妊娠中は食べたらダメ!?注意しておきたい食材!

妊娠中は食べる物に気を使わなくてはなりませんね。
でも、具体的にどんなものに気を付けなければならないのだろう?というプレママさん必見!
注意しておきたい食品をピックアップしてまとめてみました。
とはいえ、今回挙げたもののほとんどは加熱して召し上がって頂ければ大丈夫です。
また、摂り過ぎない方がよい食品の目安量や控えた方が良い食品を書いていますので、あくまでも参考までと考えて下さいね。

【生の魚介類】

生牡蠣などに存在する「ノロウイルス」は感染力が強く、ひどい嘔吐・下痢・腹痛・発熱を引き起こします。
妊娠中は特に免疫力が低下し、生ものに付着しているウイルスによって食中毒に陥りやすい状況にあるため、注意が必要です。

【生肉】

生肉を食べることで「O‐157」「トキソプラズマ」といった感染症にかかる危険があります。
「O‐157」に感染すると下痢・腹痛・発熱・嘔吐・血便・だるさなどがあり、重い方だと痙攣や脳症を引き起こすことがあります。
O‐157やトキソプラズマは加熱によって死滅するのでしっかり火を通したものを食べることで感染を防ぐことができます

【水銀を含む食材】

まぐろやめかじき、キンメダイなどの魚は良質なたんぱく質や脂質のDHA・EPA(IPA)を含むほか、カルシウムやビタミンDなどが含まれ、脳の機能を高め(記憶力・集中力の向上)血行促進、生活習慣病予防効果があります。
しかし、含まれる「メチル水銀」がわずかですが胎児へ影響を与えると言われています
妊娠中のまぐろやめかじき、キンメダイなどの摂取は「週に80gまで」、水銀が少なくDHAやEPA(IPA)を豊富に含むさば、いわしなどの青魚中心の摂取が望ましいとされています。

【生卵】

卵の殻には「サルモネラ菌」が付着していることがあるため、卵を生で食べる際、殻に付着した「サルモネラ菌」によって感染してしまうことがあります。
「サルモネラ菌」が直接胎児に影響するというわけではありませんが、食中毒による下痢などで子宮が収縮し、流産や切迫早産の原因になる恐れがあります。


【カフェイン(コーヒー・お茶など)】

コーヒーやお茶にはカフェインが含まれています。
カフェインは血管を収縮させ、鉄分やカルシウムの吸収を妨げます。
過剰摂取は流産や死産の可能性がありますが、コーヒーやお茶には気持ちを落ち着かせるリラックス効果もあるため、1日1~3杯くらいにしておけば問題ないようです。

【アルコール】

アルコールの成分である「エタノール」は簡単に胎盤を通って胎児に移行します。
妊娠中のアルコール摂取で胎児アルコール症候群(FAS)といって障害をもった赤ちゃんが生まれるおそれがあるため、できるだけ摂取しないのが賢明です。

【ナチュラルチーズ(加熱殺菌していないもの)】

リステリア菌」という菌が存在し、妊婦さんは一般の人よりも感染しやすく、胎盤を通して赤ちゃんに感染し、早産や死産、新生児の髄膜炎・敗血症などの原因になりえると言われています。
ブルーチーズやカマンベールチーズのほか、生ハムやスモークサーモン、パテなども注意が必要です。

【ビタミンAを多く含む動物性の食べ物】

レバー、うなぎ、あゆ、ほたるいかなどには、動物性由来の食材に含まれる「レチノール」というビタミンAが豊富に含まれています。
ビタミンAは胎児の成長に重要な栄養素ではあるのですが、過剰に摂取することで、「口唇列・口蓋裂」「水頭症」などになってしまうリスクが高まります
特に妊娠初期は影響を受けやすいため、適度な摂取を心がけましょう
また植物由来のビタミンAは過剰摂取の心配はありません。

いかがでしたか?
「ちょっと怖いなぁ」と感じる方が多いかもしれませんが、あまり神経質にならず、ストレスにならない範囲で対処しましょう。
敏感になりすぎて必要な栄養素を摂りいれなくなり、その結果栄養バランスを崩してしまったらかえって体によくありません
不安なことは主治医に相談し、貴重なマタニティライフを楽しく過ごしてくださいね。

Text by くまこ/食育インストラクター