親子クッキング ~牛乳寒天~

この親子クッキングでは幼児期から小学校低学年くらいまでのお子さんと一緒に作れるレシピを中心にご紹介していきます。
今回は牛乳を使った寒天レシピです。

【親子クッキングのお約束】

調理の前にお子さんとお約束してから始めましょう。
ご家庭で追加のお約束を作っても構いません。定期的に行う場合は、お約束ボードなどを作成してもよいですね。

  • 調理前後や食べる時は、手洗いを忘れずに!
  • 調理前に何を作るか、どこを分担するかをチェック!!
  • 「ながら作業」は危険なので、テレビなどは見ないで調理に集中しよう!!!

【一緒に作る大人の方へ】

お子さんの年齢などによって一人で出来ることが違いますので、それぞれに合ったサポートをお願いします。
事前に材料や作る手順の確認をすると、考えながら作業をする練習にもなります。
大人が誘導してあげながら今回は何を作るのかを、お子さんに自身に確認してもらってください。
そして・・・一番大切なのは、お子さんが切り方や手順を間違えても怒ったりせず、どうしたら軌道修正できるのか、難しい場合はどのように変えていったらよいのかを一緒に考えてあげるこよです。
料理は同時にやらなければいけないことや、不測の事態がつきもの。
大人であれば経験上対応出来ることがほとんどですが、子どもたちは今まさにそのことを学んでいる最中ですので、おおらかな気持ちで対応してあげて下さい。
でも、危険なことをしてしまった場合は、しっかり注意してくださいね!!

それではレシピのご紹介です。


【牛乳寒天】

今回は、寒天にコーンスターチをプラスし、少しやわらかさのある食感にしました。

 <材料(500ml牛乳パック1個分)> 調理時間:20分(冷やしかためる時間は除く)
牛乳・・300ml
A粉寒天・・4g
A水・・150ml
上白糖・・40g
B牛乳・・200ml
Bコーンスターチ・・20g
Cみかん缶詰(固形)・・150g
Cみかん缶シロップ・・大さじ1
D上白糖・・5g
Dレモン果汁・・小さじ1/2
D片栗粉・・小さじ1
みかん缶詰(固形・飾り用)・・適量
ミント・セルフィーユなど・・お好みで

<作り方>

  1. 鍋に牛乳(300ml)を入れ沸騰直前まで温める。
    牛乳パックの口をすべて開ける。
  2. 別の鍋にAを合わせて混ぜながら火にかけ、沸騰したら1分加熱し、火を止めて砂糖を加え溶かす。
  3. (2)に(1)を少しずつ加え混ぜ、全体がしっかりと混ざったら火にかけ、混ぜながら加熱する。
  4. 沸騰してきたらよく混ぜたBを加え、再沸騰してトロミが出るまで加熱する。
  5. (4)を牛乳パックに流し入れ、粗熱を取って冷蔵庫で冷やしかためる。
  6. ブレンダーやミキサーにCを入れ、なめらかになるまで回す。
  7. 鍋に(6)・Dを入れてよく混ぜ、混ながら火にかけてトロミをつけ、冷ます。
  8. (5)を牛乳パックから取り出し、食べやすい大きさに切って器に盛る。
  9. (7)をかけてみかんを添え、お好みでミントやセルフィーユを飾る。

 <ポイント>

  • 寒天はしっかり沸騰させないと、かたまる力が弱くなるので気を付けましょう。
  • 加熱の最中に少しダマが出来る場合があります。気になる方は、きれいなザルなどでこしてから型や器に入れましょう。
  • 今回は牛乳パックを利用しましたが、小さな入れ物や型に流しても大丈夫です。
  • みかんの缶詰で簡単なソースを作りましたが、みかんを牛乳寒天の中に入れて冷やしかためてもよいですし、桃やパイナップルなど、ほかのフルーツ缶詰を使ってもかまいません。
    お好みでリキュールを加えると、香りがよくなります。※リキュールはアルコールを含むので、大丈夫な方のみご使用ください。
    また、きな粉や黒蜜・あずきや抹茶などにすると、グッと和風になりますので、お試しください。

 【栄養】

●牛乳
牛乳は骨だけでなく、体のさまざまな場所で使われるカルシウムが豊富な食品です。
牛乳に含まれるカルシウムは、ほかの食品よりも効率よく吸収されるため、成長期のお子さんや骨折した骨の修復などに役立ちます。
また筋肉の維持や発達に必要なたんぱく質をはじめ、風邪予防や目の疲労回復に役立つビタミンA・疲労回復や肌・粘膜などを正常に保つビタミンB2も含みます。

●みかん
みかんは風邪予防に効果的なビタミンC・余分なナトリウムを体外に出し、高血圧の予防などにおすすめのカリウム、お通じの改善に役立つ食物繊維も含みます。
フレッシュなみかんと比べると、缶詰のみかんの方が上記の栄養素の含有量は多少減りますが、缶詰は旬の時期においしさを閉じ込めつつ長期保存可能にした商品で、味も安定していますので、ぜひ活用してみてください。

いかがでしたか。
お子さんと作るときは、料理の話以外に日常の出来事なども聞いてあげると会話が弾むと思います。
楽しく作っておいしく召し上がってくださいね。

Text by さゆり/食育インストラクター