
病気は無いはずだけど、なんだか体調が悪いな…と思ったら、気圧に影響を受けていた。
近年はそんな気圧と体調不良に関する内容に注目が集まっています。
今回は気圧痛と食事に関する内容です。
【気圧は体にどんな影響を与えるのか?】
海抜0メートルの地点の標準気圧は1013.25hPa。
これを1気圧として私たちの体は順応しています。
ここから高所に移動するにつれて、気圧は下がっていきます。
この気圧の変化によって体にどんな影響があるのでしょう?
例として、100メートルを超えるような高層建築物の上下階をエレベーターで一気に移動したり、飛行機での離着陸時などに、耳がつまるような違和感や痛みなどを感じることはありませんか?
これは急激な気圧の変化によって体調に変化が起こっているからです。
また、厳密には気圧だけの影響による体調不良ではありませんが、標高の高い山へ登山を行うときに起こる高山病は、気圧と関係する症状のひとつです。
気圧が低くなる高所では酸素の濃度が減るので、体内に取り入れる酸素量が減り、吐き気やめまい、頭痛が起こったり、症状が重い場合は意識障害など数々の症状が出たりします。
気圧痛の特徴は高山病の初期症状に近く、めまいや頭痛・吐き気などの症状がみられます。
天気が雨に変わったり、台風が近づいているときなど、気圧が急に変化するときには症状が起こりやすいので、天候によってこれらの症状が起こりやすい人は、気圧痛の可能性があるかもしれません。
気圧痛は特に若い女性や片頭痛の方がなりやすく、症状も重くなる傾向があるようです。
日常生活に影響をきたすほどの場合は、一度医師の診察を受けることも大切です。
頭痛外来や耳鼻咽喉科・脳神経外科などで対応していることが増えてきたので、問い合わせてみましょう。
【気圧痛と食べ物】
気圧痛の症状を治す食べ物はありません。
しかし、血糖値が下がっていると頭痛が重くなりやすいと考えられるため、食欲があるのなら欠食はせずに1日3食をきちんと食べることが大切です。
食べ過ぎると胃のむかつきや吐き気などの症状が出やすいので、「腹八分程度」を目安にするとよいでしょう。
また、身体が冷えると血行不良が起こりやすく、気圧痛の症状を悪化させる可能性があるので、スープなどの温かい食べ物や、血行促進に役立つショウガオールを含むしょうがなどを取り入れるのもおすすめです。
なお、一部の食べ物については、食べるときに注意した方がよいものがあります。
まずはカフェインを多く含む食べ物。
カフェインは血管の収縮効果があり、気圧痛が原因の頭痛緩和に役立つとされる場合があります。
しかし、カフェインの効果は個人差があり、吐き気などの症状が出てくる可能性があります。
コーヒーや緑茶などは様子をみながら飲みましょう。
そのほか、油脂の多い食べ物(お菓子類やファストフードなど)は吐き気を、アルコールを含む食べ物はめまいなどを悪化させる原因になりやすいので、気圧痛のときは摂らないようにしましょう。
盆地や山間部が多く、台風などの影響も受けやすい日本は、気候の変化が起こりやすい環境にあります。
気圧痛で意識障害などの深刻な状況に陥ることはほとんどないとはいえ、不快な症状が続くのはわずらわしいもの。
自分に合った対策を見つけて、気圧の変化をうまくのり切れるとよいですね!
Text by はむこ/食育インストラクター




