かんたんお弁当~揚げない!鶏唐のごま甘酢和え~

子どもの成長とともにお弁当を作る機会が増えますね。
幼稚園のほか、中学校・高校とお弁当を持っていく地域もあります。
また、保育園も年に何回かお弁当の日を設けている所も多いですね。
そこで「かんたんお弁当」では、サッと作れる料理をご紹介します。

レシピの前にこちらもチェック!!

【お弁当作りの注意点

  • しっかり手洗い
  • 十分な加熱(食品の中心を75℃以上・1分以上加熱)
  • お弁当箱に詰める前に、しっかり冷ます
  • 保冷剤やクーラーバッグを活用し、涼しい場所で保管

を徹底しましょう!

【お弁当作りのポイント

  • お弁当箱は食べる人に見合う大きさを用意しましょう。
    特に子どもは大きすぎると時間内に食べきれない、小さすぎるとエネルギー不足に陥り元気に活動出来ない原因になることがあります。
  • おかずは食べ慣れたものを基本にし、初めてのおかずは夕飯など家族で食卓を囲むときに出し、気に入ってくれたらお弁当に入れると喜びます。
    おかずの大きさもひと口、ふた口で食べられるサイズがおススメです。
  • お弁当の彩りは赤・黄・緑をベースに白・黒を加えて盛ると、見た目のバランスだけでなく、栄養面も整いやすくなります。

揚げ物って子どもに人気だけど、作るのは暑いし、面倒・・・。
そこで今回は、揚げなくてもおいしくさっぱりいただけるレシピをご紹介します♪

【揚げない!鶏唐のごま甘酢和え

<材料> 調理時間:20分
鶏もも肉・・1枚
A酒・・小さじ2
Aしょうゆ・・小さじ2
Aマヨネーズ・・小さじ2
片栗粉・・大さじ4
B砂糖・・大さじ1
B酢・・大さじ1
Bしょうゆ・・大さじ1
B白いりごま・・大さじ1
サラダ油・・大さじ2
ごま油・・小さじ1

<作り方>

  1. 鶏肉はひと口大のそぎ切りにする
  2. (1)にAをもみ込み、10分ほどおく
  3. (2)に片栗粉を全体にまんべんなくまぶす
  4. フライパンにサラダ油を熱し、(3)の皮目が下になるように並べ、中火で5分焼く
    ※油がはねるので火傷しないように注意してください
  5. 焼き色がついたら裏返して2分焼き、火が通ったらごま油をまわしかけ、強火にし表面をカリッとさせる
  6. ボウルにBを合わせ、油を切った(5)を加え和える

この味つけは我が家の子どもたちに人気でした!
少ない油の量ですむので後片付けも楽ちん♪

鶏肉は日本の食生活にも欠かせない食材ですよね。
肉類では最も消費量が多く、1人あたり、年間12.6kgも消費しているのだとか!
スーパーマーケットやデパートに行くとさまざまな地鶏を見る機会も増えました。
ところで「地鶏」って・・・何?


【「地鶏」とは

日本の在来種の血を半分以上継いでいる鶏と定義され、地鶏肉の日本農林規格(JAS)では、在来種の血液百分率が50%以上で、出生の証明ができ、「75日以上の飼育期間」で、「28日齢以降平飼い」「28日齢以降1㎡あたり10羽以下の飼育密度」という飼育条件をクリアしたものをいいます。
ちなみに在来種は、明治時代までに日本に定着した鶏を指し、JASで認められているのは38品種。
今回は一部をご紹介します。

●烏骨鶏
天然記念物指定。
東アジアが原産といわれ、日本には中国から渡来し、観賞用、食肉用として飼われてきました。
骨や皮膚が黒く、古来中国では卵や肉にはある種の薬効があると考えられ、漢方として用いられてきました。

 ●比内地鶏
天然記念物指定。
秋田県鹿角(かづの)地方で飼育され、肉のおいしさをいかして改良した食用比内鶏が流通。
小型で肉色が赤く、適度に脂肪があり、噛むほどに肉汁があふれだします。

●軍鶏(しゃも)
天然記念物指定。
タイから闘鶏用として江戸時代初期に渡来。
「しゃも」という名称は当時のタイの呼称「シャム」に由来。
肉質のよさから多くの地鶏の種鶏として利用され、奥久慈しゃも、阿波尾鶏などが生産されています。

●矮鶏(ちゃぼ)
天然記念物指定。
江戸時代にベトナムから江戸時代初期に渡来。
観賞用のペットとして古くから愛されていました。
小柄で短脚、尾羽が直立しているのが特徴です。

そのほか、「名古屋コーチン」や「青森シャモロック」「ロードアイランドレッド」なども地鶏です。

【地鶏と銘柄鶏の違いって?

日本で流通する食用鶏肉は、「若鶏」「地鶏」「銘柄鶏」に大きく分けられます。
「若鶏」は「ブロイラー」とも呼ばれ、成長が早く、ふ化後50~60日で出荷されます。
大量生産ができて価格も安いため、身近な食材となり、また良質なたんぱく質源として日常の料理に定着しました。

「地鶏」の定義は、上記に述べたような条件をクリアしたものだけが「地鶏」として認定されますが、「銘柄鶏」は「地鶏」のような厳密な規定はありません。
「銘柄鶏」とは、肉質のよい鶏との交雑種、飼育期間を長くしたり、おいしさを求めて工夫した飼料を与えるなど、こだわって飼育した食用鶏のことで、各地の生産・出荷団体が固有の名前をつけたものを言います。
全国には150種類以上の銘柄鶏があるといわれています。

いかがでしたか?
「鶏肉」といってもさまざまな種類がありますよね。
たまにはリッチに「地鶏」や「銘柄鶏」を味わい、みんなでわいわい食べ比べするのも楽しそうです♪
買い物の際には、どんな鶏肉が販売されているか、ぜひチェックしてみてください。

Text by くまこ/食育インストラクター