
高温多湿な気候の日本では、食品が傷むのが早く、衛生には特に気をつけたいところです。
そんな私たち消費者の頼りになるのが、食品のパッケージに記載されている賞味期限。
食品を無駄にしないためにも、しっかりチェックしてから購入している方も多いはずですが…?
今回はそんな賞味期限のお話です。
【いつまで食べられるか=賞味期限ではない】
賞味期限の基本知識として覚えておきたいのが、賞味期限はいつまで食べられるかの期限ではないことです。
賞味期限は販売者から「この日までならおいしく食べられる」とした日付なので、食品が傷んだりすることとは一度切り離して考えた方がよいものです(期限内に食べるのが一番おいしいことには間違いありません)。
「この日を過ぎたら食べられない」の表記は消費期限です。
こちらは生ものなどの傷みやすい食品に記載されているので、賞味期限と間違えてしまわないようにチェックしておきましょう。
消費期限を記載している食品については、開封などしたら期限前であっても早めに食べきる、ぐらいの心づもりでいることが衛生的にもよいでしょう。
【結局いつまで食べていいの?】
賞味期限がおいしく食べられる期限であるなら、いつまで食べられるのか?の期限は書かれていないことになります。
食品ロスの観点から考えると、賞味期限切れの食品であっても食べられるのなら食べた方が無駄は少なくなるのは間違いありません。
しかし、賞味期限切れの食品の安全を見極めるのは意外と難しいですよね。
食品の保存環境は購入者個々人によって変わるものです。
適切な保存環境については賞味期限とともに記載されているので、これを守っていることが大前提となります。
例えば、要冷蔵で保存する旨が記載された食品を常温に保存していた場合、賞味期限内であっても開封時には傷んでいる可能性があるのです。
冷蔵の必要があるものを常温に出すのはあくまでも極端な例ですが、では、常温保存と記載がある場合はどうでしょう?
日本の産業製品に関する国家規格であるJIS規格(日本産業規格)は、常温とは「20℃±15℃」のことであると定めています。
たとえ同じ日に作られた食品であっても、35℃を越える場所で保存されていた食品と、20℃の場所で保存されていた場合では劣化のスピードが異なる可能性が高い、となります。
意外と盲点になりやすいのが、室内にはコンロや暖房器具の近く、直射日光のあたる窓の近くなど、一時的に高温になりやすい場所があることです。
暑い季節ではないから大丈夫だと思っていても、これらの場所で保存されていた食品は、未開封の場合でも劣化している可能性があることは覚えておきましょう。
賞味期限が切れた食品がいつまで食べられるのか?は最終判断を自分でしなければならないのは事実ですが、適切な環境で保存して置くことで、食品のおいしさだけではなく、安全
に食べられる期間も伸びるので、購入するときには保存場所も確認しておくと、食品ロスを抑えることにつながります。なお、賞味期限を表記されている食品のうち、製造日からの期間が3カ月を越えても問題なく食べられるものについては、期限の記載方法は年月だけの表記にしてもよいとされています。
つまり、賞味期限が年月だけで表記されている食品は、数か月単位の長期保存が可能なので、賞味期限が過ぎても劣化のスピード緩やかだと考えることができます。
ひとつの指標として、覚えておくとよいですね。
賞味期限の確認はきちんとしている。と思っても、保存場所や開封しているかどうかで安全かどうかは大きく変わるものです。
無駄をなくすためにも、計画的な買い物を心がけましょう!
Text by はむこ/食育インストラクター




