食物アレルギー別レシピ~乳・乳製品除去~

誰でもなる可能性がある食物アレルギーについて、シリーズでお届けします。
今回は「乳・乳製品」を除去したレシピをご紹介!
牛乳を豆乳にチェンジ!
外はカリッ、中はふんわり!簡単ドーナッツレシピをご紹介♪

【食材を選ぶ際の注意点

食物アレルギーの反応がどの程度出るかは個々で差があります。
少しくらい対象食物が入っていても大丈夫という方もいれば、同じ製造ラインで作られていただけでも反応が出てしまう方などさまざまです。
食材を購入する際は、裏などの成分表示をよく読み、自分に合っているか確認して購入し、分からない場合は製造元へ問い合わせたり、医師に相談して下さい。

【食物アレルギーかなと思ったときは

食物アレルギーはアレルゲンとなる食材を食べたあとに皮膚症状(じんましんや皮膚が腫れる・赤くなる)や呼吸器症状(咳や喘息のようなゼーゼーとした息使い)・粘膜症状(口や喉がイガイガしたりヒリヒリする・くしゃみや鼻づまり)・消化器症状(嘔吐や腹痛など)が起こります。

食物アレルギーは食後~2時間以内に症状が出る「即時型食物アレルギー」「特殊型食物アレルギー」があり、特殊型アレルギーはさらに2タイプに分けられます。
ひとつはアレルゲンとなる食材を食べて2時間以内に激しい運動をすると起こる「食物依存性運動誘発性アナフィラキシー」、そしてもうひとつは特定の野菜や果物を生食すると喉や口の中の痒みや痛み、唇が腫れる「口腔アレルギー症候群」です。
口腔アレルギーは口腔内に症状が出るのが一般的ですが、中には全身に症状が広がる場合もあります。

アレルギー症状はひどくなると、ショック症状(アナフィラキシー・アナフィラキシーショック)を起こし、命の危険をともなうこともありますので、食事後に違和感がある場合は、早めに専門医を受診することをおすすめします。

【ドーナッツの由来って?

諸説ありますが、原型や語源、穴の由来を交えてご紹介します。

17世紀、オランダで作られていたオリーボル(oliebol)が原型であるとされている説。
オリーボルとは、レーズンやりんごなどフルーツが入ったパン生地の真ん中にくるみをのせて揚げたお菓子のこと。
語源は、dough(生地)の上にnut(ナッツ)がのっていたからdoughnut(ドーナッツ)。
その後、イギリスの清教徒(ピルグリム)が、一時亡命していたオランダでこのパンの製法を覚え、アメリカに渡ってから作ろうとしたが、くるみがなかったため代わりに真ん中に穴を開けて作ったのだとか。
穴はインディアンの矢が生地に当たってあいたものだという説もあるようです。

1847年、ハンソン・グレゴリー(Hanson Gregory)という人物が穴をあけることを考案したという説。
この説はさらに母親が作ってくれたパンの中心部がいつも生揚げだったので、火の通りをよくするため穴をあけたという説と、グレゴリーは船乗りで船の操舵輪にパンをひっかけていつでも食べられるようにするため、穴をあけたという説があります。

これらのほかにも、第一次世界大戦中、アメリカ軍兵士(doughboy:俗語)が夢中(nut:俗語)になったので、ドーナッツと呼ばれるようになったという説や、イギリスのバンズを焼くかわりに揚げたものとする説などがあります。


【ドーナッツの種類は?

①イーストドーナッツ
パン酵母で生地を膨らませるタイプ
②ケーキドーナッツ
ベーキングパウダーで生地を膨らませるタイプ
③クルーラードーナッツ
シュー生地の水蒸気で生地を膨らませるタイプ

今回は②の「ケーキドーナッツ」のレシピをご紹介します。

【外はカリッ、中はふんわりドーナッツ!

<材料> 調理時間:20分(冷やす時間は除く)
卵・・1個
砂糖・・40g
豆乳・・大さじ2
サラダ油・・大さじ1
小麦粉・・120g
ベーキングパウダー・・小さじ1
打ち粉・・適量
揚げ油・・適量

<作り方>

  1. ボウルに卵を割り入れ、砂糖を加えて白っぽくなるまで混ぜる
  2. (1)に豆乳・サラダ油を加えて混ぜる
  3. (2)が全体になじんだら、小麦粉・ベーキングパウダーをふるい入れ、ゴムベラでなめらかになるまで混ぜる
  4. 打ち粉をふった台に(3)をのせ、上からも打ち粉をふって2cm厚くらいに伸ばす
  5. 直径8cmくらいのコップのふちに打ち粉をつけ、(4)をくりぬく
    真ん中はペットボトルのキャップで穴をあける(同様に4個作る)
  6. 170℃の揚げ油で(5)を焦げないように返しながらこんがりと揚げ、火を通す
  7. バットに砂糖(分量外)を広げ、(6)が熱いうちに全体にまぶす

揚げたてのドーナッツは絶品!!
子どもたちは、夢中で食べていました♪
今回は砂糖をまぶしましたが、シナモンを加えたり、チョコレートでコーティングしたり、トッピングしたり・・・いろいろアレンジができそうです。
とても簡単に作れるので、ぜひお子さまと一緒に作ってみてください♪

Text by くまこ/食育インストラクター