食物アレルギー別レシピ~小麦除去~

誰でもなる可能性がある食物アレルギーについて、シリーズでお届けします。
今回は「小麦粉」を除去したレシピをご紹介!
今回は「もちもちどら焼き」です♪

【食材を選ぶ際の注意点

食物アレルギーの反応がどの程度出るかは個々で差があります。
少しくらい対象食物が入っていても大丈夫という方もいれば、同じ製造ラインで作られていただけでも反応が出てしまう方などさまざまです。
食材を購入する際は、裏などの成分表示をよく読み、自分に合っているか確認して購入し、分からない場合は製造元へ問い合わせたり、医師に相談して下さい。

【どら焼きの由来は?

円形の小麦粉生地を焼いたものにあんを挟んだ定番の和菓子、「どら焼き」。
ホッと和むやさしい味は子どもから大人まで幅広い世代に人気ですよね。
その名の由来は諸説ありますが、寺にある銅鑼の形を模しているのが有力説です。
そのため漢字でかくと「銅鑼焼き」。
なんだか強そうですね・・・。
また、奈良県の銘菓でどら焼きと同じ形状をした「三笠」というものがあり、関西ではどら焼きより三笠と呼ばれることが多いそうです。
奈良市街東方に位置する若草山の通称である三笠山からの命名と考えられます。
最近では、生クリームやバターを挟んだ洋風どら焼きや生地に抹茶や竹炭を練りこんだどら焼きなど、さまざまな種類のものが販売されています。

今回は小麦粉を使わず、「白玉粉」でどら焼きを作ります♪


【もちもちどら焼き

<下準備>

・フライパンに薄くサラダ油をぬり、中弱火で温めておく
(ホットプレートを使用する場合は180℃に温めておく)

<材料6個分(直径6cm)> 調理時間:30 分
白玉粉・・100g
A卵・・1個
A砂糖・・50g
A水・・大さじ5
粒あん・・150g

<作り方>

  1. ボウルにAを合わせ、泡立て器で砂糖が溶けるようによく混ぜる
  2. (1)に白玉粉を加えてダマがなくなるまでしっかり混ぜる
  3. 温めておいたフライパンに(2)を大さじ1杯分くらい流し込み、直径6cmくらいの円形に広げる
  4. 表面が乾燥してきたら裏返して20秒ほど焼き、ペーパータオルの上にのせる
  5. 同様に残りも焼く
  6. (5)に粒あんをのせて生地で挟んで出来上がり

<ポイント>

  • すぐに食べない場合は、生地をラップで包んで保存してください
  • 冷凍保存も可能です
  • 常温で保存する場合は当日中にお召し上がりください
  • フライパンやホットプレートはテフロン加工のものを使用すると焼き色がきれいにつきます

中に挟むあんのアレンジもご紹介します♪

【ごまあん(作りやすい分量)

<材料> 調理時間:1分
粒あん・・100g
練りごま・・20g

<作り方>

  1. ボウルに粒あん・練りごまを入れ、ゴムベラで均一に混ぜる

【くるみあん(作りやすい分量)

<材料> 調理時間:15分
粒あん・・100g
クルミ(素焼き)・・20g

<作り方>

  1. クルミはローストして包丁で粗く刻む
  2. ボウルに粒あん・(1)を入れてゴムベラで均一に混ぜ合わせる

【粒あんの原料となる小豆は・・・

古くから日本人の暮らしの中にあった身近でなじみ深い小豆。
赤飯やおはぎなど、ハレの日の料理に使われますね。
小豆は豆科のササゲ属で、小豆とささげに分けられます。
さらに小豆は大納言と小豆に分けられます。
小豆・大納言・ささげの特徴とは・・・。

〇小豆
東アジアが原産地と考えられ、日本には紀元3世紀ごろには中国から伝わってきたとされています。
赤い色が邪気を払うともいわれ、厄除けやお祝いごとに使われてきました。
ほとんどが和菓子のあんや甘納豆として使われます。

〇大納言
粒が小豆よりも大きいものは「大納言」と呼ばれます。
煮くずれしにくく、色つやもよいため、赤飯などの料理をはじめ、和菓子ではかのこや甘納豆などに使われることが多いです。
煮ても腹割れしにくいことから、切腹とは縁のない公家の官位である「大納言」と名づけられたといわれています。
また、豆の形が大納言のかぶる烏帽子に似ているからという説もあるそうです。
江戸時代には大納言より粒が小さい「中納言」「少納言」という品種も生まれ、現在も一部の地域で栽培されています。

〇ささげ
アフリカ原産のものが、中国を経て日本に伝わってきたとされています。
端が小豆より角ばっていて、芽に一部黒いところがあるのが特徴です。
ささげは煮ても皮が破れにくいため、関東地方では小豆の代わりとして赤飯に用いられることが多いです。

小豆にはポリフェノールやサポニン、食物繊維、カリウム、鉄分など体に嬉しい栄養素がたくさん
時間に余裕があったら、あんも手作りしてみてもよいかもしれません。

いかがでしたか?
どら焼きは、生地やあんでもいろいろアレンジできそうですね。
お好みのどら焼きをぜひ、お子さんと一緒に作ってみてください♪

Text by くまこ/食育インストラクター