やってみよう!家庭菜園~カブ作りに挑戦~

野菜が苦手なお子さんを持つご家庭も多いと思います。
でも、不思議なもので、子どもはちょっとしたきっかけで苦手がおいしい!や好き!!に変わることがあります。
家庭菜園はそのきっかけ作りにおすすめの方法のひとつで、成長の過程を日々見られることや、収穫体験も魅力のひとつです。
今回は庭がなくてもできる、プランターを使ったカブ作りと、自分で収穫したカブを使って作る簡単レシピをご紹介します。

【育ててみよう】

カブは栽培環境の変化に敏感なので、育てるプランターや畑に直接種をまきます。
発芽適温は20~25℃です。
種のまき時は年に2回あり、3月下旬~4月下旬に種をまき、5~6月頃に収穫する春まきと、9月上旬~10月中旬に種をまき、10月下旬~12月に収穫する秋まきがあります。
春まきは温かくなるにつれ、葉や実を食べる害虫も出てくる時期に生育していくので、農薬などを使用せずに育てることが多い家庭菜園では、秋まきの方が失敗が少なくおすすめです。

【植え付けのポイント】

●土・プランター
土をいちから作っていくのは難しいので、市販されている野菜向けの土で元肥入りのものを選び、化成肥料を追加で混ぜ込むとよいです。
プランターは長さ60cmくらいで4株ほどが収穫の目安となりますので、
たくさん育てたいという場合はプランターのサイズを大きくするか、数を増やしてください。
鉢底石・土の順に入れることで、水はけがよくなります。
プランターは畑と違って水がたまりやすい場合もあるので、排水用の穴が底などにあるものを選んでください。
入れる土は、プランターの8分目くらいが目安です。
一度に植えると同じタイミングで収穫期を迎えるので、たくさん育てたいときは、種まきの時期をずらすと長く収穫出来ます。
また、もしカブを続けて育てたいという場合、カブは連作に向かない野菜なので、土を作り変えたり、入れ替える必要があります。

●種まき
土に5mm~1cmくらいの溝をつけ、溝の中に種を筋状にまきます
。
1カ所にかたまってしまうと間引き作業が大変なので、あまり重ならないようにまいてください。
2列にしたい場合は、隣の溝との間を10~15cmは空けてください。
種をまいたら、土を軽くかぶせ、たっぷりと水をあげます。
このとき、水流が強すぎると種が流れてしまうので気をつけましょう。
虫や天候による被害が出ることもあるので、ネットや不織布をかけると安心です。
4~5日ほど経つと発芽が始まりますが、それまでの間は土の表面が乾かないように気をつけてください。

●水やり
発芽まではこまめな水やりが必要ですが、そのあとは湿気過ぎると病気を引き起こす原因となるため、土の表面が乾いてきたら、水をあげましょう。
雨が強いときなどは、軒下のような水があたり過ぎない場所に移動するとよいでしょう。

●間引き
カブは、収穫目安よりも多く種をまき、発芽したもののなかから生命力にあふれた個体を残し、収穫までに3回間引き作業をします。
1回目は双葉が出たところで行います。
3cmくらいの間隔になるよう、元気のよいかぶを残していきます。
2回目は本葉が出て4枚程度まで育ったタイミングです。
今度は6cmくらい間隔をあけられるように間引いていきます。
最後は本葉が6枚程度になったら行い、小カブで10cm程度、中カブは15cm・大カブは25cmくらい間を空けて間引いてください。

間引いた葉は、やわらかくておいしいので、ゆでてお浸しにしたり、みそ汁に入れてお楽しみください。

●追肥

カブは肥料が好きな野菜です。
追肥のタイミングは、2回目の間引き後と、3回目の間引き後に行うとよいでしょう。
そのときに雑草が生えていれば取り除き、カブのまわりの土がかたくなっていたらほぐしてあげると生育状態がよくなります。
追肥したら、最後に土をカブの茎元近くに寄せてあげると成長してきたカブが倒れにくくなります。

●収穫の目安
カブは種類(サイズ)によって生育期間が異なります。
直径5cmくらいの小カブの場合は種まきから40~50日が収穫目安で、直径10cmくらいの中カブになると、50~60日ほどで収穫期を迎えます。
そして、直径20~30cmくらいになる大カブは、種まきから60~90日が目安です。
生育期間が長すぎると、実に「ス」と呼ばれる内部に空洞が出来てスカスカになる現象が起こってしまうので気をつけましょう。

上記はあくまで基本的な内容です。やり方もさまざまなので、詳しくは園芸の本を見る・購入先の方や経験者に話を聞くなどしてください。


【カブのシンプルソテー ベーコンソース】

カブは葉も茎も実もあますことなくいただける食材です。
今回はカブの実とやわらかい葉を一緒にソテーにしました。

<材料(3~4人分)> 調理時間:20分
【ソテー】
小カブ(茎の根元を少し残した状態)・・4個
塩・・少々
オリーブオイル・・適量

【ソース】
ベーコン(みじん切り)・・1枚分 ※ハーフベーコンなら2枚分
カブの葉(やわらかい真ん中の部分)・・1~2株分
オリーブオイル・・大さじ1

Aにんにく(おろし)・・少々
A塩・・ひとつまみ
A粗挽き黒こしょう・・お好みで

白ワイン(または酒)・・大さじ1
しょうゆ・・小さじ1
酢・・小さじ2

<作り方>

  1. カブは4~6等分のくし切りにし、必要に応じて皮をむく
  2. カブの葉は茎と分け、葉は縦に3~4等分の切り込みを入れてから少し太めの千切りにし、茎は小口切りにする
  3. フライパンにオリーブオイル(適量)を入れて強火で熱し、(1)のカブを加えて手早く表面に焼き色をつけ、塩を振って取り出す
    ※カブは生でも食べられる食材なので、強火で表面だけ焼いてください。
  4. フライパンの汚れを拭き取り、オリーブオイル(大さじ1)・ベーコン・(2)を入れてサッと炒める(ベーコンがはねるのでやけどに気をつけてください)
  5. Aを入れて弱火で炒め、にんにくに火が通ったら白ワインを加えて強火でアルコールを飛ばし、火を止めてしょうゆ・酢を加える
  6. 器にカブを盛り、(5)をかける

☆今回使わなかったかぶの外側の葉は・・・
外側のカブの葉は、刻んでごま油で炒め、少し強めの塩加減で味をつけ、白ごまを加えると、菜飯ご飯のもとになります。
アツアツのごはんに混ぜてどうぞ。

いかがでしたか。
プランターがあれば、庭がなくても玄関先やベランダなどの日光があたる場所であれば簡単に育てることが出来ます。
育つ過程を知り、収穫した野菜を食べることは、きっと子どもの好奇心や食欲を刺激してくれるはずです。

Text by さゆり/食育インストラクター