歩く緑黄色野菜、スピルリナとは?

歩く緑黄色野菜、スピルリナとは?

日本でも一般的になってきたサプリメントの中でも注目を集めているスピルリナをご存知ですか?
名前だけだと想像がまったくつきませんが、宇宙食への開発が進んでいるくらい栄養をたっぷり含んだモノなんです!

【スピルリナとは?】

スピルリナは、35億年以上も前に誕生した藍藻(らんそう)類の一種で、あらゆる動植物の起源といわれています。
スピルリナとはラテン語で「らせん」「ねじれる」を意味し、細胞がコルクの栓抜きのようにねじれた形であることからこう呼ばれています。

【歩く緑黄色野菜って??】

スピルリナが歩く緑黄色野菜と言われる理由は、栄養価が高く、栄養補助食品として簡便に利用できるように粒状に成形され、ポケットに入れて持ち運べるからです。

【スピルリナの栄養】

スピルリナには、ビタミン・ミネラル・アミノ酸に加え、植物繊維・不飽和脂肪酸など50種以上の健康・栄養成分が豊富に含まれ、その栄養価の高さから“スーパー野菜”と呼ばれています。
食生活が偏りがちな現代人に必要な栄養素がすべて含まれているため、補助食品として活用できそうです。
また、消化吸収率が95%と言われ、栄養素が体内でスムーズに吸収される特徴を持っています。

【飢餓対策にも】

アフリカなどの途上国で暮らす人々は、先進国からの支援物資が炭水化物の多い食品が中心であるため、 不足がちなたんぱく質を摂取する必要があります。
たんぱく質は体のほとんどの器官を構成する上で、子どもの成長、特に脳の育成に非常に重要な成分です。
また免疫力の維持にも重要な役割があると言われています。
そこで世界保健機関(WHO)などから、安全性や有用性が認められた栄養価の高いスピルリナは、途上国の栄養不良や飢餓などの問題解決の一助となるだろうと期待されています。

サプリメントとしてタブレット状になったスピルリナの他にもパウダー状での販売もされています。
普段の料理に使うことができ、スピルリナパウダーを使ったメニューを出している飲食店もあるようです。
栄養価の高い食品と言っても一日の栄養をスピルリナに頼るのではなく、足りない部分を補う目的で使ってみてはいかがでしょうか?

Text by ざわちゃん/食育インストラクター
Photo by Music4thekids CC-BY-SA