災害時に役立つレシピ~チョコレート蒸しパン

自然災害の脅威は年々変化しており、最新情報を知って災害への備えを強化することが重要です。
災害をイメージし、「もしも」に備えられるとよいですね。
そこで今回は災害時に役立つレシピや防災についてご紹介します。

【9月は防災月間】

1923年9月1日に関東大震災、1959年9月にも伊勢湾台風など甚大な被害をもたらしました。
これらをきっかけに9月1日は「防災の日」、同日を含む1週間を「防災週間」、9月全体を「防災月間」として制定しています。
また、9月は台風が多い時期でもあり災害への備えを強化し、対策を見直しておくことが大切です。
災害時はガスや電気が使えない可能性がありますが、カセットコンロと鍋があれば、温かくて甘い軽食を作ることができます。
チョコレートはエネルギー補給に優れ、子どもの気持ちをほっとさせてくれる大切な食材なので、普段のおやつとしても楽しみながら、防災レシピとして覚えておくと安心です。

【湯せんで簡単!チョコレート蒸しパン】

<用意するもの>

  • カセットコンロ・ガスボンベ
  • 深めの鍋
  • 鍋の底に敷く耐熱皿
  • 食品用ポリ袋(高密度ポリエチレン、耐熱温度120℃以上のもの)
  • 水

<材料(作りやすい分量)> 調理時間:40分
ホットケーキミックス・・150g
調整豆乳・・100ml
板チョコ・・1枚(50g)

<作り方>

  1. ポリ袋の中にホットケーキミックスと豆乳を入れ、ポリ袋の上からよくもみ、混ぜ合わせる
  2. (1)に手で細かく割ったチョコレートを加え、さらにもみ込む
  3. しっかりと空気を抜き、できるだけポリ袋の端の方で結ぶ
    ※空気をしっかり抜き、指に巻きつけるようにねじりながらすると端で結びやすいです
    ※端で結ぶ理由は、食材に含まれる水分が水蒸気になって膨張し膨らむためです
  4. 鍋に耐熱皿を敷き、鍋の7分目ぐらいまで水を加えて火にかけ、沸騰させる
  5. (3)を入れ、結び目の先が鍋の外に出るようにしてふたをし、湯がポコポコするくらいの弱火で15~20分ゆでる
    ※結び目が火に直接あたると溶けてしまうので、火が鍋底からはみ出ない弱火をキープしましょう

このレシピのポイントは、材料がどれも保存しやすいところです。
未開封であればホットケーキミックスやチョコレートは常温で長期保存ができ、豆乳は未開封であれば常温で3カ月~1年保存できるものもあり、ローリングストックにも向いています。
また豆乳が手に入らない場合は、水でも代用可能です。
ほんのり甘い蒸しパンは、食欲が落ちがちな非常時でも食べやすく、子どもだけでなく大人のエネルギー補給にもピッタリです。


【防災!押さえておきたいポイント】

防災は特別な準備ではなく、日々の暮らしや食生活の延長にあり、一番大切なことは「命を守る行動」です。
特に子どもには、難しい説明よりも「地震が来たら机の下に入る」といったシンプルなルールとともに、「非常食はどこにあるか」を家族で確認しておくことで、安心して行動しやすくなります。

●備蓄の確認
最低でも3日分、できれば1週間分の水と食料を準備しておきましょう。
水は1人1日3リットルが目安です。
食料は、レトルト食品や缶詰、インスタント食品など、普段から食べ慣れているものを少し多めにストックし、使った分を買い足す「ローリングストック」が無理なく続けられます。

●防災グッズの準備
懐中電灯、モバイルバッテリー、携帯ラジオ、救急セット、ウェットティッシュ、簡易トイレなどは基本アイテムです。
子どもがいる家庭では、お菓子やお気に入りのおもちゃなど、安心できるものも入れておくと心のケアにつながります。

●家の中の安全対策
家具の固定や、重いものを高い場所に置かない工夫をしておくことで、地震時のケガのリスクを大きく減らせます。
寝室や子ども部屋は特に優先して見直したいポイントです。

●連絡手段と集合場所の確認
災害時は電話がつながりにくくなるため、災害用伝言ダイヤルやメッセージアプリの活用方法を家族で共有しておきましょう。
「もし離ればなれになったらどこで会うか」を決めておくだけでも安心感が違います。

●地域の情報を知る
自宅や学校周辺の避難所、ハザードマップ、危険な場所(川や崖など)を確認しておくことで、いざというときの判断がスムーズになります。

●定期的な見直し
防災グッズの電池切れや食品の賞味期限切れは意外と起こりがちです。
9月の防災月間や季節の変わり目など、タイミングを決めてチェックする習慣をつけると安心です。

いかがでしたか。
防災は、一度に完璧を目指す必要はありません。「今日は水だけ準備する」「週末に避難場所を確認する」など、小さな一歩の積み重ねが大きな備えになります。
また、甘くて温かいチョコレート蒸しパンは、非常時の不安を少し和らげ、家族の心をつなぐ存在になるはずです。
ぜひ子どもと一緒につくってみてください♪

Text by くまこ/食育インストラクター