ボウルにAを入れ、しっかり混ぜ合わせる。
  3. (2)にきんぴらごぼう・(1)を入れ、さっくり混ぜ合わせる。
  4. フライパンに半量のごま油を熱し、(3)を入れて広げる。
    こんがりと焼き色がつくまで中火弱で3分ほど焼き、裏返す。
  5. 鍋肌から残りのごま油を回し入れ、さらに2分ほど焼く。
    食べやすい大きさに切って器に盛る。

きんぴらごぼうに味がついているので、タレがなくてもおいしく食べられます☆
具材にチーズやお肉を加えるのもおすすめです!


【きんぴらがんもどき】

<材料(作りやすい分量)> 調理時間:25分(豆腐の水切り時間は除く)
木綿豆腐・・300g
きんぴらごぼう・・100g
長芋・・50g
溶き卵・・1個分
揚げ油・・適量
しょうが醤油・・お好みで

<作り方>

  1. 豆腐はペーパータオルで包み、バットで挟んで重石をのせ、冷蔵庫で30分~1時間ほど水切りをする。
  2. きんぴらごぼうはざく切りにする。長芋は皮をむいてすりおろす。
    ※きんぴらは長いままだと成形時に飛び出てしまい、揚げるときにそこだけ焦げやすくなるので注意しましょう。
  3. (1)を裏ごし(ミキサーやフードプロセッサーで撹拌)し、長芋・溶き卵を加えて混ぜ合わせ、もったりとしたかたさに調整する。
    ※卵はすべて入れると生地がやわらかくなり、成形しづらくなる場合があるので、半量から様子を見ながら加えましょう。
  4. (3)にきんぴらごぼうを加えて混ぜる。
    手の平にサラダ油(分量外)を薄く塗り、円盤型に成形する。
  5. 160℃の揚げ油に(4)を入れ、表面がこんがりきつね色になるまで揚げ、しっかり油を切る。
  6. (5)を器に盛り、お好みでしょうが醤油をかけていただく。

今回の具材はきんぴらごぼうのみにしましたが、お好みで筍や銀杏、きくらげなどを加えてもおいしくいただけますよ♪
あまった場合は冷凍し、後日煮物にしても楽しめるのでぜひお試しください☆

【ごぼうの栄養を深堀り!】

●食物繊維
ごぼうの栄養と言ったら、なんと言っても「食物繊維」ですよね!
野菜に含まれる食物繊維の多くは水に溶けない不溶性ですが、ごぼうには不溶性だけでなく、水溶性食物繊維の「イヌリン」が含まれています。
イヌリンは血糖値の上昇を抑えたり、コレステロールを体外に排出するなど、生活習慣病予防に働きます。

●葉酸
水溶性のビタミンB群のひとつです。
ビタミンB12と協力し血液をつくる働きがあり、貧血や胎児の先天性の異常を防ぎます。
妊娠前や妊娠中の女性は積極的に摂るようにしましょう

●クロロゲン酸
ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸には抗酸化作用があり、生活習慣病予防や脂肪の蓄積を抑える効果が期待できます。
皮に多く含まれているので、クロロゲン酸の効果を期待したい場合は表面の土を洗い流す程度にし、調理しましょう。

今回は2品ご紹介しましたが、そのほかにも肉巻きやかき揚げ、炊き込みご飯などさまざまな料理にリメイクできます。
皆さんもひと手間加えて、きんぴらごぼうをいろいろな形で楽しんでみてはいかがでしょうか?

Text byろい/食育インストラクター