忙しい時にもパパっと調理!~下味冷凍でさばの味噌煮~

毎日の食事作りは大変ですよね。
献立を考えて、お買い物して…、やることがたくさん!!
そんな忙しいママさん必見です。「下味冷凍」を始めませんか?

【下味冷凍とは?】

肉や魚などの食材をあらかじめ調味料で味つけをし、ジッパー付きのポリ袋に入れて冷凍保存しておくこと
基本的には、使いたい日の朝、冷蔵庫へ移し、夕方解凍されたものを調理します。
味つけが完了しているので、時短・簡単調理になります。

今回は解凍せずにそのまま調理可能
「さばの味噌煮」のレシピをご紹介します。
下味冷凍したのに、解凍するのを忘れた~!というときでも大丈夫♪
ササっと作れちゃいます。
調味料につけて冷凍することで、魚のくさみが抑えられ、身もしっとり仕上がります。

【さばの味噌煮】

<材料> 調理時間:15分(冷凍時間は除く)
さば・・2切れ
A仙台みそ・・大さじ2
A酒・・大さじ1
Aみりん・・大さじ1
A砂糖・・大さじ2
Aしょうが(薄切り)・・2~3枚
長ねぎ・・1/2本
B酒・・1/2カップ
B水・・1/2カップ
しょうが(千切り)・・適量

<下準備>
① さばは余分な水気をペーパータオルでふき取り、皮目に切り込みを入れる
② ジッパー付きポリ袋にAを合わせ、①を入れてもみ込み、空気を抜くようにして口を閉じ、平らにして冷凍しておく
③今回のレシピは冷凍の状態から調理するので、解凍しないでOK

<作り方>

  1. 長ねぎは3~4cm長さに切り、フライパンで両面こんがり焼く
  2. 鍋に冷凍されたさばを皮目が上になるようにしてタレごと(しょうがも一緒に)入れ、Bを加えて強火にかける
  3. 煮立ったら(1)を加えて中火にし、落しぶたをして、ときどきさばに煮汁をかけながら7~8分煮る
  4. 煮汁がトロッとするまで煮詰める
  5. (4)を器に盛り付け、しょうがを飾る

長ねぎを焼くのが面倒であれば、切ってからそのまま(3)で加えて煮てもOK!


【魚の冷凍ってにおいが…】

魚の冷凍は、においが気になる方も多いのでは?
でも冷凍する前に下処理をきちんとすれば、大丈夫。
魚は氷水で洗い、水気をペーパータオルでしっかりふき取りましょう
それでもにおいが気になる場合は、塩(分量外)を振って10分ほど冷蔵庫におき、出てきた水分をペーパータオルでふき取りましょう。
この処理をするかどうかでだいぶ変わりますよ。

【生臭みの正体は!?】

魚には、「トリメチルアミンオキサイド」という物質が多く含まれています。
魚は死後、時間の経過とともに、この「トリメチルアミンオキサイド」が分解されて「トリメチルアミン」という物質を生成します。
そう、この「トリメチルアミン」こそが、生臭みの原因なのです!!
そのため、いかに「トリメチルアミン」を発生させずに早めに調理できるかが、生臭みを抑えるカギとなります。

この「トリメチルアミン」はアルカリ性なので、酢やかんきつ類、梅などの酸性の食材と合わせると中和されて揮発しにくい状態となり、生臭みが和らぎます。
サバを酢でしめたり、いわしを梅で煮たりなどは、さっぱりするだけでなく、生臭みを抑える役割を担っていたのです。
また、弱酸性である酒やワインにも同様の効果が期待でき、アルコールや香り成分にもくさみを抑える働きがあるため、魚料理には欠かせません。
しょうがやにんにく、ハーブ、香辛料なども、くさみを抑制させる作用があるので、一緒に使うのもポイントですね。
そのほか、魚のまわりについたぬめりや内臓、血合いなども生臭みの原因になるので、しっかり取り除き、水洗いして水気をふき取るようにしましょう。
さらに魚を購入するときには、ドリップの出ていない、身に弾力のある新鮮な魚を選ぶことも大切です。

いかがでしたか?
「下味冷凍」は簡単・便利な上、魚のうま味を逃がさず、おいしく仕上げてくれます。
ぜひ、「下味冷凍」を活用して、作ってみてくださいね♪

Text byくまこ/食育インストラクター