おいしく作ろう定番料理。ごはんを炊く編

食事はよりよい毎日を過ごすために欠かせないもの。
だからこそ、おいしいものを食べて笑顔のある食卓にしたいですよね。
「〇〇を作ってみたけど上手くいかなかった・・・。」をなくすために、料理のポイントを覚えましょう!!

シリーズでお届けしている「おいしく作ろう!定番料理」。
今回は私たちの食生活に欠かせない、ごはんのおいしい炊き方をご紹介します。
今はさまざまな機能がついた炊飯器があり、手軽においしいごはんを味わえますが、土鍋(鍋)ごはんにチャレンジしてみませんか?

【おいしいごはんを炊くポイントを覚えましょう

①お米を量る
はかりを使って量ることが出来れば誤差がなくベストですが、はかりを持っていない人もいますよね。その場合には、炊飯器専用の計量カップを使ってきっちり量ってください。ポイントは、計量カップにお米を山盛り入れ、カップの縁が平らになるようお箸などですりきることです。

②お米を洗う
以前は「米を研ぐ」という表現がよく使われ、実際キュッキュと押してお米を洗っていたのではないでしょうか?しかし、最近のお米はキレイに精米してあるので、必要以上に研ぐのはNG。お米を割らないように洗う程度にしましょう。
ここでのポイントは、「最初の1回はたっぷりの水でかき混ぜ、すぐに水を捨てること」。これは、お米が落としたぬかを吸ってしまい、ぬか臭いごはんになってしまうのを防ぐためです。そのあとは、2~3回水を取り替えながらお米を洗ってください。水が透明になるまで洗う必要はありません。

③水加減
土鍋や鍋に洗った米を入れ、米に対して1.1~1.2倍量の水を注ぎます。炊飯器で炊く場合には、炊飯器の内釜に記してある目盛のところまで入れればOKです。
このときに気をつけなければならないのが、炊飯器専用の計量カップと普段料理に使う計量カップとでは、容量が異なるということ。炊飯器の目盛は炊飯器専用カップに合わせてつけられています。炊飯器用は180mlに対し、料理用は200mlです。炊くときには気をつけてください。

④ほぐし
炊飯器の場合は、蒸らしまで時間に含まれているので、炊き上がったらすぐにごはんをほぐします。このとき、ごはんの粒をつぶさないよう、切るようにしてやさしく混ぜるのがポイントです。土鍋や鍋で炊く場合には、10分程度蒸らしてからほぐしの作業を行います。


【土鍋でごはんを炊いてみよう!

<材料> 調理時間:20分(浸水時間は除く)
米・・2合
水・・400~430ml

<作り方>

  1. 米は洗ってからザルに上げて水気を切り、土鍋に移して分量の水を入れ、30分~1時間浸水させる。
    ※夏場は30分、冬場は1時間、米全体が白くなるまで浸水させてください。
  2. (1)を中火にかける。沸騰したら弱火にし、12~15分炊く。
  3. 時間が経ち、水分が無くなっていれば10秒ほど中火強にして残っている水分を飛ばし、火からおろして10分蒸らす。
    ※時間になっても水分が残っている場合は、追加で1分ごとに確認しながら火にかけます。

土鍋はじっくり熱が加わるため、ふっくらもっちりと香りよく仕上がるとされています。
もちろん鍋でも炊くことが出来ます。
そのときは、加熱時間を10~12分と短くしてください。

【残ったごはんをおいしく保存する方法】

食べきらずに残ったごはんは、冷凍保存することが出来ます。
これは、皆さんが行っていることだと思いますが、おいしく食べられる方法で保存していますか?
残ったごはんをまとめて包んだり、冷めてから包むのはNG。
冷凍ごはんもおいしく食べるには、「熱いうちにラップで包む」、「少量を平たくして包む」、「粗熱をとってから冷凍庫で一気に冷ます」ことが大切です。
平たくして包んだり、粗熱をとってから冷凍庫に入れている人は多いと思いますが、意外と忘れられがちなのが熱いうちに包むこと。
こうすることで冷凍してもごはんの中の水分が保たれ、解凍したあとでもふっくらします。
また、包む量はお茶碗1杯分程度(約150g)、冷凍するときに金属製のバットなどに乗せることで、家庭の冷凍庫でも比較的早く冷やすことが出来、水分が蒸発するのを減らすことが出来ます。
電子レンジで解凍するときにも、小分けのほうが均一に熱が加わり、おいしく食べられます。

秋は新米のおいしい季節。
おいしいごはんの炊き方だけでなく、保存の方法も覚え、毎日の食事を楽しみましょう!!

Text by まち/食育インストラクター