アレルギーを起こしやすい食材とは

近年、科学の進歩によって多くのアレルギーが見つかり、なかでも食物アレルギーはその種類がどんどん拡大しています。
今回はアレルギーを起こしやすい食材についてのお話です。

【食物アレルギーとは】

食物アレルギーは原因となるたんぱく質を含む食品を食べることによって起こります
たんぱく質は食材によって構造が異なるため、どの食材でアレルギー反応が出るかは人それぞれです。
ほとんどの場合は食べた直後~2時間くらいで発症しますが、摂取から6~8時間後や、1~2日経って症状が出ることもあります。
かゆみ・じんましん・咳・荒い息づかい・目の充血・くしゃみ・粘膜の腫れ・腹痛・嘔吐・下痢などが主ですが、なかには頭痛や血圧低下・不整脈などもみられ、多くは複数の症状が重なります。
また症状が強く出ると全身にアレルギー症状が広がるアナフィラキシーを起こし、場合によっては意識混濁や血圧低下をともなうアナフィラキシーショックのような命に関わる状態となることがあります。
おかしいと感じたら、迷わず救急車を呼ぶことも大切です。
特に自分の状態を正確に伝えることが難しい乳幼児は、普段から気にかけてあげましょう。


【アレルギーを起こしやすい食材と表示】

アレルギーを起こしやすい食材はさまざまです。
アレルゲンとなる食材の表示内容は、大体3年ごとに行われる全国実態調査などの結果を踏まえ、政府や専門家で協議を行い決められています。
食物アレルギーの表示義務は2001年(平成13年)3月に制度が創設され、最初は特定原材料(義務)5品目(乳・卵・小麦・そば・落花生)と特定原材料に準ずるもの(推奨)19品目(あわび・いか・いくら・えび オレンジ・かに・キウイフルーツ・牛肉・くるみ・さけ・さば・大豆・鶏肉・豚肉・まつたけ・もも・やまいも・りんご・ゼラチン)でスタートしました。
その後、いくつかの食材が推奨から義務に格上げされたり、別のものに置き換わったりしながら改定が行われ、2026年4月からは以下の内容になりました。

●特定原材料9品目:義務表示
発症率が高く、重症化するケースが多いため、必ず表示をしなければいけないもので、えび・カシューナッツ・かに・くるみ・小麦・そば・卵・乳・落花生が該当します。
※2026年7月現在の品目です。

●特定原材料に準ずるもの20品目:推奨表示(任意)
発症率や重症化率は比較的高いものの、特定原材料より患者数が少ない食材で、アーモンド・あわび・いか・いくら・オレンジ・キウイフルーツ・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・バナナ・ピスタチオ・豚肉・マカダミアナッツ・もも・やまいも・りんご・ゼラチンが該当します。
表示推奨(任意)で記載義務はないため、アレルギーを持つ方は気をつけたいところです。
※2026年7月現在の品目です。

このように、ずっと同じ内容が記されるわけではなく、場合によっては自分が該当するアレルゲンが急に表示対象から外れることがあるかもしれません。
もちろん、内容が変わる場合はいろいろな方法で事前通達がありますが、表示義務などから外れてしまうと、「うっかり口にしてしまう」可能性が高くなります。
アレルギーを持つ方も、そうでない方も情報を共有し、さまざまな角度から目を向けられる環境づくりを心がけたいものです。

 【外食・中食時は気をつけよう】

アレルギーの表示はとても役立つ情報ですが、外で食べるものや、お店で加工した商品の表示が間違っていたり、店舗側の人の記憶違いなどでアレルゲンを摂取してしまう事例はあとを絶ちません。
表示内容や作った側に確認した情報と、実際の商品から見てとれる情報や食べたときに違和感を覚えた場合は、ためらわずに購入したお店に確認してください。
またアレルギーの表示義務や推奨の対象は、容器包装された加工食品と添加物だけなので、ファストフード店や飲食店、商品や量り売りの総菜などは対象外です。
でも、それらの商品も売り手側がアレルギー食材の有無などをメニュー表やホームページ上に掲載する動きが増えていますので、活用してみるとよいでしょう。

アレルギーは子どもだけが発症するものではありません。
今まで普通に食べられていたものがある日突然食べられなくなるということがどの世代でも起こりうるので、アレルギーを持っている・いないに関わらず、日ごろから関心を持ってみるとよいですね。

Text by さゆり/食育インストラクター