家族で取り組む「早寝早起き朝ごはん」

習慣ってなかなか変えられないものですよね。
一人ではなかなか続きませんが、家族と一緒に元気でさわやかな朝の習慣を身に着けませんか?

【早寝早起き朝ごはん】

このフレーズは、10年ほど前に文部科学省が提唱したもので、夜型生活の子どもが増えて朝食を食べずに学校へ行き、授業中に集中できなかったり、眠くなってしまうといったケースが増えたことを受けて生まれました。
近年は大人でも朝活ブームが起こり、その後、企業では早起きして仕事をするのを推奨し、中には社内で朝食を食べるよう支援する企業さえあります。
このような流れをみると、朝が大事という考えは単純に個人の志向というより社会的に認知されたものと言えそうです。

【眠りの良いサイクルをつくりだそう】

「早起きして朝食を食べたほうがいい」とは誰もがアタマでは分かっていると思いますが、何から始めようか、とっかかりがないという方もいませんか。
そんな方は、まずは朝の陽ざしをあびてはいかがでしょう。
メラトニンというホルモンの分泌が増えて、夜になると眠くなる「眠りのサイクル」の“一つ目”ができます。
夜にしっかり眠るために、可能ならば眠る2時間くらい前までにぬるめの湯にゆっくりとつかるのがおすすめです。
そうすると寝つきやすく睡眠の質があがると言われています。なお、寝ている間は単に体を動かさないから休まる、という事ではありません。
実は、体内では積極的に脳や体をリフレッシュする働きをしているため、寝起きがスッキリするのです。
これを「眠りのサイクル」の“二つ目”と考えます。
朝がスッキリ起きられると、胃腸が動き、お腹が減ったり快調な排便につながります。便秘というと、よくあることとして、あまり気に留めない方も多いのですが、便は体の老廃物を出す役割があるため長く体内に留まっている状態はよくありません。
最近は便秘の子どもが増えているというデータもあり、悩んでいる方は生活サイクルを見直すと改善につながるかもしれません。
このようにして改善を目指せば日中活発に動けるようになり、自然と夜に眠くなる「眠りのサイクル」の“三つ目”ができます。
これらの良いサイクルを回していけるよう心掛けていきましょう。


【みんなで続けよう!】

そうは言っても、ずっと続けるには強力な意思が必要ですよね。そこで、家族で緩やかに「早寝早起き朝ごはん」に取り組んでみませんか。
最初はインスタントのみそ汁やスープを飲んでみること、『朝に何か口にする』ことから始めてみましょう。
温かい物を食べると体も目覚めやすくなります。
それに慣れてきたら、次は冷凍野菜を活用してみましょう。
電子レンジ解凍して温野菜サラダにしたり、途中で卵を割り入れて、さらに加熱調理すると『巣ごもり卵』となり、栄養価がアップするのでおすすめです。
この時、卵が破裂しやすいので、つまようじ等で黄身を何か所か刺し、ラップを器にふんわりとかけます
卵の加熱時間は様子をみて好みで加減してくださいね。
徐々に朝ごはんを食べることに慣れてきたら、食パンや白飯など、おかずに合わせて主食も一緒に摂ります。
長く続けていると、忙しいとか前日の夜が遅くなってしまったから出来ない日があると思います。
でも、家族で同じ習慣を心掛ければ、「次の日から再開しよう」とお互いに声を掛け合い、挫折しにくくなりませんか。
そうやって、家族みんなで毎日元気!を目指しましょう。

Text by ゆず/食育インストラクター