
日本は地域ごとに多彩な風土があり、郷土料理もさまざまです。
今回は香川県から、いりこ飯をご紹介します!
【香川県といえばうどんだけど?】
香川県と言えば、讃岐うどん発祥の地。
全国でもダントツ1位のうどんの消費量を誇り、なんと県が自ら「うどん県」を自称するほどのうどん好きで知られています。
これは香川県の気候が小麦の栽培に適していたことが理由のひとつとされ、古くからうどん作りが盛んだったからと言われています。
しかし、今回ご紹介する香川県の郷土料理は、いりこ「飯」です。
あまりにもうどんのイメージが強いため、県外の方には香川県ではうどんがメインの主食だと勘違いする人もいるほどです。
しかし、香川県では米の生産も行われていて、現在は県特産のブランド米も生まれています。
そのため、ご飯ものの郷土料理が生まれることは、不思議なことではありません。
そんな米どころでもある香川県で生まれたいりこ飯は、主に県西部、西讃エリアで食べられていた漁師飯が発祥の炊き込みご飯です。
瀬戸内海に面する香川県のなかでも、このエリアは特にカタクチイワシ漁が盛んで、国内でも指折りの良質ないりこの産地として知られています。
讃岐うどんの特徴のひとつにいりこの出汁が効いたつゆがあるのも、香川県ではおいしいいりこが身近に手に入る環境があるからこそ。
いりこは県を代表する郷土料理の数々に大きな影響を与える、屋台骨のような存在です。
いりこ飯は香りよくうま味のあるいりこと、いりこを煮出した出汁と野菜をご飯と一緒に炊いて作ります。
炊いている最中はもちろん、炊きあがったごはんをひと口頬張れば、いりこの香りが口いっぱいに広がって、箸が止まらなくなること確実です。
【いりこ飯】
<材料> 調理時間:25分(炊飯時間は除く)
米・・2合
いりこ・・30g
ごぼう・・20g
にんじん・・20g
油揚げ・・1/2枚
Aいりこ出汁・・1・1/2カップ
Aしょうゆ・・大さじ1/2
Aみりん・・小さじ2
A酒・・小さじ1/2
A塩・・小さじ1/4
<作り方>
- 米は洗ってザルに上げておく
- いりこは頭とはらわたを除き、半分に開く
水につけ、30~1時間おいて出汁をとる - ごぼう・にんじんはそれぞれ千切りにし、ごぼうは水に5~10分さらす
油揚げは油抜きし、長さを半分にし、細切りにする - 釜に①・③・A・出汁をとるのに使用したいりこを入れ、通常炊飯する
【ポイント】
- 取り除いたいりこの頭を炊飯時に一緒に入れると、より風味が増します
- お好みでしいたけ(もしくは干ししいたけ)などのきのこ類を加えて炊くと、うま味の相乗効果でさらにおいしく炊きあがります
いりこ飯の発祥は漁師飯とされているので、そのときどきで手に入る季節の野菜などを加えて家庭ごとの味で作られていました。
いりこといりこ出汁以外を使うこと以外に特別な決まりはなく、一年を通して楽しむことができます。
おいしいいりこが手に入ったら、いりこ飯を作るチャンス!
ぜひ普段のレパートリーに加えてみてくださいませ!
Text by はむこ/食育インストラクター











