緑黄色野菜の代表「ほうれん草」を食べて元気に冬を乗り切ろう!

今では通年手に入る「ほうれん草」ですが、甘味が増してさらに美味しくなるのがこれからの寒い季節です。

【ほうれん草の種類】

ペルシャ地方原産のほうれん草は、江戸時代の初めに日本に伝わったと言われている野菜です。
今日は、現在スーパーなどで見かける代表的なほうれん草をいくつかご紹介します。

●ほうれん草
葉が薄くギザギザしていてアクの少ない「東洋種」と、葉が厚く丸みがあり香りの強い「西洋種」に大きく分けられますが、最近ではこの東洋種と西洋種を掛け合わせた「交配種」が一般的に出回っています。

●ちぢみほうれん草
表面に縮れたようなシワが入っているのが特徴です。
寒気にあてて生育させる「寒じめ」という栽培法を行うことで、糖度をアップさせ、葉が肉厚で、甘味の強いほうれん草になります。

●サラダほうれん草
甘味が強く、生で食べられるように改良されたやわらかい食感のほうれん草です。
茎が細く、アクが少ないので加熱せず、生のままで食べるのがおすすめです。

●赤軸ほうれん草
赤い茎が特徴の生食用ほうれん草で、サラダなどの彩りによく使われています。
ベビーリーフミックスによく入っています。

【ほうれん草の選び方と保存法】

葉先がピンとしていて肉厚なもの、緑色が濃いものを選ぶようにしましょう。
葉脈が左右対称のものが良品とされています。
茎が適度に太く、根元の赤みが鮮やかなものが新鮮です。
その日のうちに食べきらない場合には、乾燥しない様に少ししめらせた新聞紙などで包み、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。
かために茹でて冷水にとり、しっかりと水気を絞ったものをラップに包んで冷凍庫で保存することも可能です。
この時に食べやすい大きさにカットし、1回分ずつに包んでおくと便利です。


【ほうれん草の効能】

緑黄色野菜の中でも特に栄養価が高いことで知られているほうれん草。
抗酸化作用の高い「β-カロテン」や「ビタミンC」が豊富に含まれ、風邪予防や疲労回復などに働きます。
その他に、貧血の予防・改善に働く「鉄」や「カリウム」、「カルシウム」、「マグネシウム」などのミネラルもバランスよく含まれています。
ビタミンCは、ビタミンEが豊富な食材との組み合わせでさらにパワーアップ!
ビタミンEは、ごまやアーモンドなどのナッツに多く含まれているので、和え物にしたり、サラダに加えたりするのがおすすめです。

旬の時期のほうれん草は、美味しいだけでなく、栄養価もアップします。
和・洋・中さまざまな料理と相性が良いので、ぜひ今の美味しい季節に楽しみましょう!

Text by まち/食育インストラクター