「ヒラメ」のおいしい季節がやってきた!

クセがなく、刺身や煮物、揚げ物など、さまざまな料理で楽しむことができる「ヒラメ」。
実は、寒くなるこれからの時期が1番おいしいというのをご存知ですか?
今回は、意外と知らない?「ヒラメ」についてのお話です。

【「ヒラメ」ってどんな魚?】

ヒラメは、カレイ目ヒラメ科ヒラメ属の白身魚です。
生まれたばかりのヒラメは、一般的な魚と同じように左右両側に目がついていますが、成長にともなって右目が左側に移動します。(まれにカレイ同様、右側に眼がついているものもあります。)
平べったい葉っぱのような形をしていて、大きな口と鋭くて立派な歯が生えているのが特徴的です。
昼間は海底の砂地に潜って頭だけ出し、夜になると海底にいる小魚や甲殻類などを食べて生息します。
また体表を15分程度で保護色に変化させる能力を持ち、敵から身を守っています。
春から夏にかけて産卵時期に入り、産卵時期前の秋から冬にかけては「寒びらめ」と呼ばれます。
この時期のヒラメは上品な脂がのり、栄養を蓄え身に厚みが出て、味わい深くなります。
国内では北海道や青森県、鳥取県などで多く漁獲されています。
また、成長スピードが速く、養殖も盛んに行われています。

【「舌平目」はヒラメじゃない!?】

フランス料理でおなじみの「舌平目」。
「平目」という名がついていますが、実はヒラメではありません!
舌平目は、カレイ目ウシノシタ科に属する海水魚です。
「ウシノシタ科」は、薄く平べったく、長い楕円形の姿が“牛の舌”に似ていることに由来すると言われています。
舌平目は脂質が少なくあっさりとした味わいで、バターやオイルを使うムニエルやソテーにするとコクやジューシーさが増します。


【ヒラメにはどんな栄養があるの?】

今回は、ヒラメに多く含まれる栄養素を4つご紹介します。

● ビタミンD
ビタミンDは、カルシウムの吸収や骨の成長を促進するほか、血中カルシウム濃度を調節する働きがあり、健康な骨を維持するために欠かせない栄養素です。
日光を浴びると、私たちの体内でもある程度つくり出すことができます。
しかし、高齢になるにつれ生成自体が難しくなるので、食事からの摂取がより重要になります。

●ビタミンB6
たんぱく質の代謝に関わる補酵素
として働きます。
免疫機能の正常な働きを保つほか、赤血球のヘモグロビンの合成にも欠かせません。
また、脂質の代謝にも関わり、健康維持に欠かせない栄養素です。

●ビタミンB12
葉酸とともに赤血球を生成するときに働くため、「造血のビタミン」と呼ばれています。
神経の働きを正常に保つにも重要なビタミンです。

●DHAやEPA
DHAやEPAは、体内でつくることができますが、その量は限られており、健康維持のため、食事から摂取することが大切な脂肪酸です。
血中の中性脂肪を減らし、動脈硬化などを予防する効果や血栓ができるのを防ぐ働きがあります。

【切り身を買うときは、ここをチェックしよう!】

●身の透明感とツヤ
鮮度のよいヒラメの刺身や切り身は、身が透き通っていて、表面に光沢があります。
鮮度が落ちると、身が白っぽく濁ったり、乾燥しているように見えるので、それらは避けましょう。

●ドリップが出ていないか
パックの底にドリップがたまっていないものを選びましょう。
ドリップは、魚の身の水分やうま味成分が流れ出たものです。
これが多く出ていると鮮度が落ちている証拠であり、味も水っぽくなります。

いかがでしたか?
ヒラメは寒くなるこれからの時期、ますますおいしくなります!
皆さんも、ぜひご賞味あれ!

Text by ろい/食育インストラクター