黄色には嬉しい効果が!どんな料理にも合う「かぼちゃ」について

煮物に天ぷら、コロッケ、サラダ、プリンなど様々な料理に使われる「かぼちゃ」
「冬至にかぼちゃを食べると風邪をひかない」という言葉から冬の野菜と思っている人もいるかもしれませんが、実は夏に多く収穫される野菜です。

【かぼちゃの種類とおいしい季節

かぼちゃは16世紀にポルトガル人がカンボジアから日本へ持ち込んだと言われており、名前も「カンボジア」がなまって「かぼちゃ」になったという説が有力です。
甘味が強く、加熱するとホクホクとした食感が特徴の「西洋かぼちゃ」水分が多く、ねっとりとしていてあっさりとした味わいの「日本かぼちゃ」淡白な味わいが特徴のズッキーニやそうめんかぼちゃなどの品種がある「ペポかぼちゃ」の3つに分類されます。
一般的に多く出回っているのは西洋かぼちゃで、国内では7月頃から収穫されます。
しかし、かぼちゃはさつま芋などのように、収穫してから2~3ヶ月おいた頃が食べ頃です。
そのため、秋や冬の野菜というイメージが強いのかもしれませんね。
最近は輸入も増え、1年中食べごろのかぼちゃが店頭に並ぶようになりました。

【おいしいかぼちゃの選び方

おいしいかぼちゃを選ぶポイントは、まるごとであればヘタが枯れていてよく乾いているもの、皮がかたくずっしりと重いものを選びましょう。
カットされているものは、果肉が濃いオレンジ色で、種がぷっくりと膨らんでいるものが良いとされています。
カットしたかぼちゃは、種とワタを取り除き、切り口にぴったりと貼り付けるように全体をラップで包み、ビニール袋に入れて野菜室で保存します。


【ビタミンACEたっぷり!

緑黄色野菜の代表でもあるかぼちゃは、β‐カロテンが豊富に含まれています。
β‐カロテンは体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜の健康維持に役立ちます。
また、コラーゲンの生成を助け美肌作りに期待できるビタミンCや、強い抗酸化作用を持ち、「若返りビタミン」とも呼ばれるビタミンEも含まれています。
抗酸化作用のあるビタミンA・C・Eがそろっているので、より強い効果が期待できるとても嬉しい食材です。
β-カロテン、ビタミンEは脂溶性ビタミンなので、油を使って調理をすると、体内で吸収しやすく、効率よく取り入れることが出来ます
揚げ物や炒め物はもちろん、油入りのドレッシングやソースで温野菜サラダなどにするのもおすすめです。
また、β‐カロテンは皮の部分に多く含まれるので、なるべく皮をむかずに調理しましょう。

かたくて切るのが大変なかぼちゃも、ラップをして電子レンジにかけることで、力を入れず、簡単に切ることが出来ます。
1つで和洋中、お菓子まで楽しめるのが嬉しいですね!

Text by まち/食育インストラクター