爽やかな香りで気分もリフレッシュ!「ミント」の話

ドリンクやお菓子などによく添えられている「ミント」。
飾りだと思って食べない人もいるのでは?
でも、彩りだけで添えられているのではありません。
その爽やかな風味がドリンクや料理の味を引き立ててくれ、ハーブティーのほか、サラダや肉料理など、さまざまな料理に使われています。
今回は身近な食材だけど意外と知らない!「ミント」についてのお話です。

【「ミント」の語源はギリシャ神話から!?】

ミントは、今から3500年以上も前の古代エジプトやギリシャですでに生薬などとして使われていたほど、古くからある植物です。
和名では「ハッカ」と呼ばれ、今から2000年以上前に中国から伝わり、平安時代には貴族の食卓にのぼっていたと言われています。
江戸時代になると現在の岡山県を中心に栽培がはじまり、主に薬用や換金作物として利用されていました。
その後、各地で作られるようになり、1930年代には日本が世界のミントの生産量の80%以上を占めていました
しかし、戦後になると合成のメントールも生産されるようになり、天然ミントの生産量が減少していきました。
「ミント」という名前は、ギリシャ神話のあるエピソードからきています。
ギリシャ神話に登場する美しい妖精「メンテ(menthe)」
冥王ハデスはその美しさに心を奪われてしまいます。
それに嫉妬したハデスの妻ペルセポネがメンテを植物に変えてしまいました。
悲しんだハデスはミンテに気づけるようにその植物に香りを与え、それが「ミント」になったと言われています。

【ミントの種類】

ミントは100種類以上もの品種がありますが、大きく「ペパーミント」と「スペアミント」に分けられます。

●ペパーミント
ウォーターミントとスペアミントの自然交配で生まれた品種です。
食べるとピリリとした刺激があり、こしょう(pepper)に似ていることから「ペパーミント」と名づけられました。
そのほか、「セイヨウハッカ」や「コショウハッカ」とも呼ばれています。
「メントール」という成分を多く含み、スーッとした清涼感のある風味が特徴です。
ガムや飴、ハーブティーなどによく用いられています。

●スペアミント
比較的原種に近いミントで、ペパーミントよりも味も香りも穏やかなのが特徴です。
葉の形が尖っていて槍(spear=スペア)に似ていることから「スペアミント」と名づけられました。
そのほか、「オランダハッカ」、「ミドリハッカ」とも呼ばれています。
「カルボン」と「リモネン」いう成分を多く含み、爽やかな香りのなかに甘さを感じることができます。
ドリンクのほか、料理やお菓子など、幅広く活用されています。


【ミントの保存方法】

ミントは乾燥に弱いため、購入したままの状態で保存するとすぐにシワシワになってしまいます。
使うタイミングに合わせ、「冷蔵」・「冷凍」・「乾燥」と3つの方法でおいしく保存してください。

①冷蔵
1週間程度で使い切るときは、水で濡らしかたくしぼったキッチンペーパーでミントを包み、ビニール袋などに入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。
黒ずんでいる葉や茎があると状態が悪くなりやすいので、事前に取り除いておきましょう。

②冷凍
ミントを小分けにしてラップで包み、冷凍用のジップ付きの袋に入れ、空気をしっかり抜いて冷凍庫で保存します。
使うときは解凍せず、凍ったままの状態で使用してください。
また、製氷皿に水と一緒にミントを入れて凍らせるのもおすすめです。
そのまま氷として水やアイスティーに入れるとミントの香りのある飲み物になりますよ。

③乾燥
ザルなどにミントを重ならないように並べ、風通しのよい日陰に干します。
2~3日してミントがカラカラに乾いたら密閉容器に乾燥剤と一緒に入れ、冷暗所で保存します。

【ミントの嬉しい効能】

■消化不良の改善
ペパーミントに含まれるメントールやスペアミントに含まれるカルボンには、胃の働きを活発にする働きがあり、消化不良の改善に効果があります。

■リラックス効果
ミントの爽やかな香りには、精神を安定させるリラックス効果や、気分をリフレッシュさせる効果があります。

■アレルギー症状の緩和
ペパーミントに含まれるミントポリフェノールには、アレルギー症状を抑制する作用があり、花粉症などの予防や改善に効果が期待できます。
また、スペアミントに含まれるポリフェノールの一種のロスマリン酸には抗炎症作用があり、皮膚の炎症やかゆみ、アレルギー症状を緩和します。

そのほか、肌の調子を整えたり、口臭の予防、抗菌作用などの効果も期待できるため、食品だけでなく、歯磨き粉や化粧品など、幅広く活用されています。

【6月20日は「ペパーミント」の日】

ペパーミント(ハッカ)が特産品である、北海道北見市まちづくり研究会が1987年に制定した記念日です。
6月の北海道の爽やかな気候がミントに通ずること、20日を「はっか」と読む語呂合わせから6月20日が「ペパーミント」の日になりました。
6月20日に近い日曜日にイベントが開催されているそうです。

ジメジメとしているこの季節。
料理やお菓子、飲み物にミントを活用し、気分をリフレッシュさせるのもよいですね。

Text by まち/食育インストラクター