甘くてジューシーな「パイナップル」を食べよう!

甘酸っぱくてジューシーな味わいが魅力な「パイナップル」。
そのまま食べるのはもちろん、酢豚などの料理に入れたり、焼き菓子に入れてもおいしい果物です。

【国産はこれからが旬】

パイナップルは、ブラジルからパラグアイ周辺が原産の果物で、日本には江戸時代末期にオランダから伝わったと言われています。
私たちが食べているパイナップルは、フィリピンをはじめとした海外からの輸入品がほとんどですが、国内でも栽培されています。
国内の生産地は、約99%が沖縄県で5~8月に旬を迎えます。
ただ、国内での生産量は少なく、スーパーなどに出回ることはほとんどありません。

【パイナップルの語源】

松ぼっくり(pine cone)に似た見ためと、かつて広く果物を意味していた「apple」に由来します。
パイナップルを漢字で書くと「鳳梨(ほうり)」です。
鳳は神話に登場する「鳳凰」を意味し、梨は「果実」を表します。
パイナップルの形や葉の並びが鳳凰の羽のように見えることからこの漢字表記になったそうです。

【パイナップルの品種】

パイナップルには100以上もの品種がありますが、今回は代表的な品種3種をご紹介します。

●スムースカイエン
世界的に多く生産されている品種です。
果汁が多く、甘みと酸味のバランスがよいのが特徴です。

●ピーチパイン
果肉が白っぽく、甘い香りがすることからこの名がつけられました。
「ミルクパイン」とも呼ばれています。
熟すと果皮全体が赤みがかり、まろやかな酸味と甘みが強いのが特徴です。

●スナックパイン
台湾原産の品種で、果肉を手でちぎって食べられるのが特徴です。
芯もやわらかいので食べやすく、酸味が少なく、甘みが強く感じられます。

【おいしいパイナップルの選び方】

葉が緑色でみずみずしく、ずっしりと重みがあるものを選びましょう。
果皮が黄色みを帯び、お尻の部分から甘い香りがするものが完熟しているサインです。
完熟したものは、冷蔵庫の野菜室に入れて保存してください。
完熟していないものは、常温で2~3日追熟させると、よりおいしくいただけます。
カットしたら乾燥しないようにラップで包み、保存容器やジップ付きの袋に入れて冷蔵し、2~3日のうちに食べきるようにしましょう。すぐに食べきれない場合には、ひと口サイズにカットして冷凍庫へ。
解凍せず、そのままアイスみたいに食べたり、ヨーグルトと合わせてスムージーなどにするのがおすすめです。


【パイナップルの活用法と注意点】

パイナップルには「ブロメライン」というたんぱく質分解酵素が含まれています。
ブロメラインはお肉をやわらかくする働きがあり、お肉をパイナップルの果汁につけてから調理するとやわらかく仕上がります。
このような嬉しい効果が期待できる反面、ゼラチンを使う場合には注意が必要です。
ゼラチンは豚などのコラーゲン(たんぱく質)からできているため、酵素の働きでかたまりにくくなってしまいます
この酵素は、熱に弱いため、60℃以上になると失活します。
お肉をやわらかくするには生のまま、ゼラチンでゼリーなどを作るときには加熱したパイン、もしくは缶詰のパインを使うようにしましょう。

【パイナップルのコンポート】

パイナップルを丸ごと1個購入すると、あまってしまうことがありますよね?
そんなときにおすすめなのが、コンポート。
作っておけば、そのまま食べるのはもちろん、ゼリーやムースに入れたり、焼き菓子に混ぜ込んだりといろいろな使い方ができます。

<材料(作りやすい分量)> 調理時間:20分
パイナップル・・1/4個(正味約150g)
水・・100ml
グラニュー糖・・60g(パイナップルの重量の40%)
バニラビーンズ(あれば)・・3cm

<作り方>

  1. パイナップルは皮をむいて1cm厚の輪切りにし、4等分に切る
  2. 鍋に水・グラニュー糖・バニラビーンズを入れて火にかける。
    ※バニラビーンズは半分に切り、中から種子を出してください
  3. ひと煮立ちし、砂糖が溶けたら(1)を入れる。
    再度沸騰したら弱火にし、丸くカットしたクッキングシートを落としぶたにして煮る。
  4. 10~15分煮たら火を止め、粗熱が取れたら清潔な保存容器に入れて冷蔵庫で保存する。

あまり日持ちはしないので、4~5日で食べきるようにしてください。
シロップにもパイナップルの風味が移っているので、炭酸水や紅茶で割って飲むのもおいしいです。

これから暑くなる季節に食べたくなる「パイナップル」。
そのままでもおいしいですが、料理やお菓子にも活用し、いろいろな味を楽しんでください。

Text by まち/食育インストラクター