離乳食初期レシピ~ほうれん草の豆腐ペースト~

離乳食を始めるとき、ママたちは赤ちゃんに何をあげればよいのか、どのように食べさせたらよいのか、食物アレルギーは大丈夫なのかなど、さまざまな不安がありますよね。

そこで、離乳食レシピを初期から完了期までシリーズでご紹介します。
初めてでもコツさえつかんでしまえば大丈夫です♪

【離乳とは】

厚生労働省は以下のように説明しています。

「離乳とは、成長に伴い、母乳又は育児用ミルク等の乳汁だけでは不足してくるエネルギーや栄養素を補完するために、乳汁から幼児食に移行する過程をいい、その時に与えられる食事を離乳食という。この間に子どもの摂食機能は、乳汁を吸うことから、食物をかみつぶして飲み込むことへと発達する。摂食する食品の量や種類が徐々に増え、献立や調理の形態も変化していく。また摂食行動は次第に自立へと向かっていく。」
(厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」抜粋)

母乳や育児用ミルクを吸っていた赤ちゃんはいきなり固形物を食べることはできません。
徐々に幼児食へと近づけていくために、離乳食は大切です。
また赤ちゃんが嚙みつぶしたり、飲み込んだりすることは繰り返し練習が必要です。
離乳食は、赤ちゃんにとって栄養を摂ることだけでなく、食べることの学びにもなるのです。
「離乳」というと母乳や育児用ミルクをあげないのかと思いがちですが、離乳食のときにも赤ちゃんが欲しがるだけ母乳や育児用ミルクは与えてあげてくださいね。

【離乳食を始める目安】

一般的に5~6か月と言われていますが、成長過程には個人差があるため、この時期に絶対始めなければいけないわけではありません。
赤ちゃんの様子をみて、成長に合わせて行いましょう。
最初の1か月は1日1食、決まった時間にあげてください。
アレルギーの恐れもあるため、初めて食べさせるものは、1日1回スプーン1杯だけ与えるようにしてください。
離乳食最初の1週間は10倍がゆのみでOKです。
食べられるようになってきたらスプーン2杯、3杯というように少しずつ増やしていき、すりつぶした野菜などもあげてみましょう。
10倍がゆ、野菜のペーストからはじめて、1か月ほど経ったら「たんぱく質」をプラスした献立に挑戦しましょう!!

忙しいときでも大丈夫
♪電子レンジ簡単調理です。

 

 


【ほうれん草と豆腐ペースト】

<材料(1食分)> 調理時間:3分
ほうれん草(葉のみ)・・10g
絹ごし豆腐・・15g
出汁(なければ水でもOK)・・大さじ2
※顆粒出汁の素は塩分が入っているので、使わないようにしましょう。

<作り方>

  1. 耐熱容器にほうれん草の葉・豆腐を入れ、ふんわりラップをかけて600wの電子レンジで1分20秒 ~1分30 秒加熱する
  2. ほうれん草と豆腐はすりつぶし、出汁でのばし、ポタージュ状にする
  3. 器に盛り付ける

これに10倍がゆをつければ1食完成♪
絹ごし豆腐はすりつぶしやすいのでたんぱく源として重宝します。

 【気を付けたいポイント

  • 雑菌が増える原因となるため、作った離乳食は常温で長時間放置しないようにしましょう。
  • 冷蔵保存の場合は、当日中に食べきるようにしましょう。
  • 冷凍保存する場合は、ラップに包むか、製氷機などに入れ、清潔なフリーザーバッグに入れて保存しましょう。
    1週間以内には食べきるようにしてください。
  • 食べる前には電子レンジか小鍋などで再加熱してください。
  • 一度解凍した離乳食は再冷凍をしないでください。
  • 調味料は使わず、素材の味や出汁の風味をいかしましょう。

※インスタントの出汁類は基本NGですが、5か月から使用できるものも販売されているので、その場合は記載の通りに使用してくださいね。

いかがでしたか。
はじめは戸惑って当然です。
ママも赤ちゃんもだんだん慣れていきます。
最初は食べてくれないかもしれませんが、徐々に興味を持って食べてくれるようになります。
焦らずゆっくり、赤ちゃんのペースで進めていきましょう。

Text byくまこ/食育インストラクター