
多くの日本人が「肩の痛み」や「こり」を感じており、ドラッグストアでは貼り薬や塗り薬だけでなく内服薬も販売され、身近な体の不調のひとつとなっています。
実は、こうした肩の不調には、食生活も関係しています。
今回は、厄介な「肩の痛み」や「肩こり」を食の観点から考えていきます!
【まずは、肩の痛みや肩こりのメカニズムを知ろう】
私たちの体は本来、疲労物質などの老廃物をスムーズに排出し、筋肉の健康を保っています。
しかし、慢性的な筋肉疲労や血行不良が続くと、筋肉に十分な酸素や栄養素が行きわたりにくくなります。
すると、筋肉に老廃物がたまり、筋肉がかたくなることで周辺の神経が刺激され、こりや痛みが起こります。
肩こりには、普段の生活習慣が関係していることが多くあります。
その原因と考えられる生活習慣がこちら!
- 長時間の同じ姿勢
- 目の酷使
- 体の冷え
- 運動不足
- ストレス
どれも身近なものばかりで、複数該当するという方も多いのでは…?
まずは、入浴して体を温めたり、ウォーキングやストレッチなどで体全体を適度に動かすことから始めてみるとよいかもしれません。
【痛みやこりを助長する!?控えたい食品とは?】
今回は、知っておきたい!肩の不調時に控えたい食品を3つご紹介します。
●塩分の多い食品
塩分を摂り過ぎると、体内の水分バランスに影響し、むくみにつながることがあります。
●糖質・脂質の多い食品
摂り過ぎると、血糖値やエネルギー代謝に影響するほか、食事全体の栄養バランスが崩れる原因にもなります。
●カフェインを含む飲み物やアルコール類
カフェインを多く含む飲み物やアルコール類は、摂り過ぎると水分バランスに影響することがあります。
肩こりが気になるときは、水やお茶なども取り入れ、こまめな水分補給を心がけましょう。
症状を悪化させないために、これらを摂り過ぎないように心掛けましょう。
【肩の痛みや肩こりの緩和に役立つ栄養素】
ここでは、おすすめの栄養素を3つご紹介します。
●ビタミンB1
エネルギー代謝をサポートし、疲労感の軽減に役立つ栄養素です。
<おすすめの食品>
豚のヒレ肉やモモ肉をはじめ、植物性の食品では玄米、枝豆、豆腐に多く含まれています。
●ビタミンE
血行促進に働きます。
<おすすめの食品>
うなぎ、アーモンド、ピーナッツ、モロヘイヤなどに多く含まれています。
●ビタミンC
疲労回復効果が期待できます。
ビタミンCは体内で合成できない上、ストレスで消費されやすいので積極的に摂るようにしましょう。
<おすすめの食品>
果物(特に柑橘類やイチゴ)、野菜、芋類などに多く含まれています。
【肩の不調を感じるのは大人だけじゃない!?】
近年、『子どもの肩こり』が問題視されているのをご存知ですか?
その原因のひとつとして挙げられるのが、“スマートフォンやタブレット、ゲーム機などのデジタルデバイスの長時間利用”です。
画面に集中するあまり、子どもたちは知らず知らずのうちにうつむき姿勢を続けることになります。
本来、首の骨は緩やかなカーブを描いて重い頭を支えていますが、この姿勢を続けることでこのカーブが失われ、まっすぐになってしまいます。
これを「スマホ首(ストレートネック)」と言います。
子どもの頭は、体重に対する割合で考えると大人よりも重く、うつむくことで首や肩の筋肉にかかる負担は大人の何倍にもなります。
この状態が首や肩周りの筋肉に負担がかかり、肩こりにつながることがあります。
このほか、塾や習い事に通う子どもが増え、学校の授業以外にも机に向かって座り続ける機会が多くなり、同じ姿勢で長時間過ごしていることや、重いランドセルを毎日背負い、肩や背中、腰の筋肉に過剰な負担をかけていることも大きな要因となっています。
もし、お子さんが頻繁に首や肩をコキコキ鳴らしたり、ぐるぐる回したりしている様子が見られれば、それは肩に違和感があるサインかもしれません。
肩の痛みや肩こりは、悪化すると頭痛や吐き気をともなうこともあり、生活に支障をきたす場合もあります。
そのときは、早めに病院(整形外科など)を受診しましょう。
まずは自分にできる第一歩として、食事や生活習慣の見直しから始めてみてはいかがでしょうか?
Text by ろい/食育インストラクター




