温度と味付けのポイントとは? 離乳食体験記~ゴックン期(初期)~

温度と味付けのポイントとは? 離乳食体験記~ゴックン期(初期)~

今回は「離乳食の温度」と「ママの味見」についてのお話です。

皆さんは赤ちゃんに離乳食をあげる際の温度、気にしていますか?
「熱すぎる物や冷たすぎる物をあげない」というのは多くの方が認識している事だと思います。
おチビに離乳食をあげてみて、温度によって食べる意欲が変わったという事が何度もありました。
最初は喜んで食べていたのに、途中からイヤイヤになる原因…もしかしたら温度が関係しているかもしれませんよ。

【どんな温度が好みなの?】

目安は人肌位
この頃の赤ちゃんは人肌位が一番おいしく感じるのだそうです。
今まで母乳やミルクしか飲んでこなかったのですから、人肌が一番好ましいと感じるのも不思議ではないですね。

【体験談】

最初は少量で分からなかったのですが、量が増えていくうちに好きな物でも嫌がる時とそうでない時がある事に気が付きました。
ペーストが粗くて食感が嫌だったのかなと思い色々と試してみましたが、どうも原因は違うような気がしてしっくりきませんでした。
ある日、おチビに食べさせている途中で味見をしていない物があったので確認のため手に乗せたところ、離乳食が「冷たい」事に気が付き、「原因はこれか!!」と思いました。
料理が冷めた時のあの何ともいえないヒンヤリ感…出来立ての味や食感からほど遠くなった料理は大人でも食欲がなくなりますよね。
まだまだペースト中心の離乳食なので、作った時にはちょうど良い濃度だったのが冷めた事でモッタリとしていました。
食感も最初と違っていたので、おチビには食べにくくなっていたようです。


【電子レンジを活用しよう!】

おチビが離乳食を開始したのはもうすぐ冬という寒い時期でしたので、料理が冷めるスピードも速かったのだと思います。
食べる量や種類が増えると、どうしても待機時間が長くなる料理が出てきます
そこで、活躍するのが電子レンジ
量が少ないので、ラップをしっかりとして電子レンジで5~10秒を目安に温めました。
ちょっとの時間で温められるため、赤ちゃんも飽きずに済みますし、月齢が進んでも使えるのでお勧めです。
この方法を取り入れるようになってから、以前よりもご機嫌で食べてくれる事が多くなったように感じました。
温め直すようになってしばらくすると、おチビはその事を理解したようで、私が席を立って電子レンジの所へ行き、戻ってくるとニコニコ笑顔で迎えてくれるようになりました。
「ママがあそこに行くと、ごはんがおいしくなって帰ってくる」…と気が付いたのかもしれません(笑)。
赤ちゃんはよく観察しているなぁと感じた出来事でした。

【味見をしよう】

「味付けをしない離乳食に味見なんているの?」と思うかもしれませんが、同じ食材でも甘さ・かたさなどが異なりますし、季節によっては筋張ったりして離乳食に向かない時もあります
それをよく感じるのは大根です。
冬は水分も多く、すぐ柔らかくなるのに、他の時期は物によっていくら煮てもガリガリした食感が取れず、苦みがある事も。
大根に限った事ではありませんが出来上がりを知らずに与えると、むせたり、上手に咀嚼出来ずに喉に詰まってしまう事にもなりかねません。
また苦みや酸味に気が付かずに与えていると、赤ちゃんの離乳食嫌いの原因になる事も。
離乳食が進んでいくと、徐々に調味料を使うようになりますが、塩と砂糖を間違えている事に気が付かずに食べさせてしまったら…赤ちゃんもビックリな味になってしまうかもしれません。
味見をするという事は、調理したものが赤ちゃんに合った状態(かたさなど)になっているかを確かめる意味もあるので、私はとても大切な事だと思います。
離乳食は赤ちゃんにとって様々な味を経験する場ですが、大人にとっても素材の味を再認識するいい機会かと思います。

ママが味見をしておいしいと感じる物を赤ちゃんもきっと同じようにおいしく感じ、自然と笑顔こぼれる食事タイムになりますよ!!

Text by さゆり/食育インストラクター

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