不老不死の果物!?イチジクについて知ろう

優しい甘みとプチプチ食感のイチジク。
そんなイチジクが不老不死の果物と呼ばれていることをご存じですか?
今回はそんなイチジクについてのお話です。

【イチジクの歴史】

イチジクの歴史はとても古く、約1万年前から栽培されていたと言われています。
そのため「最も早く栽培された果物のひとつ」や「人類が栽培した最古の作物」などと称されることもあります。
イチジクは、トルコ・エジプトなどで生産が盛んな果物です。
諸説ありますが、日本には江戸時代に中国を経て伝来しました。
当初は食用ではなく、薬用として栽培されていましたが、明治時代以降果物としての需要が増加し、一般家庭でも親しまれるようになりました。

【イチジクの栄養】

最初にお話しした通り、イチジクは「不老不死の果物」といわれるほど栄養価が高い果物です。

●食物繊維
イチジクには、食物繊維が豊富に含まれています。
なかでも水溶性食物繊維のペクチンは、水に溶けることでそのとき食べたものの粘性を高め、ゆっくりと腸に移動します。そのため、血糖値の急上昇を抑え、糖尿病の予防に役立ちます。
また、不溶性食物繊維は便のかさを増やして便通を促す効果があるため、便秘予防に役立ちます。

●カリウム
カリウムは、体内の余分な水分や塩分を体外に排出する働きがあります。
カリウムを十分に摂取することで、高血圧やむくみの改善が期待できます。

●たんぱく質分解酵素
イチジクには、たんぱく質分解酵素であるフィシンが含まれています。
これは、肉や魚などのたんぱく質を分解して消化を促進する作用があります。
イチジクの軸を切ると白い液体が出てきますが、これがフィシンです。
消化を促してくれるので、食べ過ぎた日や胃もたれ、二日酔いなどのときに摂るとより効果を実感できます。
また、イチジクのしぼり汁を肉に振りかけると、肉がやわらかくなりますよ。

●ポリフェノール
イチジクにはポリフェノールの一種である、アントシアニンが含まれており、イチジクの果肉の赤紫色はこのアントシアニンによるものです。
アントシアニンには強い抗酸化作用があり、活性酸素を除去する働きがあります。
また、目の疲れをやわらげたり細胞の老化防止・生活習慣病の予防などに役立ちます。


【おいしいイチジクの選び方】

おいしいイチジクを選ぶには、見た目のチェックが必要です。
まず、皮にハリがありふっくらとしているもの、傷がついていないかをしっかり確認しましょう。
次に、お尻の部分を見てください。
イチジクは完熟するとお尻の部分が割れてきます。お尻が少し割れて、果実の中の赤い花が見えるくらいが食べごろです。
ただし、割れすぎているものは熟しすぎている可能性があるので避けましょう。
また、「とよつみひめ」など品種によってお尻が割れにくいものもあるので、注意が必要です。

 【保存方法】

イチジクは果皮も果肉もやわらかいため傷みやすく、とても繊細な果物です。
保存するにはちょっとしたコツが必要です。
フレッシュなイチジクが市場に出回るのは、夏から秋の間です。
せっかくならおいしさを長持ちさせたいですよね。

●冷蔵
冷蔵保存するなら、丸ごとがおすすめ
です。
傷がないか確認をしてから、表面の水分をしっかりと拭きとり、1つずつラップやペーパータオルで包みます。
バットがあれば重ならないように並べ、なければポリ袋などに2~3個まとめ野菜室で保存しましょう。
基本的にイチジクはある程度熟した状態で収穫されているため、日持ちはよくありません。
保存前ではなく食べる直前に洗うようにし、かためのものでも2~3日で食べきるようにしてください。

●冷凍
イチジクを長期保存するなら冷凍保存がおすすめです。
冷凍する場合は、丸ごとのままでも、カットしてからでもOKです。
丸ごとの場合、イチジクを洗いしっかりと水気を拭き取ります。1個ずつラップで包み、保存用袋に入れます。
カットしたものは、小分けにしてラップに包んでおくと、使うときに便利です。
また、冷凍保存の場合は解凍する際に水分が抜けてしまいます。
そのため、完全に解凍してから食べるのではなく、半解凍くらいで食べるのがおすすめです。

いかがでしたか?
イチジクは生ばかりでなく、コンポートにしたりジャムにしたりとさまざまな食べ方ができます。
栄養豊富なイチジク、ぜひ食べてくださいね。

Text by あお/食育インストラクター