日本各地の特産食材をおいしく食べよう!「沖縄県 ナーベラー」

今回は、沖縄県を代表する特産野菜の「ナーベラー」をご紹介します!

【「ナーベラー」ってどんな食材?】

「ナーベラー」とは沖縄県の方言で「へちま」を意味します。
ゴーヤーと同じくらい沖縄県ではメジャーな野菜です。
沖縄本島の中央、南風原町(はえばるちょう)が日本屈指の産地です。
ナーベラーは衝撃などで表面に黒斑が出やすく長距離輸送に向かないため、そのほとんどが沖縄県内で消費されています。(一部、アンテナショップなどで購入することもできます。)
もともとインドが原産で、日本にも江戸時代にはすでに中国から伝わっていたようです
県外では「へちま」と言うとタワシやあかすりのイメージがありますが、食用にするのは開花から約2週間ころの若い実です。
味はクセが無く、ほんのりとした甘味が楽しめるので、初めて食べるという方もチャレンジしやすいのが特徴です。
皮はかたいので通常はむいて調理します。
中の果肉は白くナスに似た肉質で、キメが細かく、水分をたっぷり含んでいます

【ナーベラーをおいしく食べよう!】

沖縄県ではナーベラーは「ナーベラーンブシー」という「ナーベラー(へちま)の味噌煮」として食べることが多いのですが、今回はサッと手軽に作れる「味噌炒め」をご紹介します。


【ナーベラーと豚肉の味噌炒め】

<材料(2人分)> 調理時間:20分
ナーベラー・・1本(200g)
豚バラ肉(ブロック)・・80g
木綿豆腐・・100g
塩・こしょう・・少々
A合わせ味噌・・大さじ1
Aみりん・・大さじ1
A酒・・小さじ1
サラダ油・・小さじ2

<作り方>

  1. ナーベラーはピーラーで皮をむき、縦半分に切って1cm厚のななめ切りにする。
  2. 豚肉は大きいまま熱湯でゆでて、1cm幅に切る。
    豆腐は水切りし、手で食べやすい大きさにちぎる。
  3. フライパンに(2)を入れて表面に焼き色をつけるようにして焼く。
  4. 豚肉がカリッとしてきたら塩・こしょうを振り、サッと炒めて一度取り出す。
  5. 同じフライパンにサラダ油を熱し、(1)を入れて炒める。
    ナーベラーがしんなりしてきたら(4)を戻し入れてサッと炒め、合わせたAを加えて強火で炒める。

味噌や豚肉のうま味がしみたナーベラーは、ごはんが進むおいしさです☆
今回は、手に入れやすい木綿豆腐や豚肉を使用しましたが、島豆腐やランチョンミートに変えると、より一層沖縄を感じられる一品になりますよ!

【ナーベラーにはどんな栄養があるの?】

●葉酸
細胞を新しく生まれ変わらせる働きがあり、胎児の発育や造血に必要不可欠な栄養素です。
貧血予防に役立つため、妊娠中の方や妊娠を予定している方は特に摂っていただきたい栄養素です。

●ビタミンK
カルシウム沈着を促して骨の健康を保ち、骨粗しょう症予防に役立ちます。

●ビタミンC
免疫力をアップさせ、病気にかかりにくい丈夫な体づくりをサポートします。
また、コラーゲンの生成を助け、シミやそばかすを防いで美肌へと導きます。

 【新鮮なナーベラーを見極めよう☆】

購入時は、以下のポイントをチェックしましょう!

  • 弾力があり、しおれていないもの
  • 表面に黒い斑点が無いもの
  • 大きすぎず、手に持った時に重みがあるもの
    (大きすぎるものは、繊維がかたくなっている可能性があります。)

保存する際は、表面が濡れていない状態で新聞紙またはキッチンペーパーなどで包み、袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れます。
あまり日持ちしないので、なるべく早く使い切るようにしましょう。

いかがでしたか?
皆さんもぜひ作ってみてくださいね☆

Text byろい/食育インストラクター