お口が開いている子、気になりませんか?

お口ポカンは“だらしない”ではなく、お口からのサイン
― 気づいた大人が、子どもの未来を守る第一歩 ―

💡お口が開いている子、気になりませんか?

保育園や幼稚園、ご家庭で子どもたちの様子を見ていると、
「いつもお口が開いている」
「テレビを見ているときに口がポカンとしている」
「寝ているときも口が開いている」
そんな姿が気になることはありませんか?
つい「お口を閉じなさい」と声をかけたくなるかもしれません。でも、お口ポカンは“だらしないから”起きているとは限りません。
実は、鼻呼吸・舌の位置・唇の力・姿勢・食べ方など、子どものお口の育ちに関わる大切なサインであることがあります。

💭お口ポカンとは?

お口ポカンとは、何もしていないときに唇が閉じず、口が開いたままになっている状態のことです。
本来、リラックスしているときは、唇が軽く閉じていて、鼻で呼吸している状態が理想です。
ところが、鼻が詰まりやすかったり、唇を閉じる力が弱かったり、舌が下の方に落ちていたりすると、無意識のうちに口が開きやすくなります。
また、背中が丸くなっていたり、首が前に出ていたりする姿勢も、口が開きやすくなる原因の一つです。
お口ポカンは、口だけの問題ではなく、体全体の使い方ともつながっています。

🦷歯ならびや虫歯にも関係します

お口が開いている時間が長いと、舌が本来あるべき位置に上がりにくくなります。
舌は、上あごを内側から支える大切な役割をしています。
舌が下がったままだと、上あごが十分に広がりにくくなり、永久歯が並ぶスペースが不足しやすくなることがあります。
また、口呼吸が続くとお口の中が乾きやすくなります。
唾液には、虫歯菌が出す酸を中和したり、歯の表面を守ったりする働きがあります。
お口が乾くと、この唾液の働きが弱くなり、虫歯や歯ぐきの炎症、口臭につながることもあります。

🔍まずは叱らず、観察から

お口ポカンに気づいたとき、大切なのは子どもを責めないことです。
「また口が開いているよ!」と注意され続けると、子どもは嫌な気持ちになってしまいます。
まずは、どんな場面でお口が開いているのかを見てみましょう。
テレビを見ているとき、絵本を聞いているとき、食事中、寝ているとき。
いつも開いているのか、疲れたときだけなのか、鼻づまりがあるのか。
観察するだけでも、原因に気づきやすくなります。

🏠家庭や園でできること

声かけは、短く、やさしく、楽しく伝えるのがおすすめです。
「お口チャックできるかな?」
「お鼻でスーって息してみよう」
「ベロさん、上のおうちに帰ろうね」
「背中ピンで座ってみよう」
このように、叱る言葉ではなく、遊びのような声かけにすると子どもも受け入れやすくなります。
お口の動きを育てる遊びとしては、
「いー」と口を横に広げる動き、
「うー」と唇をすぼめる動き、
「ベー」と舌を前に出す動き、なども取り入れやすい方法です。
園では、朝の会や給食前に短く行うだけでも十分です。

🏥気になるときは相談を

お口ポカンが続いている場合、鼻づまりやアレルギーなどが関係していることもあります。
鼻で息がしづらい状態では、子どもにとって口を閉じ続けることは難しくなります。
気になる場合は、耳鼻科で鼻の状態を確認したり、歯科医院で舌の位置・唇の力・噛み方・歯ならびを見てもらうと安心です。
お口ポカンは、叱るものではなく、気づいて支えるものです。
「お口が開いている子」ではなく、「お口の力を育てている途中の子」として見てあげること。
そのやさしい気づきが、虫歯予防にも歯ならび育児にもつながっていきます。

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