株式会社 山本本店/食育活動を実践し、地域に情報発信(前編)

食育活動を実践し、地域に情報発信

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資格を取得した社員が社外でも講演
 三重県桑名市に拠点を置く山本本店グループ。地域の生活に根差したさまざまなサービスを提供することで、事業を継続・発展させてきました。現在、さらに地域の生活向上に寄与しようと「“食育と健康”を自ら実践し、地域に情報発信していく」という方針を掲げて、食育活動にも取り組んでいます。グループ全社員に食育の大切さを知ってもらうと同時に、対外的にもセミナーの開催や広報誌の配布などを通じて積極的に食育や健康の維持・増進を伝えるなど、活動の幅を広げています。

資格を取得した社員が社外でも講演

地域の安全衛生協議会で食育・健康セミナー実施
 今年10月8日、三重県桑名市で「H26年度第2回桑名機械金属安全衛生協議会」が開催されました。主催した桑名労働基準協会は四日市労働基準監督署の管轄区域(桑名市、いなべ市、桑名郡、員弁郡)内の約380事業所を会員として構成されており、同監督署が公認する協力団体です。この日の協議会には機械金属関連の約30の事業所が参加しました。
 協議会では労働基準監督署関係者のあいさつや指示事項、参加企業による安全週間活動内容報告、災害発生状況報告といった協議事項に続き、山本本店グループの岡田尚子氏が安全衛生研修(食育・健康セミナー)の講師として登壇しました。岡田氏はNPO日本食育インストラクター1級の資格を取得しており、昨年もこの協議会で食育・健康セミナー「大人の食育・WHAT糖尿病」の講師を務め、2度目となる今回のテーマは「大人の食育・WHAT脂質異常症」でした。
山本本店 総合企画室 岡田尚子

株式会社 山本本店
総合企画室 岡田尚子
(NPO日本食育インストラクター1級)

模型や検査機器を使い、これまでにない“体感型”食育セミナーに
 セミナーでは、まず脂質異常症の診断基準やコレステロールの役割の違いなどの解説から始まり、脂質異常症によって心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まることなどを説明。続いて脂質異常症を予防するための食事や運動などを紹介していました。善玉コレステロールのHDLと悪玉コレステロールのLDL、超悪玉と呼ばれる小型LDLとの違いを“乗り物”に例えたり、症状が進んで異常な状態になった臓器の模型などに触れられるようにするなど分かりやすい工夫がなされていました。また、昨年1回目(食育・健康セミナー「大人の食育・WHAT糖尿病」)の復習も兼ねて「食事バランスガイド」の解説を行い、応用編として数え方がわかりにくい料理を写真を交えて紹介していました。
 会場には左手指先だけで簡単に血管年齢やストレスを測定できる「ボディチェッカー」や、素足で乗るだけで脂肪や筋肉のバランスなどが分かる「ITO-InBody」といった検査機器を設置。参加者はその場で自身の血管やストレスの状態、筋肉量などを知ることができるようになっていました。実際に自分の健康状態を知ることで、より食育と健康への理解も深まっていたようです。

模型や検査機器を使い、これまでにない“体感型”食育セミナーに

●山本本店グループ

地域に根差して成長する江戸時代から続く老舗企業
 桑名市では老舗企業として有名な山本本店グループ。江戸時代にタバコの製造販売業からスタートした同社は、地域社会とともに歩みながら事業を展開してきました。明治の終わり頃には良質なタンパク源である魚の安定供給のために漁網製造・販売業を始め。終戦直後には市内の医療機関が焼失したため、山本病院を開設します。その後も運送業やホテル業、巡回健康診断(一財・三重県産業衛生協会)など事業分野を拡大していき、現在では(1)モノづくり、(2)観光・サービス、(3)輸送関連、(4)医療健診という4つを柱に、地域社会に根付いた事業活動を行っています。食育活動にも熱心で、講演や広報誌の配布のほか、ホテルでは、地産地消を推進し、農林水産省による日本の棚田百選に認定された三重県熊野市「丸山千枚田」オーナー田の活用に参加、又、自家農園で栽培した野菜を使い、食育を取り入れた美味しく健康的なメニューづくりに取り組んでいます。

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株式会社山本本店
株式会社山本本店
〒511-0068 三重県桑名市中央町三丁目23番地
TEL 0594-22-1000
http://www.ymtg.co.jp/