食物アレルギー別レシピ~乳・卵・小麦不使用 ~懐かし駄菓子!きな粉棒!!~

ある日突然発症するアレルギー。
原因はさまざまですが、一度発症すると治すことが難しい疾病です。
なかでも、食物アレルギーはある特定の食べ物をとることで発症するため、どんなに好きでもその食材を食べることは避けた方がよいでしょう。(食べる場合は、必ず医師に相談してからにして下さい。)
食物アレルギー別レシピでは、食物アレルギーを持つ方も、そうでない方も一緒に食べられるレシピをご紹介します。
今回は乳・卵・小麦粉不使用の「きな粉棒」です。

【きな粉棒】

はちみつの優しい甘さと、きな粉のこうばしさがあと引くおいしさです。
※はちみつを使用しているので、1歳未満の乳幼児には与えないでください。

<材料:作りやすい分量(約25本分)> 調理時間:5~10分
はちみつ・・80g
きな粉・・60g
きな粉(まぶす用)・・適量

<作り方>

  1. 耐熱ボウルにはちみつを入れ、600wの電子レンジで40~50秒加熱する
  2. (1)にきな粉を加えて、全体をよく混ぜる
  3. (2)の粗熱が取れたら1個5gにし、棒状に伸ばす
  4. バットにきな粉(まぶす用)を入れ、伸ばした(3)を入れて転がしながらきな粉をまぶす

<ポイント>
混ぜ合わせたときに粉っぽさが出たり、まとまりにくい場合は、はちみつを加えて調整して下さい。
ゆるい場合は、きな粉を足して様子を見ましょう。

【ごま入りきな粉棒】

ごまを加えたアレンジレシピ。
仕上げにまぶす味もきな粉と黒ごまの2種類で、バリエーションが楽しめます。

<材料:作りやすい分量(約25本分)> 調理時間:5~10分
はちみつ・・80g
きな粉・・・60g
黒いりごま・・大さじ1
きな粉(まぶす用)・・適量
黒すりごま(まぶす用)・・適量

<作り方>

  1. 耐熱ボウルにはちみつを入れ、600wの電子レンジで40~50秒加熱する
  2. (1)にきな粉・黒いりごまを加えて、全体をよく混ぜる
  3. (2)の粗熱が取れたら1個5gにし、棒状に伸ばす
  4. バットにきな粉(まぶす用)を入れ、半量の(3)を入れて転がしながらきな粉をまぶす
  5. 別のバットに黒すりごまを(まぶす用)を入れ、残りの(3)を入れて転がしながらごまをまぶす

【栄養】

〇きな粉
きな粉は大豆をいって粉末状に加工した食品で、通常のきな粉は黄大豆を原料に、緑色のタイプはうぐいすきな粉と呼ばれ青大豆を原料としています。
きな粉は良質なたんぱく質や体内で作ることの出来ない必須アミノ酸を含んでいます。
また大豆は女性ホルモン(エストロゲン)と似た作用をもたらすイソフラボンも入っているので、更年期障害や骨粗しょう症の予防効果が期待出来ます。

〇はちみつ
はちみつは果糖やブドウ糖が主な成分で、体内に入るとすぐにエネルギーに変わるので、疲労回復に効果的です。
また、ブドウ糖から作られるグルコン酸は、大腸の善玉菌を増やすので、お通じを調える効果があります。

〇ごま
ごまは脂質が豊富で、そのほとんどが血中コレステロールを下げる効果があるといわるオレイン酸やリノール酸などの不飽和脂肪酸です。
セサミンやセサミノールといった抗酸化成分も多いので、動脈硬化やがんを抑制する働きが期待出来ます。
また、老化防止のビタミンEをはじめ、カルシウムや鉄、ビタミンB1などのビタミンやミネラルもバランスよく含まれています。ごまは表皮がかたいので、すりごまや、食べる直前に指でひねってから使うと、吸収率が上がります。

いかがでしたか。
アレルギーが出てしまったら、まずは専門医に相談し、上手に付き合っていく方法を探していきましょう。
また、混入などを起こさないためにも、身近かな人たちと情報を共有することも大切です。
アレルギーがあっても、工夫次第で見た目や味を近づけることが出来ますので楽しく調理してみて下さいね。

Text byさゆり/食育インストラクター