麺を使った離乳食 ~中期対象 刻みそうめんの澄まし汁仕立て~

離乳食に慣れてきた中期は形状も食べられる食材も次の段階に進むころです。
今回は、ドロドロから少し進んだ食材の形をある程度感じられるレシピのご紹介です。

【中期(7~8カ月)の離乳食時のポイント】

■中期へのステップアップの目安
このころの赤ちゃんは、前後にしか動かせなかった舌を上下にも動かせるようになってくるので、口に入った食べ物を喉の方に送るだけでなく、舌と上あごで食べ物を押しつぶすことが出来るようになります

ステップアップの目安は、

  • 赤ちゃんにスプーンを近づけると、「アーン」と口を開け、食べたい様子が見られる
  • ペースト状の食べ物を上手に飲み込める

などがみられるかです。
お座りが安定していれば、ベビーチェアやラックなどに座らせ、しっかりと上体が起きるように背もたれを立てます。
座っている間に赤ちゃんの姿勢がずれ、寝転がるような状態になる場合は、誤嚥の危険もあるため、背中と背もたれの間にタオルなどを入れて調整します。
回数は、初期の後半から引き続いて1日2回のペースで進めます。
食材は野菜や果物・白身魚や卵黄・豆腐などのほか、マグロやかつお・鮭や鶏肉(ささみや皮を外した胸肉)・牛乳・ヨーグルト・脂肪、塩分の低いチーズなどにも挑戦出来るようになります。
また毎回でなくてよいので、1回の離乳食で主食・主菜・汁物などを作り、ちょっとした献立のような感じにしてあげるのもいいですね。
食材は1品につき1~2種類にし、素材の味をいかすことを忘れずに作りましょう。
調味料は中期の後半にみそやしょうゆ・砂糖などを風味づけ程度のごく少量なら使えるようになってきますが、たまに味の変化をつけたいときのみ使用し、常用使いはしません。
食べたい気分に波があるころなので、食べてくれない日があってもあまり気にせず、「そんなときもあるよね。」くらいの心持ちで進めましょう。
食べたあとは、母乳であれば欲しがるだけ、育児用ミルクの場合は1回の量を守った上で飲みたい分だけ与えてください。

■食べられる大きさ・かたさなど
初期はしっかりとすり潰してペースト状にしたものを液体に近い状態から始め、徐々に水分を減らしてポタージュ状→ぽってりとした状態へと移行していきました。
中期に移行した直後は、初期の最後の方で与えていたぽってりとしたペーストに、少し粗く潰した物やみじん切りにした物を混ぜて与え、慣れてきたら2~3mm角のものだけ→4~5mm角くらいのものだけなども与えてみましょう。
あくまでも上あごと舌でつぶせるようなやわらかい食材を食べられるようになってきているということを忘れずに、繊維質の強い食材や、消化しにくい食材は与えないように気をつけてください。
かたさの目安は、指で食材をつまみ、ほとんど力を加えなくても潰れる「絹ごし豆腐」くらいです。


■食べられる麺の種類
離乳食期に使用する麺の種類は、そうめんのほか、うどん・スパゲティ・マカロニ・中華麺・春雨・ビーフンなどがあります。
小麦製品も多いので、アレルギーに気をつけて与えてください。
参考にする本によって、開始能時期が多少ずれる場合がありますが、以下にまとめました。

●初期(うどん・そうめん)
10倍がゆに慣れてきたら、ペースト状にして挑戦してみましょう。
どちらも塩分を含むので、ゆでたあとにしっかりと水にさらしてから与えます
最近では、塩分の入っていない商品も出ているので、そちらを使用するとより安心です。

●中期(初期にプラスしてスパゲティ・マカロニ)
スパゲティやマカロニは中期から使えますが、弾力があるので出来れば中期の食事に慣れてくる後半になってから開始した方がよいです。
表示時間よりも2~3分、またはそれ以上の時間ゆでてから細かく刻んで与えます
スパゲティやマカロニの乾麺は基本的には塩分を含んでいないので、水にさらす必要はありません。

●後期・完了期(中期にプラスして中華麺・春雨・ビーフン)
後期からプラスされる食材はどれも弾力などがあるため、中期同様に後期の食事に慣れてくる後半ころに与えましょう。
春雨やビーフンは戻してもかたさがある場合も多いので、しっかりと水や湯で戻し、細かく刻んで使います
完了期は、噛む力もだいぶ備わってくるので、後期からの様子を見ながら、かたさや形状を調整して与えてください。

●ソバについて
本によっては後期の後半から少量ならOKとなっているものもあります。
しかしソバは重篤なアレルギーになる可能性が高いため、離乳食期に与えることはあまりおすすめしません
幼児食期に入っても、出来れば3歳以降にごく少量で挑戦するとよいでしょう。

それではレシピのご紹介です。

 【刻みそうめんの澄まし汁仕立て】

<材料(1人分)> 調理時間:25分
そうめん(乾燥)・・10g
白身魚(タイやヒラメ・タラなど)・・10~15g
オクラ(やわらかくゆでて種を取ったもの)・・5g
出汁・・100ml

 <作り方>

  1. そうめんは、表示時間の2倍の時間を目安にやわらかくゆでて水にさらし、しっかりと水気を切って細かく刻む
  2. 白身魚は熱湯でゆでてほぐし、オクラは細かく刻む
  3. 鍋に出汁・(1)・オクラを入れて火にかけ、トロミが出るまでゆっくり煮、仕上げに白身魚を加えてサッと加熱し、器に盛る

 <ポイント>

  • そうめんは塩を含んでいるため、たっぷりの湯でゆでてください。ただし、赤ちゃん用に販売しているそうめんは塩を含んでいないものもありますので、塩分が気になる場合はそちらを使用すると安心です。その際のゆで時間は、袋の表記を参考にしてください。
  • 白身魚は、刺身用に薄く切られているものを購入すると、骨や皮を取る手間が省け、鮮度もよいので使いやすいです。
  • オクラは離乳食本によっては使用開始が後期となっている場合もありますので、食べたことのある緑の野菜(ほうれん草や小松菜の葉先・ブロッコリーの花蕾など)に置き換えていただいてOKです。その場合は、仕上げに水溶き片栗粉でトロミをつけてください。

【栄養】

●白身魚
白身魚は良質なたんぱく質が豊富な食材です。
種類にもよりますが、全体的に脂質が少なく、身がやわらかいので離乳食初期から使用出来るものも多くあります。

●オクラ
β-カロテンが豊富
なオクラは緑黄色野菜に分類される野菜です。
β-カロテンは抗酸化力が高いので、免疫力を高めたり、肌を健康な状態に保つのに役立ちます。
またオクラのネバネバは、ペクチンなどの水溶性食物繊維で、腸内環境を整え、便秘予防に効果的です。
離乳食が始まると便秘がちになる赤ちゃんも多いので、食べられる月齢になったら、取り入れていくとよいですね。
後期以降であれば、形をいかして薄切りにすると星形でかわいいです。
ただし、オクラは口の周りがかゆくなることがあるので、食べたらしっかりと口周りを拭いてください。

いかがでしたか。
7月7日の七夕はそうめんを食べて無病息災を願うので、親子で一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。

Text by さゆり/食育インストラクター