端午の節句ってこんな由来や歴史があるんです♪

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5月5日と言えば男の子のお祝いをする端午の節句が有名ですが、暦の上では春分(3月21日)と夏至(6月21日)の中間にあたる「立夏(りっか)」です。
(だいたい5月5日ですが、まれに日にちがずれる年もあるようです...ちょっと調べてみたところ、来年2015年は5月6日が立夏なので、春分や夏至も一日ずれていました。)
「夏の気が立つ日」とされ、この日を境に夏らしさが徐々にやってくるのです。
夏に向けての準備を始める日、そして男の子を持つご家庭にとっては一大イベントの日ですね(^^♪

【端午の節句の由来】
端午とは、「月初めの午(うま)の日」の事を指します。のちに「午」は「五」に通じる事から五が二回重なる5月5日を「端午の節句」の日としたという説があります。端午の節句は別名「菖蒲の節句」とも呼ばれ、邪気を払うために門に菖蒲を飾ったり菖蒲湯に入る風習があります。
端午の節句はもともとは男女関係なく行われていたそうですが、3月3日の節句がお雛様を飾る女の子の節句なのに対し、菖蒲の節句と呼ばれていた事のゴロ合わせから、菖蒲→尚武で兜を飾りお祝いする男の子の節句とされました。

もともとは中国の行事と宮中の行事が組み合わさって出来たものだそうですよ。節句に関しては諸説ありますので、興味のある方はいろいろ調べてみるのも楽しいですね。
(これまで何回か行事について書かせていただきましたが、見返してみると日本の行事は中国と深く関わり、影響を受けてきたのだなと感じました☆ミ)
節句日・・・実は同じ奇数が重なる日が多いんですよ。

例えば、3月3日→桃の節句(雛祭り)、7月7日→七夕の節句、9月9日→重陽の節句・・・等々。何か深いものを感じます・・・が、それについてはまたの機会に(*^^)v

【端午の節句に欠かせない〇〇】
前置きが長くなりましたが、端午の節句に欠かせないものと言ったら兜(子供の身を守る)!鯉のぼり(子供の出世を願う)!!・・・・・それと、忘れてはいけないのが柏餅!!!地域によっては粽(ちまき)をいただくところもありますね。

粽をいただく習慣は、中国から伝来したものだそうです。毒蛇に見立てた粽を食べる事で無病息災を願う説や、中国の詩人の方の命日に彼を慕う人々が供養の際にお供えした等諸説あります。
柏餅は日本独自の習慣だそうですが・・・なぜ柏の葉を巻くのでしょう??
柏の葉は新芽が出るまで古い葉が落ちずに付いていることから「代々家系が絶えずに続く」・「子孫繁栄」等の願いが込められているのだとか(^^♪
中身も粒あん・こしあん・味噌あん等、地域によって様々です。
皆さんは何あん派ですか??私はこしあん派・・・です。

端午の節句に柏餅を食べる風習が根付いたのは江戸時代で、参勤交代制度のおかげで全国に広まったのだそうです。基本的にはこの時期しか出回らない食べ物なので、ぜひ召し上がってみてはいかがでしょうか。

ちなみに、現在の「端午の節句」は新暦の5月5日(日本では「こどもの日」で国民の祝日ですね。余談ですが、こどもの日が制定されたのは1948年だそうですよ!)に行われていますが、昔ながらの旧暦でいくと今年は新暦の6月2日が旧暦の5月5日にあたるそうです。
菖蒲の葉がたくましく伸び、梅雨入り前の天候にも恵まれた季節!
この時期にもう一度節句について思いを馳せるのもいいかもしれませんね(*^^)v

text by さゆり/食育インストラクター